片渕秀隆 医師 かたぶちひでたか

くまもと森都総合病院

熊本県熊本市中央区大江3-2-65

  • 産婦人科 女性相談外来
  • 特別顧問
  • 熊本大学名誉教授

産婦人科 婦人科 がん

専門

婦人科腫瘍学を専門とし、とくに子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、絨毛性疾患などの悪性腫瘍、良性疾患では子宮内膜症や子宮腺筋症に詳しい

医師の紹介

片渕秀隆医師は、婦人科腫瘍治療で日本をリードする存在で、臨床において不可欠の婦人科病理診断学のエキスパートとしての正確な診断に裏打ちされた治療により子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、絨毛性疾患、子宮内膜症・子宮腺筋症の名医として知られる。2010年3月、熊本県の支援の下に熊本県「私のカルテ」がん連携センターを設置し、熊本県のがん治療の地域連携クリティカルパス「私のカルテ」を導入し、現在6千人以上の患者さんの使用に至り、その先駆的取り組みにより全国から注目を集める。さらに、2015年4月には熊本県がん相談員サポートセンターを設置した。日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドライン作成の責任者として長年にわたり携わってきた一方で、ライフワークの一つとしてティーンエイジからの「がん教育」に取り組む。その一環として、2008年からこれまで県内を中心に延べ80以上の高校・大学に自ら出向き「産婦人科、子宮、妊娠、そしてがん、そんなの私たちに関係ない?自分が生きていることを奇蹟と考えたことがありますか?」というタイトルで、命について考える授業を行っている。

診療を受けるには

片渕医師の女性相談外来は、月曜・火曜・木曜・金曜。

医師プロフィール

1982年 熊本大学医学部 卒業
1988年 熊本大学大学院医学研究科卒業、医学博士
1993年 米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部研究員(病理学)
2000年 JICAよりメキシコ女性の健康プロジェクト「子宮頸がんの早期発見と予後改善」の医療支援のため派遣される。
2004年 熊本大学大学院医学薬学研究部教授
2010年 熊本大学大学院生命科学研究部教授
2012年 厚生労働省医師国家試験問題出題委員(至 2015年3月)
2015年 日本学術振興会学術システム研究センター、専門研究員(至 2018年3月)

【現職】
熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学講座、教授
熊本大学病院病院長特別補佐
熊本大学病院成育医療部門、部門長
熊本大学病院総合周産期母子医療センター、センター長
生殖医療・がん連携センター、センター長
熊本県「私のカルテ」がん連携センター、センター長
熊本県がん相談員サポートセンター、センター長
大分大学・長崎大学・島根大学、非常勤講師

所属学会

日本産科婦人科学会(代議員、2009~2015年理事、2015~2017年婦人科腫瘍委員会委員長、2013~2018年産婦人科用語集用語解説集編集委員会委員長)、日本婦人科腫瘍学会(副理事長)、日本癌治療学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(副理事長)、日本臨床分子形態学会(理事長)、日本産婦人科手術学会(理事)、日本婦人科病理学会(理事)、日本胎盤学会(常任理事)、日本生殖免疫学会(理事)、日本妊娠高血圧学会(理事)、日本産婦人科栄養・代謝学会(理事)、日本癌学会(評議員)、日本がん検診学会(評議員)、日本エンドメトリオーシス学会(世話人)、日本婦人科分子標的研究会(世話人)、日本絨毛性疾患研究会(世話人)、The Japanese Society for the Advancement of Women’s Imaging:JSAWI(代表世話人)、日本ソフロロジー研究会(理事)、熊本産科婦人科学会(会長)、熊本県母性衛生学会(顧問)、熊本県産婦人科医会(理事)、熊本医学会(監事)、熊杏会(理事)、肥後医育振興会(常任理事)
American Association for Cancer Research (AACR)、American Society of Clinical Oncology (ASCO) 、International Society of Gynecological Pathologists (ISGO)、International Gynecologic Cancer Society (IGCS)、International Federation of Placental Association (IFPA) 、The Johns Hopkins Medical and Surgical Association

