近藤祥司 医師 (こんどうひろし)

京都大学医学部附属病院

京都府京都市左京区聖護院川原町54

  • 高齢者医療ユニット
  • 院内講師

老年科 内科 総合診療科

専門

アンチエイジング、加齢総合

近藤祥司

“アンチエイジング”という言葉は、医学的には抗加齢医学(老化予防)を示す。同科では2006年に大学病院として日本で初めてアンチエイジング外来をスタート。その開設に尽力した近藤祥司医師は、脳卒中の原因となる動脈硬化および骨折リスクを高める骨粗鬆症等の診断・治療を行っている。アンチエイジングの目的は、寝たきりになるのを予防すること。生き生きと人生を送るためにも予防治療は重要になるという。同科では無料で市民教室も開催。個人で工夫できる生活習慣の改善方法などの情報共有と疾患の啓発に努めている。

診療内容

“アンチエイジング”という言葉は、医学的には抗加齢医学(老化予防)を示す。同科では、2006年に大学病院として日本で初めてアンチエイジング外来をスタート。対象は、血管の老化(動脈硬化)や骨の老化(骨粗鬆症)などに悩む患者である。
近藤医師は「アンチエイジングの目的は寝たきり予防です。動脈硬化と骨粗鬆症は異なる病気ですが、特に更年期の女性は、女性ホルモンの低下により両方の疾患にかかりやすくなります」と説明する。検査は老化の症状に合わせて、総合内科的に実施。また治療は、心血管病、脳卒中、骨折などの寝たきりになりやすい病気の予防を最大の目的とし、最新の論文やエビデンスを考慮しながら、患者個人に最適な薬剤を処方する。
血管の老化に対する検査としては、血液検査、脈波速度、頸動脈エコー、トレッドミル、心臓エコーなどを必要に応じて行い、早期診断、早期予防に役立てている。「冠動脈疾患の患者は循環器内科に紹介し、カテーテル治療を行います。これにより、心筋梗塞を未然に予防できた患者さんもいらっしゃいます」(近藤医師)
骨の老化に対しては、骨密度検査、骨マーカー検査などを通じて骨折予防に努める。また更年期や高齢期の気持ちの悩みなどに対しては、更年期指数表チェックや、ホルモン値計測、問診を行う。ただ、骨粗鬆症の場合、症状がほとんどなく、薬剤の効果も実感しにくいため、治療をドロップアウトしてしまう人も多いという。「そのため、外来では疾患に対する説明をしっかりと行っています。例えば、治療の継続の重要性、骨訴訟治療薬ビスホスホネートの高い効果、その効果がゆっくり現われることなどを伝え、納得してもらいます」(近藤医師)。このように、近藤医師はきめの細かい患者主体の治療に力を注いでいる。なお、薬物治療では、ビスホスホネートにビタミンDやKの薬剤を併用するなど個々に合った治療も実施。同科ではさらに、生活指導としての運動の推進、漢方治療なども随時導入している。

医師プロフィール

1992年3月 京都大学医学部 卒業
1992年5月 京都大学医学部附属病院老年内科入局
1993年4月 静岡県島田市民病院にて一般内科研修
1995年4月 京都大学理学部生物物理柳田充弘教授のもと、細胞周期研究従事。後に学位取得。
2001年2月 イギリスロンドン留学。ロンドン大学David Beach教授のもと、細胞老化と解糖系代謝研究従事。後に英国癌研究所でGordon Peters博士のもと、ヒト細胞老化研究従事。
2006年3月 京都大学医学部附属病院初のアンチエイジング外来・教室を開設。
2006年10月 京都大学医学部附属病院老年内科助手(後に助教)
2010年5月 大分大学医学部非常勤講師(兼任)
2010年10月 京都大学医学部附属病院老年内科院内講師、副科長
2014年4月より老年科が高齢者医療ユニットに変更