石原英樹 医師 (いしはらひでき)

八尾徳洲会総合病院

大阪府八尾市若草町1-17

  • 呼吸器内科
  • 部長

呼吸器科 内科

専門

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

石原英樹

石原英樹医師は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療に関して数多くの実績を誇るエキスパートである。前職の大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター呼吸器内科主任部長では、気管支拡張薬や吸入ステロイドなどを用いた薬物療法を中心に、増悪時の集中治療に至るまでの「包括呼吸ケア」を実践していた。種々の薬物療法で改善がない場合は、酸素療法・人工呼吸療法にも取り組んでいた。患者に対して定期的に呼吸リハビリテーション、薬剤の吸入指導を行うなど、あらゆるアプローチを展開しながら、チーム医療の重要性も訴えている。現在の八尾徳洲会総合病院呼吸器内科では、救急疾患から慢性疾患まで、集中治療から在宅医療までを守備範囲としている。

診療内容

約500万人以上の患者がいると推定されるCOPDは、たばこによる生活習慣病と位置づけられているが、はっきりとした症状を自覚するまで受診する人は少ないとされ、治療を受けているのはわずか10%に満たないと言われている。石原医師は、まず薬物療法を行い、続いて、呼吸リハビリテーション、酸素療法などを考慮していく。
治療薬には内服薬・吸入薬・貼付薬などがあるが、中でも吸入薬は直接気道に作用するために効果が発現しやすく、全身投与よりは副作用も少ないという点で推奨されている。
種類としては、第一に気管支拡張薬が選択され、吸入ステロイドも用いられる。重症の場合は、増量ではなく、複数の併用するのが一般的である。また、治療薬は多くの疾患領域で長時間作用型に移行しつつありCOPDも例外ではない。すでにいくつかの薬剤が1日1回になっており、併用でもそれが可能となってきている。酸素療法へと移行する際も、薬剤の補助は不可欠であり、最大限の薬物療法が必要となる。
しかし、患者の3割以上はうまく吸入同調できていないと言われており、薬剤の効果が高くても吸入がうまくできなければ治療効果が期待できない。そのため、初回に指導した後も定期的なチェックと必要に応じた再指導を実施し、正しい吸入ができるよう徹底している。
病院が介入できない在宅に関しても、地域医療を活用してチェックする試みを始めている。また、治療によって検査値などで明らかな改善が確認された場合は、それをしっかり患者に伝え、本人が効果が実感しにくいようなケースでも安心・信頼の上で治療が継続できるよう心を配る。
長期に及ぶとされるCOPDの治療においては、医師・薬剤師・看護師の連携で行うチーム医療が基本であり、患者の情報を共有し、分業しながらフォローをしていくことが大切になる。
石原医師は「あくまで薬物療法が中心」とし「この10年でCOPDの治療薬は大きく変わっています。有用性の高い新薬が続々と出ているので、選択肢も広がっています」と語る。
COPDに関して、一人でも多くの患者が医師の指導の下でしっかり治療を受けられるよう、地域との連携を密に図るなど、啓発活動を続けているのである。

医師プロフィール

1986年 鳥取大学医学部卒業。大阪大学医学部第三内科(現呼吸器・免疫アレルギー感染内科学)入局
1987年 公立学校共済組合近畿中央病院内科
1989年 大阪逓信病院(現NTT西日本大阪病院)第二内科
1992年 大阪府立羽曳野病院(現地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター)呼吸器科
2003年 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター呼吸器内科
2016年 八尾徳洲会総合病院呼吸器内科部長