佐戸川弘之 医師 (さとかわひろの)

福島県立医科大学附属病院

福島県福島市光が丘1

  • 心臓血管外科
  • 准教授

心臓血管外科 外科

専門

末梢血管、静脈の外科、下肢静脈瘤

佐戸川弘之

佐戸川弘之医師は、静脈疾患、中でも下肢静脈瘤治療のエキスパートである。2010年に日本静脈学会の委員の一員として「下肢静脈瘤に対する血管内治療のガイドライン」をまとめ、静脈外来を専門に持つ。伏在静脈瘤にはレーザー手術やストリッピング術を、より細かい静脈に生じる網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤には硬化療法と、症状に合わせ、適切な療法を選択。エコノミー症候群とも言われる静脈血栓症にも通暁し、東日本大震災では福島県内の避難所を巡回して、治療・調査を行う。

診療内容

静脈疾患の中で多いのは下肢静脈瘤と静脈血栓症である。「下肢静脈瘤は静脈が皮膚から浮き出てふくらむのがもっとも一般的な症状で、進行すると足のむくみやだるさ、痙攣、炎症を生じる進行性の病気です」と佐戸川医師は解説する。大きく分けて、細い静脈が膨張したクモの巣状静脈瘤や網目状静脈瘤、太い静脈が拡張し瘤のようになった伏在静脈瘤・側枝状静脈瘤に分類される。治療としては「圧迫療法、硬化療法、手術を組み合わせ、症状にあった治療を行います。圧迫療法とは医療用の弾性ストッキングや弾性包帯で下肢に圧力を加え、血流の流れを助ける方法です。手術や硬化療法の効果維持として用いられますが、手術をせずずっとこの方法で様子を見ている方もいます。注射で薬剤を注入する硬化療法は外来で短時間で行える治療です。手術ではストリッピングが標準的で、血管の中に針金を通し、悪くなった血管ごと引き抜いてしまいます。局所麻酔で行えば、術後1時間ほど休めば普通に歩くことができ、当日から日常生活に戻ることが可能です。当院では3泊4日で行っています」と言う。また、エコノミー症候群としてマスコミに取り上げられ、注目を集めた静脈血栓症は、足の静脈が血栓で詰まってしまう病気である。「その血栓が血液の流れに乗って肺まで運ばれてしまう怖い病気です。足が急に腫れたり、色が変わったりしたら、受診をお勧めします」と佐戸川医師はアドバイスする。

医師プロフィール

1981年3月 福島県立医科大学医学部 卒業
1981年5月 福島県立医科大学第一外科
1989年4月 福島県立医科大学心臓血管外科
1994年4月 福島赤十字病院心臓血管外科副部長
2003年1月 福島県立医科大学血管外科准教授

「下肢静脈瘤」を専門とする医師