白澤卓二 医師 (しらさわたくじ)

新宿白澤記念クリニック

東京都渋谷区代々木2-9-2 久保ビル6F

  • 最高顧問

神経内科 内分泌科・糖尿病 老年科

専門

寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究

白澤卓二

国内におけるアンチエイジング分野の治療・研究をリードする白澤卓二医師。関東近辺の複数の医療機関での診療、また㈱アンチエイジングサイエンスCSOとして、八面六臂の活躍をしている。メディア出演や著書も多い。細胞の加齢を制御するのに重要な三大要素である“食事”“運動”“生きがい”について研究しており、さまざまな側面からアンチエイジング医療を提供。「加齢に抗うではなく、コントロールして加齢に適応することが重要です」と白澤医師は話している。

高齢化社会となりアルツハイマー病を代表とする認知症が増加しています。有効な治療法が確立していない今、認知症は発症を予防することが唯一の方法となります。喫煙、中年期高血圧、過体重、高血糖、運動不足、うつ状態や低教育水準などの非遺伝的な発症要因を排除する、または、改善することにより、認知症の発症を抑える、遅らせることができる思われます。そこで認知症を予防する専門のクリニックを開院しました。

診療内容

白澤医師は、アンチエイジングの定義を変えていくことの必要性を提唱する。
「アンチエイジングを抗加齢という考え方ではなく、加齢の生物学的プロセスを遅らせることととらえ、生理学的老化による機能低下を防ぎ、高齢期の病気を予防することによって長寿を目指す研究しています。これからは加齢に抗うのではなく、加齢をコントロールして加齢に適応することが重要と考えています」と話す。
白澤医師によると、アンチエイジングで最も大切な要素は“食事”“運動”“生きがい”である。なかでも加齢を制御する最も重要な要素は食事だという。摂取カロリーを腹七分目に抑えることが大切になり、これを保つことにより、メタボリック症候群や、糖尿病などの生活習慣病を予防できる。野菜や果物に含まれているフィトケミカル(植物化学物質)を毎日摂取することも重要で、必要なビタミン・ミネラルに加え、食材の抗酸化作用により身体の錆びつきを防ぐ効果も期待できる。「米飯を主食にする日本食では、栄養素や、食物繊維が不足しがちになります」と言う白澤医師。研究の枠にとどまらず、その実行力を発揮して、抗酸化作用が特に優れた16種類の雑穀をブレンドした、理想的なアンチエイジング米飯食“フィトミレット”を開発した。なお“フィトミレット”はインターネットで購入可能。
加齢を制御する二番目に重要な要素は“運動”である。現代人の生活で最も必要とされていることは「日常生活」の中で、エネルギーを消費することだ。「日常生活の活動量を上げることにより、糖尿病やメタボリックシンドロームの患者様の多くが、経口糖尿病薬の量を減らすことができたり、降圧剤を服用しなくても血圧が正常になったりする経験をしています。皆様が日常生活の中でどの程度活動できているか、信州大学の能勢教授との共同研究で“熟大メイト”というライフレコーダーで、日々の活動量を測定しています」(白澤医師)
また、白澤医師は、バランスボールを生活の中に取り入れることや、ウォーキングに速歩を取り入れる“インターバル速歩”によって、日常活動量を上げ、生活習慣病を予防することを目指している。
三番目の要素は“生きがい”。75歳でエベレスト登頂を達成した三浦雄一郎さんの主治医でもある白澤医師は、生きがいとアンチエイジングの関係性を重要視し「75歳でのエベレスト再登頂は、自らのエイジングとの闘いでもあり、多くの高齢者に夢と希望を与えています。加齢という大きな壁と、その壁を何歳になっても登ろうとする人間のチャレンジ精神を今後も研究していきます」と話している。
さらに、白澤医師は50歳以上の人のダイエットの大切さを訴える「50歳を過ぎたら、これまでとは違った心意気でダイエットに向き合うことが必要です。この年齢では、太っていることが血圧や血糖値、コレステロールなど、さまざまな健診の数値に影響を与えます。多くの病気の引き金になり、寿命に大きな影響を及ぼすのです」特に女性は更年期を迎えると、体内でコレステロール値を低く保ち動脈硬化の危険を防ぐ女性ホルモンが減少して太りやすくなり、動脈硬化や糖尿病のリスクが上昇する。「今後、寝たきりにならず、健やかな人生を送るかどうかは、現在の生活にかかっています」(白澤医師)
目安は今の体重の5%を3ヵ月で減らすこと。それ以上やせると、今度は骨粗鬆症の危険性も出てくるという。今後、白澤医師の治療・研究のように、アンチエイジングを新たな側面から捉え、アプローチしていく方法はますます重要となるだろう。

医師プロフィール

1958年神奈川県生まれ
1982年 千葉大学医学部 卒業
1982年 千葉大学医学部附属病院呼吸器内科入局
1987年 ケルン大学遺伝学研究所 免疫学教室留学
1990年 千葉大大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士
1990年 東京都老人総合研究所病理部門研究員
1997年 東京都老人総合研究所神経生理部門室長
2003年 東京都老人総合研究所分子老化研究グループ研究部長
2005年 東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダー
2007年~2015年 順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授
2015年 米国ミシガン大学神経学 客員教授