家庭内暴力〔かていないぼうりょく〕

 子どもが家庭内で家族に向けて暴力をふるう状態をいいます。病名ではありません。このような状態は、統合失調症などの精神疾患や行為障害でもみられますが、ここでは家族にだけ暴力をふるい、ほかには異常をみとめないような狭い意味での家庭内暴力について触れます。
 家庭内暴力の多くは長期にわたる不登校に引き続いて起こるようです。この時期に健康な家族関係を維持するのはなかなかたいへんです。本人も家族もちょっとしたことでイライラしやすい状態になっているからです。容易に衝突する状況といえます。暴力の対象は、通常、母親、弟や妹、祖父母などのように自分より弱い対象に向かいます。
 このような衝突は本人が成長すればしだいに薄れていくものですが、最近は不登校から長期にわたるひきこもりに移行するケースが目立ってきました。家庭内暴力の高齢化もあるようです。さらには、例外的なことですが、暴力のコントロールがきかず殺人や傷害などの重大事件に発展したり、また逆に、思いつめた家族が本人を殺してしまうといった事例もあり、医療も含めた社会的取り組みが要請されています。対処については、次のひきこもりの項目でいっしょに説明します。
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