伊藤恭彦 医師 (いとうやすひこ)

愛知医科大学病院

愛知県長久手市岩作雁又1-1

  • 腎臓・リウマチ膠原病内科
  • 教授

腎臓内科 内科 リウマチ科

専門

腎炎、腎不全、電解質異常、膠原病 、透析療法、腹膜透析

伊藤恭彦

腎炎・ネフローゼ症候群、腎不全、高血圧性腎障害、糖尿病性腎症などの腎疾患をはじめ、膠原病や電解質・酸塩基平衡異常など、腎臓に関する疾患を幅広くカバーできる「現場で頼りになる」医師のひとり。血液透析に依存している腎不全治療の偏りを是正するため、腹膜機能を長期保持して腹膜機能の不全および硬化を予防する新しい腹膜透析法の開発に取り組んでいる。また、腎不全患者さんの予後を改善させる基礎・臨床研究も推進している。腎不全の保存療法を丁寧に管理し、進行をできる限り抑制する診療に取り組んでいる。

診療内容

「現在、日本で腎不全透析をおこなっている人は30万人におよびます。それは減るどころか、今もなお年間1万人ずつ増加している状況です」と伊藤医師は語る。
これは日本人の450人に1人の割合だという。またその予備軍ともいえる慢性腎臓病の患者は実に1,300万人を数える。
「腎不全医療には、血液透析、腹膜透析、移植という3つの道がありますが、日本においてはこの3つがアンバランスな状況になっています。血液透析がもっとも多く、腹膜透析は全透析患者の3~4%ほどにとどまっています。このバランスを改善して適切な治療法を患者さんに提供できる腎不全治療システムを確立する必要があります」(伊藤医師)
どの治療がその患者にもっとも合っているのか。状況に応じてじっくりと話し合いながら判断していくことが大切だという。
「もちろん、透析まで至っていない慢性腎不全に対しては、できるだけ透析導入までの期間を長くできるように努力します。食事・薬物療法を中心とした保存療法を積極的におこない、さらにアンジオテンシン受容体拮抗薬や経口毒素吸着薬の投薬をおこなっていきます」(伊藤医師)
外来診療では、コントロールしにくい高血圧やむくみがある場合、あるいは初めて慢性腎不全を指摘された患者には、短期間(6日程度)教育・治療のための入院を勧めているという。これにより、病気に対する自覚が生まれ、腎臓の働きや腎不全という病気についての知識を得ることができる。さらにこうすることによって、将来おこなうことになるかもしれない透析への理解と不安を少しでも解消することができる。また、患者に可能性があれば腎移植の道も積極的に検討して進めたいと考えている。また腎臓病においては、腎臓の状態を詳しく調べるために腎生検という検査がおこなわれるが、担当医師は、その診断と治療方針の助言をおこなっている。

医師プロフィール

1982年3月 日本医科大学医学部大学 卒業
1987年7月 名古屋大学医学部附属病院 第3内科
1996年1月 アムステルダム大学 病理学教室 腎疾患リサーチフェロー
1998年5月 中部労災病院 腎臓内科部長
2005年2月 名古屋大学医学部附属病院 腎不全システム学寄附講座 准教授
2010年2月 名古屋大学大学院医学系研究科 腎不全総合治療学寄附講座 教授
2017年5月 愛知医科大学腎臓・リウマチ膠原病内科 教授