医療｜最新医療ニュース

ｉＰＳで子宮頸がん治療＝免疫細胞投与、来夏にも治験―順天堂大など

　順天堂大などは１３日、人工多能性幹細胞（ｉＰＳ細胞）から作製した免疫細胞で子宮頸（けい）がんを縮小させることに成功したと発表した。ゲノム編集技術によって拒絶反応を起こしにくくしており、来年夏にも治験…

ベネフィット社へのＴＯＢ期間延長＝来年１月１７日まで―エムスリー

　医療情報サイトを運営するエムスリーは１２日、福利厚生サービスを手掛けるベネフィット・ワンへのＴＯＢ（株式公開買い付け）期間を、今月１３日までから来年１月１７日までに延長すると発表した。　（Ｃ）時事通…

マイナ保険証、利用低迷＝意義強調も浸透遠く

　岸田文雄首相は、現行の健康保険証を２０２４年秋に廃止しマイナンバーカードに一本化する方針を改めて表明した。保険証と一体化した「マイナ保険証」を巡っては、別人の情報が誤って登録されるケースが多数発覚し…

「理解進んでない」「便利」＝マイナ保険証移行、懸念と期待

　岸田文雄首相が１２日、来年秋に現行の保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に移行する方針を改めて表明した。医療機関や高齢者からは「国民の理解が進んでいない」などと懸念の声が上…

少子化財源、甘い想定＝歳出改革・賃上げ不透明

　政府が１１日公表した「こども未来戦略」案は少子化対策の安定財源として、年３．６兆円規模を確保すると明記した。そのカギを握る「歳出改革」と「賃上げ」は、実現の行方が不透明。内閣支持率の低迷で、「痛み」…

医療保険上乗せ、２６年度から＝月数百円の負担―こども家庭庁

　こども家庭庁は１１日、少子化対策の財源に充てる支援金制度について話し合う有識者会議を開き、２０２６年度から公的医療保険に上乗せして徴収する案を示した。支援金の総額を段階的に増やし、２８年度から本格的…

負担軽減へ委員会設置義務化＝２４年度介護報酬改定で報告案―厚労省

　厚生労働省は１１日、２０２４年度介護報酬改定の基本的な方向性をまとめた審議報告案を社会保障審議会（厚労相の諮問機関）の分科会に示した。介護現場の負担軽減のため、入所や居住系サービスの提供施設を対象に…

乳がんリスク、７時間以上座ると上昇＝１日当たり、「未満」の１．３６倍―京都府立大、大規模追跡調査

　乳がんに罹患（りかん）するリスクが、座っている時間が１日当たり「７時間未満」の人より、「７時間以上」の人の方が１．３６倍高いとする研究結果を、京都府立医科大の研究グループが１１日までに発表した。座位…

ツムラ、消費者向けＡＩチャットボット公開

　ツムラは１１日、消費者向けのＡＩ（人工知能）チャットボット「一般用漢方製剤Ｋ―Ｃｈａｔ」をホームページ上で公開したと発表した。これまで同社に寄せられた問い合わせを集約し、漢方薬の飲み合わせや服用時間…

米当局、重い貧血の治療法承認＝ノーベル賞技術を応用

　【ニューヨーク時事】米食品医薬品局（ＦＤＡ）は８日、重度の貧血を引き起こす「鎌状赤血球症」について、遺伝子を効率よく改変する「ゲノム編集」技術を応用した治療法を承認したと発表した。２０２０年のノーベ…

医療界・財務省が真っ向対立＝診療報酬改定へ議論ヤマ場

　２０２４年度予算編成で焦点の診療報酬改定に向けた議論が今後、ヤマ場を迎える。物価高で賃上げ機運が高まっていることを理由に、医療界は診療報酬の引き上げを主張。これに、財務省が国民負担を抑制するため引き…

オリンパスとソニー、医療分野の協業拡大＝次世代内視鏡システム開発

　オリンパスとソニーは８日、医療分野での協業を拡大すると発表した。共同出資会社のソニー・オリンパスメディカルソリューションズ（東京）で手掛ける製品開発の範囲を、消化器や呼吸器分野の内視鏡にも広げ、次世…

医師２人、無罪を主張＝東京女子医大２歳児死亡―業過致死罪・東京地裁

　東京女子医大病院（東京都新宿区）で２０１４年、２歳男児が手術後に死亡した事故で、小児に使用すべきでない鎮静剤を過剰に投与したとして、業務上過失致死罪に問われた医師の小谷透（６４）、福田聡史（４２）両…

「ＨＨＣＨ」類似品に販売停止命令＝店舗や工場に立ち入り―近畿厚生局

　「大麻グミ」を食べた人が体調不良を訴えた問題で、今月から新たに規制対象となった合成化合物に似た成分を含む商品を販売しているとして、厚生労働省近畿厚生局麻薬取締部が製造販売会社（大阪市北区）の店舗など…

インフル、１７道県で「警報」＝コロナは前週から微増―厚労省

　厚生労働省は８日、全国５０００の定点医療機関から１１月２７日～１２月３日に報告されたインフルエンザの新規感染者が、１医療機関当たり２６．７２人だったと発表した。前週（２８．３０人）から減少した一方、…

