木田厚瑞 医師 (きだこうずい)

日本医科大学呼吸ケアクリニック

東京都千代田区九段南4-7-15 JPR市ヶ谷ビル8F

  • 所長

呼吸器科 内科

専門

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

木田厚瑞

COPDの国内の患者数は推定700万人以上と言われているが、正しく診断され、必要な治療やアドバイスを受けている患者は少ない。「放置されて重症化し、寝たきりにいたるケースを目の当たりにしてきた」という。2003年に専門性の高い呼吸器診療を行う目的で日本医科大学呼吸ケアクリニックを開院。現在までに国内だけでなく国外からの受診者をふくめ約4,000人の治療を実施。在宅酸素療法は延べこれまでに900人以上に導入してきた。木田厚瑞医師はCOPDの第一人者としてその陣頭指揮にあたっている。

診療内容

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主にタバコが原因で肺内に長期にわたり炎症が起こり、肺の空気の流れが悪くなるため、特に息が吐き出しにくくなり、慢性のセキ、痰、息切れが代表的な症状。COPD はタバコを一定期間吸ったことのある、40歳以上の方に発生しやすいと言われ、世界中で問題となっている「タバコ病」の代表的な疾病。従来、肺気腫や慢性気管支炎といわれていた病気も、現在はCOPDの中に含まれる。
スパイロメトリーと呼ばれる肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる肺機能の検査を行い、気流制限の有無・程度を測定して診断及び重症度の判定をする。肺の壊れている程度を見るために胸部CTなどの画像検査が有用であり心臓への影響をみるため心臓超音波検査を実施する。他の原因の息切れを鑑別し、経過中に急に悪くなる「増悪」の治療方針を決めるため採血を行う。
禁煙及びワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌など)治療をはじめ、重症度に応じて、気管支拡張薬やステロイドなどを吸入あるいは内服薬として投与する。在宅酸素療法、重症化に伴う筋萎縮などに対して理学療法など、全治療をまとめて「包括的呼吸リハビリテーション」を提案。積極的な指導体制に力を入れている。
同クリニックは、すべての呼吸器の病気を診療対象としているが、なかでもCOPD(慢性閉塞性肺疾患;慢性気管支炎、肺気腫)に気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群、在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法について専門性の高い診療を行っている。
医師7名、専門看護師、検査技師など充実したスタッフ体制が整っており、最新の科学的な情報・データにもとづいた個別的な治療方針を工夫している。適切な診断や治療を求め、全国や外国からも患者が受診に訪れる。専門性を要求される治療だけに、経過中にむずかしい判断がせまられると、かかりつけ医から問合せが寄せられることも多い。
地元で治療や指導を継続的に受けられるようにするため、積極的に医療連携を行い、適確な診断や治療、細かい生活指導などに加え、かかりつけ医に対しても、詳細なデータやアドバイスを提供している。
「COPDは別名“タバコ病”とも呼ばれる『肺の生活習慣病』決して絶望的な病気ではありません。予防でき、かつ治療できる病気です。我々が患者さんを通して、地域の医療機関に情報発信をすることで、早期の診断や治療、生活指導が普及してほしいと考えています」(木田医師)

医師プロフィール

1945年 石川県生まれ
1970年 金沢大学医学部卒業
1975年 同 大学院修了
1976年 カナダ留学
1994年 東京都老人医療センター(現、東京都健康長寿医療センター)呼吸器科部長
2003年 日本医科大学呼吸器内科教授、日本医科大学呼吸ケアクリニック所長
2010年 日本医科大学特任教授(呼吸器病学)、日本医科大学呼吸ケアクリニック所長