楠本健司 医師 (くすもとけんじ)

関西医科大学附属病院

大阪府枚方市新町2-3-1

  • 形成外科
  • 診療部長 教授

形成外科 外科

専門

顎顔面外科、顔面外傷、唇裂・口蓋裂、眼瞼形成、抗加齢医療、顔面瘢痕、形成外科全般

楠本健司

2011年に同科でアンチエイジングドッグと外来を開始。全身老化の精査とともに、眼瞼下垂、シミ、シワの見た目のエイジングを精査し、適した処方や指導、手術を行っている。また、同科では患者自身の血小板を濃縮した多血小板血漿(PRP)を患部に塗り、床ずれなど難治性皮膚潰瘍を治す画期的なPRP療法を開発してきた。皮膚の若返りにも極めて有効で、普及をめざしている。他にも外傷外科として顔面外傷・骨折、熱傷、切断指再接着の治療、眼瞼・義眼床手術や皮膚レーザー治療にも力を入れている。

診療内容

「形成外科は体表の変形や欠損、色調異常などを手術やレーザーで修復を進める診療科です。当科では手術治療が主体ですが、近年美容外科手術や抗加齢医療も対象とし、再生医療も応用しつつ、対象領域はさらに広くなっています」と楠本医師は同科の診療について語る。形成外科は具体的には体表外科と考えるのがわかりやすく、外傷(種々のケガ、顔の骨折、やけどなど)、傷跡やケロイド、床ずれ(褥瘡)や潰瘍、できもの(良性腫瘍・悪性腫瘍)、アザや血管腫、生まれつきの変形(唇裂口蓋裂、多指症合指症など)の治療を対象としている。
「体表は目に付く領域であり、機能的な問題だけではなく、患者本人の心理的な負担も大きい。その両者のケアが大切です」という楠本医師。唇裂・口蓋裂らの患者に対し、手術医療、歯科医療、言語治療、心理支援を緊密に連携し進める治療グループを編成するなど、きめ細かなレベルの高い治療を目ざし、その活動は幅広い。上述の床ずれ患者の多血小板血漿(PRP)療法もそのひとつである。関西医科大学は2012年4月に今回の治療法を厚生労働省に、将来的に保険適用される標準医療を目指す「先進医療」として申請した。
「今回の方法なら最大約2時間の外来で治療が可能な上、効果も高い。普及すれば、寝たきりなどで褥瘡に悩む国内12万人と言われる患者にとっても、家族にとっても、福音となるはずです」と楠本医師は話す。また、アンチエイジングは老化を止めるのではなく、老化を戻してその進みを遅らせることであり、同科のアンチエイジング外来、ドッグは日本抗加齢医学会の認定医療施設として認定され、広く注目を集めている。
形成外科の領域は、最先端の医療技術が導入され、急速な進歩がみられる分野でもあり「以前は治療ができなかったり、あきらめている変形や傷跡でも改善できることがあります」と楠本医師は頼もしい。体表にかかわることならまずは相談から始めたい。

医師プロフィール

1980年3月 鳥取大学医学部 卒業
1980年6月 京都大学医学部附属病院形成外科研修医
1982年6月 京都大学医学部口腔外科医員
1982年12月 京都大学医学部口腔外科学教室助手
1985年5月 天理よろづ相談所病院形成外科医員
1988年4月 公立豊岡病院形成外科医長
1988年7月 京都大学医学部形成外科学教室助手
1990年3月 関西医科大学形成外科学講座講師
1997年11月 関西医科大学形成外科学講座助教授
2006年4月 関西医科大学形成外科学講座教授
2016年4月 関西医科大学附属病院 形成外科診療部長教授