医療従事者の賃上げ明記＝厚労省、２４年度報酬改定で基本方針

　厚生労働省は８日、２０２４年度診療報酬改定に向けた基本方針を社会保障審議会（厚労相の諮問機関）の部会に示し、了承された。人材確保や働き方改革を重点課題とし、２４年度改定の焦点の一つとなっている医療従…

入院患者の食費負担３０円値上げ＝価格高騰で２４年度から―厚労省

　厚生労働省は８日、食材費の価格高騰を受け、入院患者が負担する食費を現在の１食４６０円から同４９０円に引き上げる案を中央社会保険医療協議会（厚労相の諮問機関、中医協）の総会に示した。医療機関の負担軽減…

ポール・ペロー氏を取締役に任命＝米ＲｅＮＡｇａｄｅ〔ＢＷ〕

　【ビジネスワイヤ】ＲＮＡ医薬品開発企業の米ＲｅＮＡｇａｄｅセラピューティクスは、ポール・ペロー氏を取締役に任命したと発表した。同氏はバイオテクノロジー業界で４０年以上の指導者経験があり、直近ではオー…

災害時の緊急融資枠組み創設＝日中韓とＡＳＥＡＮ合意

　日本と中国、韓国、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）は７日、金沢市で財務相・中央銀行総裁代理会議を開き、危機発生時に外貨を融通し合う協定「チェンマイ・イニシアチブ」に基づき、自然災害や感染症の世界的流…

介護２割負担の範囲拡大＝予算編成で検討―厚労省

　厚生労働省は７日、２０２４年度の介護保険制度改正に向け、給付と負担の対応案を社会保障審議会（厚労相の諮問機関）の部会に示した。介護サービス利用料の自己負担割合について、２割負担の対象範囲の拡大を検討…

中国、冷え込む景気＝正常化でも傷痕深く―ゼロコロナ終了１年

　【北京時事】中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を終了してから１年。各地で行われていたロックダウン（都市封鎖）は過去の話となり、日常生活や企業活動は正常化に向か…

子供の５人に１人が貧困＝先進４０カ国で―ユニセフ

　国連児童基金（ユニセフ）は６日、欧州連合（ＥＵ）と経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）に加盟する先進４０カ国で、子供の５人に１人が貧困状態にあるとする報告書を公表した。全体では前回調査より減少したものの、一…

第一三共の米子会社、ノバルティスと和解＝２６４億円受領

　第一三共は６日、米国子会社プレキシコンが製薬大手ノバルティスファーマのがん治療薬「タフィンラー」の特許侵害を訴えていた訴訟について、全面的に和解したと発表した。和解によりプレキシコン社はノバルティス…

養護施設の子へ５０００円＝スマホ代、習い事に―こども家庭庁

　こども家庭庁は２０２４年度から、児童養護施設に入所している子どものスマートフォン代や習い事の月謝として、１人当たり月５０００円を施設に支給する方針を固めた。スマホが授業や部活の連絡に使われることも多…

扶養控除縮小でも全世帯にプラス＝差し引き３．９万～１２万円―政府・与党

　高校生（１６～１８歳）の子どもがいる家庭の扶養控除縮小について、児童手当の拡充分を合わせれば全世帯で差益が出ると政府が試算していることが６日、分かった。世帯の所得に応じて、差し引きで３．９万～１２万…

生活保護申請、９カ月連続増＝１２年度以降で初めて―厚労省

　厚生労働省は６日、９月分の生活保護申請件数が前年同月比１．３％増の２万１６４４件（速報値）だったと発表した。２０１２年度に現行の月別集計を開始して以来初めて９カ月連続で前年同月を上回った。コロナ禍や…

「人の命を軽く見ている」＝ＮＨＫコロナ報道で遺族ら

　ＮＨＫ「ニュースウオッチ９」の新型コロナウイルス問題関連の報道について、放送倫理・番組向上機構（ＢＰＯ）の放送倫理検証委員会が「放送倫理違反」を認めたことを受け、同局の取材を受けた遺族らが５日、コメ…

人の「非統合胚モデル」作製＝着床後相当まで再現―京大

　人の多能性幹細胞を実験容器内で培養して生み出した胚モデル（疑似的な胚）を、半透過性の膜で仕切った胎盤の前段階の細胞と相互作用させることで、母体の子宮内膜に着床した後に相当する成長過程まで再現できたと…

医療・介護の高齢者負担増＝少子化財源確保で工程案―政府会議

　有識者で構成する政府の「全世代型社会保障構築会議」（座長・清家篤日本赤十字社社長）は５日、社会保障改革工程の素案を経済財政諮問会議（議長・岸田文雄首相）に報告した。少子化対策の財源確保に向けた医療・…

企業健診、女性関連の追加検討＝働きやすさ向上へ議論開始―厚労省

　厚生労働省は５日、企業が実施する健康診断の見直しに向けた検討会の初会合を開いた。女性が働きやすい環境を整備するため、月経困難症など女性の健康に関連する項目の追加を検討する見通し。６月に閣議決定された…