乳幼児の育児
■だっこ(前抱きとおんぶ)
抱きぐせを気にしてあまりだっこをしないという人もいますが、これは誤りです。新生児期はだっこよりも静かに寝かせておくほうがよいのですが、くびがすわってくるとだっこも安全になります。だっこは、赤ちゃんにも親にも幸せな気持ちのものです。
前抱きは、赤ちゃんが見えるので安心感がありますし、雑踏では、両手で守れる利点もあります。泣いてなにかを要求したときに、やさしくだっこをしてもらうことで、親に対する信頼感をはぐくみます。
おんぶもよい日本の習慣で、赤ちゃんは背中にしっかりとおなかをつけるので安心感をいだけますが、雑踏では見えないぶん心配な面もあります。状況にあわせて、だっこしてあげてください。ただし、抱いた赤ちゃんを前後左右に強くゆするのは避けてください。
どちらにしても、だっこは常に両脚を開いた形でしてください。横だっこばかりだと、股関節(こかんせつ)の形成が悪くなります。
■添い寝について
添い寝も日本の古くからの習慣ですが、住宅事情も変わり、フローリングでベッドがふえるにつれて、この習慣も変わってきました。
乳児期から1人でベッドで寝る習慣がふえました。どちらも生活習慣であり、文化ですから、どちらがよいというものではありません。ただし、子どもの睡眠習慣が親の生活で乱されないためには、一定の時間、一定の静かで暗い環境の確保が大事です。添い寝の場合には、親の寝返りで子どもを圧迫しない注意や、寝具で子どもの鼻、口をふさがない注意が必要です。
■寝かせかた
乳児期のうつぶせ寝は、突然死のリスクが高く、仰向け寝にしてください。未熟児などではうつぶせだと呼吸と循環が安定するということもあり、医療的監視下なら、うつぶせ寝もよいのですが、家庭では仰向け寝が原則です。
□乳幼児突然死症候群(SIDS)
特に予兆や既往歴のない乳幼児が、原因となる疾患がなく睡眠中に死亡してしまう状態で、大半が生後6カ月までに発症し、ピークは生後4カ月ですが、2歳までは要注意です。
オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア地域では、より多くの割合で発症が報告されており、日本でも関心の高まりと並行して、乳児死亡原因の上位となってきました。まだ原因は解明されていませんが、赤ちゃんは呼吸を調整する機能が未熟であることが背景にあると推定されています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症に関連のある危険因子についての研究がおこなわれた結果、うつぶせ寝や、家庭内での習慣的喫煙が重要因子とされています。原因ではなく統計的危険因子です。
発症の危険性を低くするための留意点として、
1.赤ちゃんは仰向け寝にする
2.妊婦や赤ちゃんのいる環境ではたばこをすわない
3.部屋を暖かくしすぎない
人工栄養は母乳栄養よりSIDSのリスクを高めるという報告もありますが、原因ではありませんし、栄養のためですから、人工栄養をマイナスに考えるべきではありません。それよりも、万一うつ伏せになっても鼻や口をふさぐことがないようにベッドのシーツは端にしっかり折り込み、寝具は乳児の胸あたりまでとし、枕は使わずベッドに柔らかいタオルなどを置かないなどの注意が大切です。
日本では、SIDSを疑った場合も、病理的に調べることが少ないために、虐待や事故との鑑別が困難な場合があり、しばしば裁判で争われる例がみられます。
このような不幸を招かないためにも、SIDSへの知識をもつことが大切です。
家庭でも、保育園でも、上記の3項目を守るだけではなく、睡眠中のようすをしばしば観察することが大切です。不幸にも赤ちゃんの突然死に遭遇した場合は、SIDSだけではなく、代謝異常などさまざまな疾患が原因であることもありますので、原因を検索する努力、両親の精神的サポート、親の会からの支援など、できるかぎりのことを周囲がする体制が必要です。
■夜泣き
1歳をすぎるころになると、夜泣きがひどい赤ちゃんがいます。昼間の遊ばせかたが足りないためなどというのは根拠のないことです。原因はわかっていません。
乳幼児の睡眠障害の一つですが、親にとっては悩みの種になります。あまりひどいとき、長期に続いてまいってしまうときは、小児科医に相談してください。
薬で軽減させているうちに、おさまってしまうことがあります。
■人見知り
7カ月ころから始まります。程度はさまざまです。正常な対人関係の能力が出てきた証拠ですから、ひどくても安心して見守ってください。人見知りをまったくしないほうが心配なこともあります。
■乳児の衣類
一般に厚着傾向があるようです。大人と同じ程度の着衣で十分で、子どもは室内室外、朝晩などに応じて、脱ぎ着をこまめにしてください。冬に汗疹(かんしん:あせも)がひどいのは、厚着のせいか、暖房のしすぎです。厚着は体温調節の力を育てにくくします。
