下田貴子 医師 (しもだたかこ)

希望ヶ丘すずらん皮膚科クリニック

東京都大田区東雪谷2-17-1 グランディ雪谷2F

  • 皮膚科、美容皮膚科、アレルギー科
  • 副院長

美容皮膚科 皮膚科 アレルギー科

専門

皮膚科学、美容皮膚科

下田貴子

下田貴子医師は日本でいち早く設立された日本医科大学皮膚科学教室の美容外来を担当し、指導者を務める。同大学付属病院皮膚科医局長を務めた後、2010年に同院を開業。IPLによるシミや赤ら顔等の治療、ニキビやシミ・くすみに対するケミカルピーリングを得意とする。一般向けの美容セミナー等も行い、皮膚科学会認定の皮膚科専門医、美容皮膚科・レーザー指導専門医として美肌や美白、ニキビ、シミ、くすみ、たるみ等への効果的な施術やスキンケア等についてのアドバイスを行っている。

診療内容

下田医師はIPLによるシミや赤ら顔などの治療、ニキビやしみ・くすみに対するケミカルピーリングを得意とする。ケミカルピーリングに用いる薬剤は主にグリコール酸とサリチル酸の2種類で、表皮細胞にこれらの薬剤によって軽い炎症を起こさせる。このときに皮膚の修復を促すシグナルが出て皮膚の新陳代謝を高め、メラニン色素の排出を促進させることでくすみやシミに効果を発揮する。さらに真皮組織でのコラーゲン繊維を増加させることで細かいシワなどの改善も期待できる。こうしたアンチエイジング効果のほかに、ニキビの治療法としても注目されている。ピーリングには角質のごく表面を溶かす作用があるが、この作用により角質をやわらかくすることで皮脂腺にたまった汚れ等が排出しやすくなるためである。
サリチル酸の濃度は30%、グリコール酸は25%から70%までに濃度を調整して用いる。グリコール酸を用いた場合は肌がかさかさした感じになりやすいので、乾燥肌の人にはグリコール酸ではなくサリチル酸を用いるなど患者の皮膚の症状を診断して、対象となる疾患や年齢、肌の状態に合った薬剤とその濃度を調整して用いている。
「薬剤を塗ると顔が多少ひりひりする場合がありますが、肌の反応を見ながら治療を行うので心配はありません。肌の荒れている方は2~3日後に部分的にかさぶたができたりしますが、通常の施術ではかさぶたはできません。外国では全体にかさぶたができるようなピーリングを行うこともあるようですが、日本人の場合は深くピーリングすると色素沈着になりやすい傾向があるため、全体にかさぶたになる治療はしません」と下田医師。
ただ、濃いシミの場合はその部分だけにかさぶたを作る治療を行う場合もある。その場合も皮皮膚の状態にあわせたその後の適切な処置、スキンケアを行うことで改善するので心配はない。
「顔全体には濃度の薄いものを塗布してくすみを解消し、シミの濃い部分にだけ70%の濃度のものを調整してスポット的に用いることで、シミの濃い部分だけが目立ってしまわないようにお顔全体のバランスを整えるということも行います」(下田医師)
また、ウィルス性ではないイボ(脂漏性角化症)は、液体窒素によって冷凍凝固させて取る方法もあるが、ケミカルピーリングによってかさぶたを作り、除去することもできる。トリクロロ酢酸という薬剤を使用したり、グリコール酸の濃度を高くするなどしてイボの表面に塗るだけでよく、シミやくすみの治療と同時にできるというメリットもある。こうした薬剤の選択や濃度、またその手法については長年の医師の知識と経験に裏打ちされている。
施術後のホームケアについては「ケミカルピーリングも光治療も、どちらも皮膚の表面に軽い炎症を起こさせるので紫外線に注意することと、ピーリングは施術後に肌が乾燥しがちになるので保湿を心がけることが重要です」と下田医師。
光治療による施術については、IPLという装置を用いて肌質の改善を行っている。波長は有害な短波長である紫外線をフィルターによってカットした420~1200nmの広帯域波長の光を用いている。IPLの特徴はメラニン等の黒色素に反応する光波長と、ヘモグロビン等の赤色素のどちらにも働きかけることができる光の技術を用いることで、シミ、ソバカス、くすみのほか、顔の赤み(毛細血管の拡張、あから顔)や毛穴の開き、小じわ、たるみや肌質改善(コラーゲンの生成による)、ニキビ跡など複数の症状に同時に効果がある治療を行うことができることにある。フラッシュ光はマイルドな治療であるため、通常は複数回の治療を必要とするが、強い痂皮ができるなどの症状が少ないため、施術後もガーゼをする必要もなく、普段と変わらない生活が可能である。
「IPLについて当院では20代から70代まで幅広い層の女性に施術を行っています。施術後、早い段階でくすみやシミが薄くなり、効果を実感される方が多く、ケミカルピーリングと同様、人気のある施術です」(下田医師)
IPLの照射後はお化粧などもでき、自宅での洗顔、スキンケア等も普段と変わりなくしてよい。施術後は肌が乾燥することがあるので保湿を心がけ、日焼け止めクリーム等をこまめに塗り、紫外線を浴びないことが大事である。
通常はかさぶたはできないが、効果を早く得たいという患者の希望がある場合は、照射する光を強くすることもできる。その場合、小さなかさぶたができることもあるが、その場合でもお化粧などは通常通りできるので心配はいらない。
肝斑には基本的には光治療は行わない。肝斑は他のシミと違って、色素細胞が活性化しているので光を当てると色素細胞を活性化して、肝斑が濃くなる場合があるためだ。診断によって治療の方向性が大きく変わるので、肝斑の有無を正しく診断することが重要になる。ただ、肝斑とその他のシミは混在することも多く、診断が難しい場合も多い。同院ではVISIAという肌画像解析装置でカラー写真とUV写真の撮影を行い、隠れ肝斑の有無のほか、シミ、きめ、赤み、隠れしみ等の解析を行っている。その他、施術後の治療効果を確認することにも用いている。
肝斑と診断された場合はIPLではなく、内服薬(トランサミン、ビタミンC)による治療により美白効果が期待できる。トランサミンは肝斑の特効薬といってもよく、その効果が顕著に表れる患者も多い。その他、美白剤の外用も併用して行っている。
肝斑については、 ビタミンCやトラネキサム酸の内服、美白剤の外用が効果的な患者さんも多いが、効果が無い場合にはNdYAGレーザーを用いたトーニングと呼ばれる治療を行うこともある。また、老人性色素斑(日光黒子)に対してはレーザー治療も行っている。