日本産科婦人科学会専門医、日本がん治療認定機構がん治療認定医、日本婦人科腫瘍専門医、母体保護法指定医、日本女性医学会ヘルスケア暫定指導医

熊本大学医学部産科婦人科学教室同窓会平成6年度・平成15年度学術奨励賞、日本臨床電子顕微鏡学会平成11年度奨励賞、日本臨床電子顕微鏡学会平成16年度論文賞、平成24年度熊本大学特別表彰平成24年度熊本大学医療活動表彰(「私のカルテ」がん連携事業)、平成26年熊本大学医療活動表彰(クリニカルパス推進事業)、平成28年熊本県知事表彰(平成28年熊本地震)、2016年Special Award of Chinese Ovarian Cancer Association、2017年Honorary Member of Korean Society of Gynecologic Oncology、平成29年防災功労者防災担当大臣表彰(熊本産科婦人科学会代表)、平成29年度日本臨床分子形態学会安澄記念賞、平成29年度熊本大学医療活動表彰(子宮頸癌啓発事業とがん教育活動)、平成30年度熊本県健康づくり県民会議表彰(子宮頸癌啓発事業)

■主な主催学会・研究会
2007年7月 第6回日本婦人科分子標的研究会
2008年12月 第29回日本婦人科病理研究会
2009年2月 日本産科婦人科学会熊本地方部会200回記念講演会
2010年4月 日本産科婦人科学会日独サテライトシンポジウム
2010年9月 第28回日本絨毛性疾患研究会
2010年10月  第18回日本胎盤学会
2011年9月 第12回JSAWI
2011年10月  第2回Asan-Kumamoto Joint Symposium
2012年4月 第69回日本生殖医学会九州・沖縄支部会
2012年5月 第16回Korea-Japan Joint Meeting for Gynecological Pathology,第2回Korea-Taiwan-Japan Joint Meeting for Gynecological Pathology
2013年6月 第70回九州連合産科婦人科学会
2013年8月 第4回Asan-Kumamoto Joint Symposium
2013年11月  第21回日本婦人科がん検診学会
2014年8月 第11回婦人科がん会議
2014年9月 熊本産婦人科セミナー2014秋
2015年5月 第6回Asan-Kumamoto Joint Symposium
2015年11月 第30回日本生殖免疫学会総会・学術集会
2016年1月 第37回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会
2016年9月 第48回日本臨床分子形態学会総会・学術集会
2016年11月 第32回熊本医学・生物科学国際シンポジウム
2017年7月 第59回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
       第8回Asan-Kumamoto Joint Symposium
2017年9月 第38回日本妊娠高血圧学会総会・学術講演会
2018年8月 K‘sギネ・パソ塾2018
2019年5月 第10回Asan-Kumamoto Joint Symposium
2019年8月 K‘sギネ・パソ塾2019

主な著書

『JSAWI発 一冊でわかる婦人科腫瘍の画像診断 モダリティ・解剖・病理・診断・治療フォローアップ・ピットフォール』(2019年 文光堂)
『領域横断的がん取扱い規約 第1版 子宮頸癌、子宮体癌、卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌』(2019年 日本癌治療学会、日本病理学会編)
『今日の治療方針2018年版 子宮内膜増殖症』(2018年 医学書院)
『子宮体がん治療ガイドライン 2018年版』(編集 2018年 金原出版)『産科婦人科用語集・用語解説集 改訂第4版』(編集 2018年 日本産科婦人科学会)
『稀少部位子宮内膜症診療ガイドライン』(2018年 診断と治療社)
『Cell Biology of the Ovary』(編集 2018年 Springer)
『Frontiers in Ovarian Cancer Science (Comprehensive Gynecology and Obstetrics)』(編集 2017年Springer)

