平田一人 医師 (ひらたかずと)

大阪市立大学医学部附属病院

大阪府大阪市阿倍野区旭町1-5-7

  • 呼吸器内科

呼吸器科 内科

専門

呼吸器内科全般、アレルギー学

平田一人

慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療のエキスパート。日本呼吸器学会の役員を務めており、COPD診断と治療のためのガイドラインの作成にも尽力した。COPDの主な原因は喫煙であり、咳や痰、息切れなどが代表的な症状である。同科では、COPDの診断に肺機能検査、運動負荷検査、胸部画像検査などを実施。平田一人医師は長い喫煙歴がある人に対して、未治療のまま放置すると徐々に悪化が進み、命にもかかわると警鐘。40歳を過ぎたら年に1回肺機能検査を受けるよう検査の受診を促している。

診療内容

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は肺に慢性の炎症が起こることで、ちょっとした動作で息切れがしたり、頻繁に咳や痰が多く出たりし、呼吸困難を招く疾患である。症状からは病気であると自覚しにくいことが多い。日本呼吸器学会の“COPD診断と治療のためのガイドライン”の作成にも参加した平田医師は「COPDは気付かないうちにゆっくりと進行し、放置すると命に関わる疾患です」と注意を促す。
COPDの主な原因は喫煙であり、タバコなどに含まれる有害物質が気管支や肺を傷つけることにより、気道が炎症を起こし、酸素を取り込む肺胞の壁が壊れていく。その結果、空気の出し入れがしにくくなり、息切れの原因となる。
同科では、COPDの診断・肺機能検査に対して、スパイロメーターを使用。最大限に息を吸えるだけ吸った後それを思いきり強く吐き出し、1秒間に吐き出せる空気の量を測定するものだ。その他、胸部X線レントゲン、胸部CT、動脈血の酸素濃度を測る検査、心電図検査、運動負荷検査、気道過敏性検査、呼気NO測定なども実施する。
COPDの治療で最も重要なのは、禁煙である。禁煙はCOPDの最大の治療法であり、予防法です。禁煙した時点で、息切れや炎症の改善が見られるという。
また、運動と栄養、呼吸法などの自己管理方法も指導。これにより、症状を軽減し、疾患による障害を軽減することが可能になる。つまり“しっかり食べて週に3回30分ほど適度な運動をする”という健康な生活を送ることにより、COPDの悪循環を防ぐことができるようになる。口をすぼめて、腹部を引っ込めて腹式で息をゆっくり吐き出す口すぼめ呼吸など、息切れしにくい上手な呼吸法も呼吸を楽にする一助となる。
さらに、インフルエンザや肺炎を防ぐワクチンの接種や、息切れ感などの症状が進んだ場合には気管支拡張剤の投与も実施。近年は、長時間の効果が持続する吸入薬や貼付薬もある。重症化した場合は、酸素療法も患者のQOL(生活の質)を高める。
平田医師は40歳以上で喫煙者、または喫煙歴のある人に対して「適切な治療で、進行や悪化を防ぐことは可能です」と年に1度肺機能検査を受けるよう推奨している。

医師プロフィール

1978年3月 大阪市立大学医学部 卒業
1978年6月 大阪市立大学医学部附属病院研修医(第1内科)
1979年4月 大阪市立大学大学院医学研究科内科学1専攻
1983年4月 大阪市立大学医学部附属病院臨床研究医(第1内科)
1983年9月 大阪市立大学医学部第1内科学教室助手
1987年5月 カナダシャーブルック大学医学部薬理学教室、Postdoctoral research fellow(文部省在外研究員)
1996年4月 大阪市立大学医学部第1内科学教室講師
1999年1月 大阪市立大学医学部第1内科学教室助教授
2000年4月 大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学助教授
2006年10月 大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学教授
2012年4月 大阪市立大学医学部附属病院 副院長