■おむつ
紙おむつは吸収力が増えているので取り換える回数を減らす人もいますが、肌が尿の成分に触れていれば、おむつかぶれの原因になりますので、こまめな観察は大切です。トレーニングパンツも、使用する人がふえました。トレーニングパンツだからおむつがはずれやすいということはありません。状況に応じて便利さを使い分ける程度に考えてください。また、紙おむつは便をトイレに流してからゴミ処理をする配慮も大切です。
■外気浴と日光浴
あたたかくなったら、外の空気に触れることは親子ともに気持ちのよいものです。紫外線の皮膚への害が強調されるあまり、外出しないというのはいきすぎで、ビタミンD不足になってしまいます。ただし、長時間の直射日光は大人にも子どもにもよくないので、適宜、帽子、日除け、日焼けどめ、の配慮をした外気浴、散歩にしてください。
■温度(室温)
乳幼児は年少ほど、体温調節がへたです。高温に長時間おくと高体温になり、低温にさらすと低体温になります。はじめての冬は、特に気をつけてください。新生児期は、冬は室温20℃くらいで調節してください。
また、室外室内、朝夕で、着衣をまめに調節することが大切です。扇風機や車の窓からの風に長時間または直接さらすことは、体温が低下して危険です。風が直接当たらないように気をつけてください。
■スキンケア
乳幼児は皮膚が薄く、新陳代謝がさかんで、そのうえ発汗が多いので、皮膚のトラブルが多くあります。スキンケアは1年中大切です。汗のケアは、ぬれた布などで汗をよく拭きとることに尽きます。冬は乾燥肌でザラザラです。保湿作用のあるベビー用のローションの上に保湿クリーム、ベビーオイルやワセリンなどで対応します。乳児のスキンケアはその後の食物アレルギーの発症リスクを下げるためにも重要です。
■外出、旅行時の注意点
1.日程に余裕をもつ
2.保険証を忘れずに(思わぬ病気になることがある)
3.長時間の乗車は休みながら
4.水分の摂取を忘れずに
5.乳幼児に限らず、たとえ短時間でも子どもを車中に残すことは厳禁(熱中症や事故のリスクがある)
■幼児の集団生活の準備
集団生活の準備には、座ってお話が聞ける、手洗い、あいさつなどの基本的習慣を身につける、名前を言える、呼び名に対して返事ができるなどがあります。
しかし、発達段階に大きく個人差がある時期なので、習慣づけを始めながら、準備する気持ちで臨みましょう。排泄(はいせつ)は個人差が大きいことがらで、3歳で自立が入所・入園の条件などというのは子どもの発達状況を無視した考えです。なお、集団生活のためにも受けられる予防接種は受けておきましょう。
■幼児の社会性の発達
2歳ころになると、友達に関心を示します。いっしょに遊べるようになります。3歳になると、集団でいっしょに役割をもった遊びができます。社会性の発達にとても重要な時期で、兄弟姉妹、近所の子どもたち、保育園や幼稚園などの集団生活の機会があることはたいへんよいことです。
住居環境がそれらから遠い場合には、地域に育児サークルなどがありますので、保健師、健康福祉センターなどから情報を得てください。
■幼児の行動上の問題
集団生活に入ると、多動、座って話が聞けない、飛び出し、危険な行動をする、集団をいやがる、親から離れられないなどの行動上の問題が出てきます。これらは正常範囲のこともあるし、発達上の問題があることもあるので、小児科医に相談するとよいでしょう。
■おもちゃと絵本の選択
乳児期後半からおもちゃ、絵本に関心が出てきます。おもちゃを選ぶのは楽しいものですが、気をつける点もあります。
1.子どもの口に入る大きさの物や部品があるものは避ける
2.とがった部分があるものは避ける
3.塗装がはがれやすいものは避ける
4.なめても安全なものを選ぶ
あとは、長く使えるもの、いろいろに遊べるものが子どもの想像力をかき立てて、大人も楽しめるよいおもちゃといえます。
絵本は、選ぶ楽しさ、読んであげる楽しさがあります。読み継がれている絵本にはそれなりのよい理由がありそうです。絵本は時間が許せば、たくさん読んであげてください。大人も一緒に子ども時代を楽しめます。
■予防接種
乳幼児期に接種する予防接種の種類がふえました。いずれも、重篤な状態におちいるリスクを避けるのに有効なものですので、かかりつけ医から情報を得てしっかり計画を立てましょう。かかりつけ医、小児科医に依頼して接種計画表をもらうと便利です。接種種類と回数がふえてきたので、同時に何種類も接種するという「同時接種」が多くなりました。同時接種で予防接種の副反応リスクが増すわけではないので、健康なときにしっかりと接種しておくことが重要です。