下田医師は美容皮膚科医としてのやりがいを次のように語る「小さなシミ1つでも治療してきれいになると、お化粧やファッションが変わる方もいらっしゃいます。行動範囲も拡がるなどしてとても喜んでいただけるとこちらもうれしいですね。小さなシミでも心の中では大きなストレスになっていたことに気づかれ、それが取り除かれることで性格まで明るくなって積極的に生活を楽しまれるようになるのですね。普段は見えない体のあざの場合も除去した後、初めて友人といっしょに温泉に行くことができたとうれしそうに話してくださった患者さんもいらして、そうした患者さんの笑顔が一番のやりがいにつながります」
治療に関しては、これからも皮膚科の専門医だからこそできるプロフェッショナルな美肌やアンチエイジング等の施術に邁進していきたいと語る。
「美容皮膚科というとこれまでは敷居が高くて敬遠されていたような方にも、もっと気軽に来ていただけるようなクリニックを目指し、美容に関するホームドクターのような存在でありたいですね」

医師プロフィール

1996年 日本医科大学卒業  日本医科大学皮膚科学教室にて医学研修
1999年 日本医科大学付属病院皮膚科助教
2001年 日本医科大学皮膚科学教室の美容外来を担当
2004年7月 日本医科大学付属病院皮膚科医局長
2010年 希望ヶ丘すずらん皮膚科クリニック設立