『一冊でわかる婦人科腫瘍・疾患』(編集 2017年 文光堂)
『子宮頸癌取扱い規約 病理編 第4版』(編集 2017年 金原出版)
『1336専門家による 私の治療 2017-18年度版』(2017年 日本医事新報社)
『子宮頸癌治療ガイドライン 2017年版』(編集 2017年 金原出版)
『今日の治療方針2017年版 子宮頸癌』(2017年 医学書院)
『患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン』(編集 2016年 金原出版)
『婦人科がん治療ガイドラインエッセンシャル 2016年版』(編集 2016年 金原出版)
『卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 病理編』(編集 2016年 金原出版)
『今日の治療方針2016年版 卵巣腫瘍』(2016年 医学書院)
『外陰がん・膣がん治療ガイドライン 2015年版』(編集 2015年 金原出版)
『卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 臨床編』(編集 2015年 金原出版)
『卵巣がん治療ガイドライン 2015年版』(編集 2015年 金原出版 )
『今日の診療指針2015年版 子宮肉腫』(2015年 医学書院)
『今日の診療指針2014年版 原発性腹膜癌』(2014年 医学書院)
『子宮体がん治療ガイドライン2013年版 日本婦人科腫瘍学会』(2013年 金原出版 )
『今日の診療指針2013年版 子宮頸癌』(2013年 医学書院)
『今日の治療指針2012年版 外陰・腟疾患』(2012年 医学書院)
『今日の診療のためのガイドライン外来診療2012』(2012年 日経メディカル開発)
『今日の治療指針2011年版 絨毛性疾患』(2011年 医学書院)
『標準産科婦人科学 第4版』(2011年 医学書院)
『産婦人科研修の必修知識 2011 産婦人科検査法』(2011年 日本産科婦人科学会)
『病気の分子形態学』(2011年 学際企画)
『子宮頸癌治療ガイドライン2011年版 日本婦人科腫瘍学会』(編集 2011年 金原出版)
『インフォームドコンセントのための図説シリーズ卵巣がん』(2011年 医薬ジャーナル社)
『NCCNガイドライン日本語版 婦人科がん子宮頸がんスクリーニング』(2011年 監訳)
『産婦人科の実際 別冊 異所性妊娠』(2011年 金原出版)
『卵巣がん治療ガイドライン2010年版 日本婦人科腫瘍学会』(2010年 金原出版)
『患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドラインの解説』(編集 2010年 金原出版 )
『今日の治療指針2010年版 子宮内膜症』(2010年 医学書院)
『開腹・閉腹と付属器手術─基本手技の完全マスター産婦人科手術シリーズCGS Now No1. 巨大卵巣嚢腫摘出術』(2010年メジカルビュー社)
『腹式単純子宮全摘出術─必須術式の完全マスター産婦人科手術シリーズCGS Now No2. 手術合併症と術後管理』(2010年メジカルビュー社)
『婦人科病理診断トレーニング What is your diagnosis?』(2010年 医学書院)
『子宮体がん治療ガイドライン2009年版』(2009年 金原出版)
『産婦人科研修ノート』(2009年 診断と治療社)
『必携 ハイリスク妊娠の診療を極める』(2009年 永井書店)
『超音波診断法による子宮内膜症の評価 An Atlas of Endometriosis 第3版 超音波診断法による子宮内膜症の評価 日本語版』(2009年 Informa Healthcare)
『産婦人科の実際 別冊 子宮奇形合併妊娠・分娩』(2009年 金原出版)
『婦人科がん標準化学療法の実際』(2008年 金原出版)
『ここが聞きたい 産婦人科手術・処置とトラブル対処法』(2008年 医学書院)
『子宮腫瘍病理アトラス』(2007年 文光堂)
『産婦人科の実際 別冊 完璧! 産婦人科 ローテート・マニュアル 卵巣腫瘍の術前鑑別断』(2006年 金原出版)
『クリニクカルクラークシップ・ナビゲータ 第2版 基本的臨床能力学習ガイド 熊本大学医学部臨床実習入門コース 産科婦人科診察』(2006年 金原出版)
『病気の形態学』(2002年 学際企画)
『生命を支えるマクロファージ』(2001年 文光堂)
『Biology of Pregnancy-妊娠の生物学- 絨毛マクロファージ』(2001年 永井書店)
『新女性医学大系 第1巻』(2001年 中山書店)
『看護のための最新医学講座 第16巻』(2001年 中山書店)
『新女性医学大系 第12 巻』(1998年 中山書店)
『新女性医学大系 第19巻』(1998年 中山書店)
『産科婦人科学書 婦人科腫瘍学 卵巣の解剖と組織学』(1994年 中山書店)
『最新内科学大系 第16巻』(1993年 中山書店)