抱きぐせを気にしてあまりだっこをしないという人もいますが、これは誤りです。新生児期はだっこよりも静かに寝かせておくほうがよいのですが、くびがすわってくるとだっこも安全になります。だっこは、赤ちゃんにも親にも幸せな気持ちのものです。
前抱きは、赤ちゃんが見えるので安心感がありますし、雑踏では、両手で守れる利点もあります。泣いてなにかを要求したときに、やさしくだっこをしてもらうことで、親に対する信頼感をはぐくみます。
おんぶもよい日本の習慣で、赤ちゃんは背中にしっかりとおなかをつけるので安心感をいだけますが、雑踏では見えないぶん心配な面もあります。状況にあわせて、だっこしてあげてください。ただし、抱いた赤ちゃんを前後左右に強くゆするのは避けてください。
どちらにしても、だっこは常に両脚を開いた形でしてください。横だっこばかりだと、股関節(こかんせつ)の形成が悪くなります。
■添い寝について
添い寝も日本の古くからの習慣ですが、住宅事情も変わり、フローリングでベッドがふえるにつれて、この習慣も変わってきました。
乳児期から1人でベッドで寝る習慣がふえました。どちらも生活習慣であり、文化ですから、どちらがよいというものではありません。ただし、子どもの睡眠習慣が親の生活で乱されないためには、一定の時間、一定の静かで暗い環境の確保が大事です。添い寝の場合には、親の寝返りで子どもを圧迫しない注意や、寝具で子どもの鼻、口をふさがない注意が必要です。
■寝かせかた
乳児期のうつぶせ寝は、突然死のリスクが高く、仰向け寝にしてください。未熟児などではうつぶせだと呼吸と循環が安定するということもあり、医療的監視下なら、うつぶせ寝もよいのですが、家庭では仰向け寝が原則です。
□乳幼児突然死症候群(SIDS)
特に予兆や既往歴のない乳幼児が、原因となる疾患がなく睡眠中に死亡してしまう状態で、大半が生後6カ月までに発症し、ピークは生後4カ月ですが、2歳までは要注意です。
オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア地域では、より多くの割合で発症が報告されており、日本でも関心の高まりと並行して、乳児死亡原因の上位となってきました。まだ原因は解明されていませんが、赤ちゃんは呼吸を調整する機能が未熟であることが背景にあると推定されています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症に関連のある危険因子についての研究がおこなわれた結果、うつぶせ寝や、家庭内での習慣的喫煙が重要因子とされています。原因ではなく統計的危険因子です。
発症の危険性を低くするための留意点として、
1.赤ちゃんは仰向け寝にする
2.妊婦や赤ちゃんのいる環境ではたばこをすわない
3.部屋を暖かくしすぎない
人工栄養は母乳栄養よりSIDSのリスクを高めるという報告もありますが、原因ではありませんし、栄養のためですから、人工栄養をマイナスに考えるべきではありません。それよりも、万一うつ伏せになっても鼻や口をふさぐことがないようにベッドのシーツは端にしっかり折り込み、寝具は乳児の胸あたりまでとし、枕は使わずベッドに柔らかいタオルなどを置かないなどの注意が大切です。
日本では、SIDSを疑った場合も、病理的に調べることが少ないために、虐待や事故との鑑別が困難な場合があり、しばしば裁判で争われる例がみられます。
このような不幸を招かないためにも、SIDSへの知識をもつことが大切です。
家庭でも、保育園でも、上記の3項目を守るだけではなく、睡眠中のようすをしばしば観察することが大切です。不幸にも赤ちゃんの突然死に遭遇した場合は、SIDSだけではなく、代謝異常などさまざまな疾患が原因であることもありますので、原因を検索する努力、両親の精神的サポート、親の会からの支援など、できるかぎりのことを周囲がする体制が必要です。
■夜泣き
1歳をすぎるころになると、夜泣きがひどい赤ちゃんがいます。昼間の遊ばせかたが足りないためなどというのは根拠のないことです。原因はわかっていません。
乳幼児の睡眠障害の一つですが、親にとっては悩みの種になります。あまりひどいとき、長期に続いてまいってしまうときは、小児科医に相談してください。
薬で軽減させているうちに、おさまってしまうことがあります。
■人見知り
7カ月ころから始まります。程度はさまざまです。正常な対人関係の能力が出てきた証拠ですから、ひどくても安心して見守ってください。人見知りをまったくしないほうが心配なこともあります。
■乳児の衣類
一般に厚着傾向があるようです。大人と同じ程度の着衣で十分で、子どもは室内室外、朝晩などに応じて、脱ぎ着をこまめにしてください。冬に汗疹(かんしん:あせも)がひどいのは、厚着のせいか、暖房のしすぎです。厚着は体温調節の力を育てにくくします。
