髙崎芳成 医師 (たかさきよしなり)

順天堂大学医学部附属順天堂医院

東京都文京区本郷3-1-3

  • 膠原病・リウマチ内科
  • 教授

リウマチ科 内科

専門

膠原病、リウマチ性疾患、臨床免疫学、自己抗原・自己抗体

髙崎芳成

「膠原病内科」は塩川優一名誉教授が1969年に開設以来、膠原病・リウマチ内科は難病のひとつといわれる膠原病の基礎的研究や新たな治療法の開発など、本邦における膠原病の診療の発展に中心的な役割を担ってきた。その後、廣瀬俊一名誉教授、橋本博史名誉教授引き継がれ、髙﨑医師は4代目の教授として同教室を率いている。研究のテーマは‘79年から2年間米国コロラド州立大学リウマチ科で抗核抗体の専門家として知られるTan 教授の指導を受けて以来、一貫して自己抗体の診断的および病因的な意義の解明と、自己抗原の解析による自己抗体産生機序ついての研究にとり組んでいる。その仕事をとおして'85年に日本リウマチ学会賞、'93年には日本リウマチ財団ツムラ・リウマチ研究賞を受賞した。一方、臨床では20年以上に及ぶ厚生労働省混合性結合組織病調査研究班の班員としての活動から全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎およびシェーグレン症候群などの多方面の膠原病の診療に精通している。また、伊東国立温泉病院リウマチ科にて関節リウマチの専門診療に従事して以来、教室の臨床治験に積極的に関与し、今日の生物学的製剤にいたる関節リウマチの治療にも深い理解を有している。塩川優一名誉教授の「臨床を離れた研究はない」の言葉をモットーに臨床医学を中心とする研究を60人を越える医局員と共に推進している。

診療内容

膠原病の原因は不明であるが、先天的な素因に加え、感染、化学的および物理的な刺激、さらにストレスなどの環境因子により“自己免疫”と呼ばれる自分の体を攻撃する免疫異常が起こり、それに引き続く結合組織の慢性炎症により全身の臓器が傷害される疾患として知られている。従って、この膠原病の病態の改善には炎症とそのもとになる免疫異常の制御が必要となる。日本の膠原病治療の先駆けとして、力を尽くしてきた髙崎医師はこの“自己免疫”の結果もたらされる自己抗体と呼ばれる自分の体の成分に対する抗体の診断における重要性や、病気の進展への関与について精力的に研究を続けて来た。このような研究に基づいて教室では病気を早期に発見する方法や、この自己抗体を取り除く血漿交換療法を日本の先駆けとして取り入れ、最近は関節リウマチに対する先進的治療として知られる白血球除去療法も積極的に実施している。この関節リウマチに加え、全身性エリテマトーデスや血管炎症候群に対してもステロイドに加え、積極的に免疫抑制薬を用いた治療を行うことによって、一連の疾患の予後を著しく向上させることに貢献してきた。しかし、このような進歩にもかかわらず、依然、難治性病態とよばれる既存の治療法に抵抗を示したり、重症の後遺症を残す病態が存在している。この問題を解決するために、同科では種々の臨床治験を積極的に展開するとともに、全身性エリテマトーデスや関節リウマチにおけるより効果的で副作用の少ない新規薬剤の開発を目指して基礎的な研究を続けている。高崎医師は「治療が遅れると、難治性となったり、回復不可能な機能不全が進展してしまいます。臨床医が日常診療で早期発見し、非ステロイド系抗炎症薬から生物学的製剤までの薬剤の特徴と副作用をよく認識し、早期治療を行うことが重要と考えます。また既存の治療薬ばかりではなくより特異的な効果を有する副作用の少ない薬剤を開発する研究を続けることが重要です」と話す。さらなる病態の解明と新たな治療戦略の発見が期待されている。

医師プロフィール

1975年3月 順天堂大学医学部 卒業
1975年6月 順天堂大学医学部内科研修医
1977年6月 順天堂大学医学部膠原病内科入局
1978年4月 順天堂大学医学部大学院博士課程(内科)入学
1978年4月 伊東国立温泉病院リウマチ科医員
1979年3月 順天堂大学医学部膠原病内科帰局
1979年6月 米国コロラド州立大学Health Science Centerリウマチ科研究員
1981年9月 順天堂大学医学部膠原病内科帰局
1982年3月 順天堂大学医学部大学院博士課程(内科)卒業
1982年4月 順天堂大学医学部膠原病内科助手
1986年4月 順天堂大学医学部膠原病内科講師
1994年8月 順天堂大学医学部膠原病内科助教授
2005年12月 順天堂大学医学部膠原病内科教授就任
2011年4月 順天堂大学医学部付属順天堂病院 院長
2014年3月31日をもって順天堂大学医学部付属順天堂病院 院長を退任
2014年4月 日本リウマチ学会 理事長就任 現在に至る

「膠原病・リウマチ」を専門とする医師