Emerging role of CD44 variant 6 in drinving the metastatic journey of ovarian cancer stem Cells:Cell Biology of the Ovary (Springer)2018年
Cell Biology of the Ovary(eds.)(Springer)2018年
Morphological and molecular pathogenesis of epithelial ovarian tumors:Frontiers in Ovarian Cancer Science(Springer)2017年
Frontiers in Ovarian Cancer Science(eds.)(Springer)2017年
Precancerous Lesions of the Gynecologic Tract: Diagnostic and Molecular Pathology Precancerous lesions of the gynecological tract: diagnostic and molecular pathology (Springer)2015年
The Macrophages Macrophages in reproductive biology (Oxford University Press) 2002年
Advances in Fertility and Reproductive MedicineH Clinical use of cytokines in ovulation induction (Elsevier, Amsterdam) 2004年
Endometrial Cancer Management of uterine sarcoma (Future Medicine)2014年
Epithelial Tumours and Precursors. WHO Classification of Tumours of Female Reproductive Organs Tumours of the uterine corpus. International (Agency for Research on Cancer)2014年
Endometriosis-Pathogenesis and Treatment Pathological aspect and pathogenesis (Springer)2014年
Recent Advances on the Pathophisiology of Pregnancy Atherosis is not the major placental change in EPH gestosis (Simul International Inc) 1997年
Recent Advances in Microsopy of Cells, Tissues and Organs The Female Reproductive System Morphodynamics of macrophages in the female genital tract (Antonio Delfino Editore) 1997年
Microscopy of Reproduction and Development A Dynamic Approach Ultrastructure of human ovulation: histofunctional parameters (Antonio Delfino Editore) 1997年
New Horizons in Reproductive Medicine An in vivo and in vitro study of celomic metaplasia theory: a morphological approach (The Parthenon Publishing Group Ltd.) 1997年
The Treatment of Endometriosis and Other Disorders and Infections Ultracytochemical observations of endogenous peroxidase activity of peritoneal macrophages in the patients with endometriosis (The Parthenon Publishing Group Ltd.) 1991年
Ultrastructure of Smooth Muscle Ultrastructure of smooth muscle tissue in the female reproductive tract: uterus & oviduct (Kluwer Academic Publisher) 1990年
Second Lake Shirakaba Placenta Conference Biological functions of macrophages in the chorionic villi (Keiseisha) 1990年
Assisted Human Reproductive Technology Reproductive Health Technology Peritoneal macrophages in endometriosis (Hemispheral Publishing Corp.) 1990年
Developments in Ultrastructure of Reproduction Macrophages in human chorionic Villi (Alan R. Liss Inc) 1989年
Growth Factors and the Ovary Immunohistochemical and morphological observations of macrophages in the human ovary (Plenum Press) 1989年
First Lake Shirakaba Placenta Conference Cytological characteristics and origin of macrophages in the chorionic villi (Keiseisha) 1989年

医師発信欄

(更新日:2023年10月31日)

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