■おむつ
紙おむつは吸収力が増えているので取り換える回数を減らす人もいますが、肌が尿の成分に触れていれば、おむつかぶれの原因になりますので、こまめな観察は大切です。トレーニングパンツも、使用する人がふえました。トレーニングパンツだからおむつがはずれやすいということはありません。状況に応じて便利さを使い分ける程度に考えてください。また、紙おむつは便をトイレに流してからゴミ処理をする配慮も大切です。
■外気浴と日光浴
あたたかくなったら、外の空気に触れることは親子ともに気持ちのよいものです。紫外線の皮膚への害が強調されるあまり、外出しないというのはいきすぎで、ビタミンD不足になってしまいます。ただし、長時間の直射日光は大人にも子どもにもよくないので、適宜、帽子、日除け、日焼けどめ、の配慮をした外気浴、散歩にしてください。
■温度(室温)
乳幼児は年少ほど、体温調節がへたです。高温に長時間おくと高体温になり、低温にさらすと低体温になります。はじめての冬は、特に気をつけてください。新生児期は、冬は室温20℃くらいで調節してください。
また、室外室内、朝夕で、着衣をまめに調節することが大切です。扇風機や車の窓からの風に長時間または直接さらすことは、体温が低下して危険です。風が直接当たらないように気をつけてください。
■スキンケア
乳幼児は皮膚が薄く、新陳代謝がさかんで、そのうえ発汗が多いので、皮膚のトラブルが多くあります。スキンケアは1年中大切です。汗のケアは、ぬれた布などで汗をよく拭きとることに尽きます。冬は乾燥肌でザラザラです。保湿作用のあるベビー用のローションの上に保湿クリーム、ベビーオイルやワセリンなどで対応します。乳児のスキンケアはその後の食物アレルギーの発症リスクを下げるためにも重要です。
■外出、旅行時の注意点
1.日程に余裕をもつ
2.保険証を忘れずに(思わぬ病気になることがある)
3.長時間の乗車は休みながら
4.水分の摂取を忘れずに
5.乳幼児に限らず、たとえ短時間でも子どもを車中に残すことは厳禁(熱中症や事故のリスクがある)
■幼児の集団生活の準備
集団生活の準備には、座ってお話が聞ける、手洗い、あいさつなどの基本的習慣を身につける、名前を言える、呼び名に対して返事ができるなどがあります。
しかし、発達段階に大きく個人差がある時期なので、習慣づけを始めながら、準備する気持ちで臨みましょう。排泄(はいせつ)は個人差が大きいことがらで、3歳で自立が入所・入園の条件などというのは子どもの発達状況を無視した考えです。なお、集団生活のためにも受けられる予防接種は受けておきましょう。
■幼児の社会性の発達
2歳ころになると、友達に関心を示します。いっしょに遊べるようになります。3歳になると、集団でいっしょに役割をもった遊びができます。社会性の発達にとても重要な時期で、兄弟姉妹、近所の子どもたち、保育園や幼稚園などの集団生活の機会があることはたいへんよいことです。
住居環境がそれらから遠い場合には、地域に育児サークルなどがありますので、保健師、健康福祉センターなどから情報を得てください。
■幼児の行動上の問題
集団生活に入ると、多動、座って話が聞けない、飛び出し、危険な行動をする、集団をいやがる、親から離れられないなどの行動上の問題が出てきます。これらは正常範囲のこともあるし、発達上の問題があることもあるので、小児科医に相談するとよいでしょう。
■おもちゃと絵本の選択
乳児期後半からおもちゃ、絵本に関心が出てきます。おもちゃを選ぶのは楽しいものですが、気をつける点もあります。
1.子どもの口に入る大きさの物や部品があるものは避ける
2.とがった部分があるものは避ける
3.塗装がはがれやすいものは避ける
4.なめても安全なものを選ぶ
あとは、長く使えるもの、いろいろに遊べるものが子どもの想像力をかき立てて、大人も楽しめるよいおもちゃといえます。
絵本は、選ぶ楽しさ、読んであげる楽しさがあります。読み継がれている絵本にはそれなりのよい理由がありそうです。絵本は時間が許せば、たくさん読んであげてください。大人も一緒に子ども時代を楽しめます。
■予防接種
乳幼児期に接種する予防接種の種類がふえました。いずれも、重篤な状態におちいるリスクを避けるのに有効なものですので、かかりつけ医から情報を得てしっかり計画を立てましょう。かかりつけ医、小児科医に依頼して接種計画表をもらうと便利です。接種種類と回数がふえてきたので、同時に何種類も接種するという「同時接種」が多くなりました。同時接種で予防接種の副反応リスクが増すわけではないので、健康なときにしっかりと接種しておくことが重要です。
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授 桃井 眞里子)