永野忠義 医師 (ながのただよし)

関西電力病院

大阪府大阪市福島区福島2-1-7

  • 婦人科
  • 部長

産婦人科 婦人科 がん

専門

産婦人科腫瘍学、腫瘍超音波診断(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん)

永野忠義

永野忠義医師は子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの診断と治療を専門とするスペシャリスト。特に積極的に施行しているのはセンチネルリンパ節検索。子宮頸がんに対してはセンチネルリンパ節同定を用いた広汎性子宮全摘術を施行。すでにこの頸がんではセンチネルリンパ節が見つかり、ここに転移がなければ他のリンパ節は郭清しない方針となっている。これらを現在は腹腔鏡で行う。腹腔鏡やロボット手術で単に小さな傷で手術するだけではなく、できるだけ温存できるものを探し出す本当の意味の低侵襲手術を目指している。リンパ節郭清後のリンパ浮腫の発生予防に極めて有用なセンチネルリンパ節の生検は、女性のQOL維持になくてはならないものという強い信念のもと、病院の臨床試験として費用は病院負担で行なっている(先進医療の認定待ち)。卵巣温存にも積極的に取り組み、やや進行した子宮頸がんでの安全な温存方法として、腹部の皮下に卵巣を移動させて温存することを勧める場合もある。また、妊娠の可能性を残す広汎性子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)も熱心に取り組み、関西圏で最も多数の症例を実施している。子宮体がんの手術はそのほとんどが腹腔鏡手術であり、リンパ節郭清の必要な症例をしっかりと見極めて治療している。

既にリンパ節転移を生じている子宮頸がん、体がん、そして進行した卵巣がん患者に対しては、放射線科や腫瘍内科とのカンファレンスを通じて、効果的かつ線密な集学的治療の計画をたてる。どんな病状の患者に対しても、常に女性のQOLを考え、最先端の医療技術を生かして治療にあたっている。

診療を受けるには

かかりつけ医などからの紹介状が必要。紹介状がない場合、初診料とは別に「初診に係る特別の料金;選定療養費」が別途必要となる。

医師プロフィール

1954年1月生まれ
1979年 兵庫医科大学 卒業
1979年 第67回医師国家試験合格
1979年 兵庫医科大学大学院(衛生学)入学
1980年 兵庫医科大学大学院中退
1980年 国立大阪病院臨床研修医
1981年 国立大阪病院レジデント
1984年 国立大阪病院厚生技官産科医師
1994年 国立大阪病院産婦人科院内医長
2003年 国立病院大阪医療センター婦人科医長
2005年10月1日 北野病院産婦人科副部長
2007年5月1日 北野病院産婦人科部長
2017年4月 関西電力病院 婦人科部長

所属学会

医学博士、産婦人科専門医・指導医、母体保護法指定医、超音波指導医・専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定指導医、日本婦人科腫瘍学会専門医、Best Doctors in Japan 2022-2023

主な著書

『NEWはじめての婦人科看護』(2022年メディカ出版)
「女性生殖器疾患」 『臨床病態学 改訂第5版』(2020年 南山堂)
『子宮頸癌・体癌センチネルリンパ節生検入門講座: 早くスタートするための基本手技』(2016年メディカ出版)
『産婦人科の実際 Vol.58 No.3 (2009) 増大号 妊孕能温存の婦人科がん治療(2009年 金原出版)
(更新日:2023年7月28日)

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