伊藤泰介 医師 (いとうたいすけ)

浜松医科大学医学部附属病院

静岡県浜松市東区半田山1-20-1

  • 皮膚科
  • 医局長、病棟医長、病院准教授

皮膚科 アレルギー科

専門

脱毛症、皮膚アレルギー

伊藤泰介

ドイツの皮膚研究者であり、脱毛を促進する物質の遺伝子を発見したラルフ・パウス教授の研究室(ハンブルグ大学エッペンドルフ病院皮膚科、現:リューベック大学皮膚科)で学ぶなど、伊藤医師は毛髪疾患と皮膚アレルギーを深く研究するスペシャリストである。円形脱毛症患者会「ひどりがもの会」の顧問医師をつとめ、毛髪に悩みを抱える患者に寄り添った活動も積極的に行う。同院では脱毛症専門外来を設け、円形脱毛症のみならず男性型脱毛症(AGA)など脱毛で悩む患者を広く受け入れている。

診療内容

浜松医科大学医学部附属病院の脱毛症外来に訪れる患者の脱毛症の種類では円形脱毛症が圧倒的に多く、ついで多いのが男性型脱毛症(AGA)だという。
「ただし、脱毛があるというだけで円形脱毛症やAGAとは決めつけられないので、まずはダーモスコープという拡大鏡を使用し、毛髪および頭皮の状態をチェックするようにしています」と伊藤医師は言う。その画像は患者も見ることができる。拡大鏡に映し出される画像を見て、自分の頭皮の状態をしっかりと把握することができるのだ。ダーモスコープのほか、血液検査、皮膚生検、毛髪の顕微鏡的観察などもおこなわれる。こうすることで他の病気の可能性を排除して、適切な診断および、治療法の選択が可能になるからだ。
具体的には円形脱毛症では局所免疫療法、ステロイド局所注射、紫外線療法、ステロイドパルス療法などの治療がおこなわれる。患者の年齢や円形脱毛症の範囲などを見極め、それぞれにあった治療法を選択するのだという。そして男性型脱毛症ではミノキシジル外用、フィナステリドやデュタステリド内服(女性不可、男性のみ)、自家植毛などの治療法がある。
「治療をしていくうえで大切なのは、根気よく続けることです」と、伊藤医師は語る。
AGAの内服治療では、早い人なら治療をはじめて3ヶ月程度でなんらかの変化を感じるそうで、6ヶ月になるとほとんどの人が「明らかな変化」を感じるのだとか。しかし、それでも変わらないという人もいる。「でも、変わらないということは、現状維持できているということでもあるんです。つまり、抜け毛が減ったということなので、それも治療の効果だということです」できれば長いスパンでいっしょに治療に取り組んでもらいたいと伊藤医師は言う。治療成績を見ると、3年間治療を続けると毛髪の改善効果が継続的に期待できるようになるのだそうだ。また「患者さんの毛髪の状態が改善され、日常生活が前向きになっているのを見る」ことが、日々の治療のモチベーションを上げてくれるのだという。

医師プロフィール

1995年3月 産業医科大学医学部 卒業
1997年9月 浜松医科大学皮膚科 助手
2002年2月 ドイツ ハンブルグ大学エッペンドルフ病院皮膚科留学(ラルフ パウス教授 研究室)(海外留学)
2004年2月 浜松医科大学皮膚科 助手 復職
2006年4月 浜松医科大学皮膚科 講師、病棟医長
2015年2月 浜松医科大学皮膚科 病院准教授