小西郁生 医師 (こにしいくお)

京都大学医学部附属病院

京都府京都市左京区聖護院川原町54

  • 産科婦人科
  • 教授

産婦人科 がん 婦人科

専門

子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん

小西郁生

小西郁生医師は、婦人科がんのスペシャリスト。正確な診断が正しい治療のために重要であると考え、丁寧な医療面接後、綿密な病理組織診断と画像診断を行う。小西医師自身、婦人科の病理を専門としていることから、精度の高い診断技術を誇る。治療は最新のエビデンスに加え、患者の要望、QOL、社会的背景を最大限に尊重し、他科と協力した広範囲の手術や、化学療法・放射線療法を含む集学的治療を行い、優れた成績を残している。卵巣がんの新しい治療法の開発に取り組む傍ら、子宮頸がん予防ワクチン公費助成を要請するなど、予防接種の普及にも力を入れる。

診療内容

小西医師がトップに立つ京都大学病院婦人科は、日本婦人科腫瘍学会の定める婦人科腫瘍専門医制度修練指導施設の認定を受け、ありとあらゆる治療選択肢を持ち、個々の病状に応じた最善の治療を行っている。特に、婦人科悪性腫瘍に対する質の高い外科的治療を特徴としており、初期症例では腹腔鏡や、手術支援ロボット da Vinciを用いて低侵襲手術を行っているほか、他施設では輸血が必須とされる子宮頸がん根治手術でさえもほぼ無輸血で施行している。希望があれば妊孕性温存治療を積極的に行っている。進行症例・再発症例では「あきらめないがん治療」を目指して、消化管外科、泌尿器科、肝胆膵移植外科、呼吸器外科、心臓血管外科など、他科と協力した広範囲の手術や、化学療法・放射線療法を含む集学的治療を行い、優れた治療成績を残している。
さらに婦人科腫瘍を専門とする病理医や放射線診断医とともに症例ごとにカンファレンスを行い、正確な病理診断・画像診断を行っている。小西医師は病理と画像の正確な診断と十分な検討は、正しい治療のためにきわめて重要であると考え、まず病理部で診断してから「顕微鏡カンファレンス」で患者の病理標本を全てチェックしている。術後は摘出標本と画像を振り返る作業を行う。病理カンファレンスによる正確な病理診断、放射線科との合同カンファレンスによるMRI、CT、PETなどの画像診断により、病状は徹底的かつ詳細に検討されている。
「同じ婦人科がんであっても、その病状や程度は患者さんにより異なります。だからこそ、正確な病態把握・病理診断と徹底した治療前カンファレンスが重要です。この二つの組み合わせによって、個別化された治療を提案することができます」(小西医師)そのため、同科では婦人科臨床医も病理組織像や画像を自分の目で診断できるよう教育を行っているという。
また、がんによる肉体的・精神的苦痛を軽減する緩和ケアについても、がん医療の大きな柱の一つとして、がんサポートチームと協力して積極的に取り組んでいる。

医師プロフィール

1952年 香川県小豆島生まれ
1976年 京都大学医学部卒業
1988年 京都大学医学博士
1992年 米国アーカンソー医科大学留学
1999年~2007年 信州大学医学部産科婦人科学教授
2007年10月~ 京都大学医学部婦人科学産科学教授