越智光夫 医師 (おちみつお)

広島大学病院

広島県広島市南区霞1-2-3

  • 整形外科
  • 学長、教授

整形外科 外科

専門

膝関節外科、再生医学、スポーツ医学、末梢神経外科、関節鏡視下手術、変形性膝関節症

越智光夫

広大整形越智光夫医師は1996年の島根医科大学在任当時、スポーツ障害患者及び変形性膝関節症や関節リウマチを持つ高齢患者の関節変形前の限局する関節軟骨欠損を対象に、世界に先駆けてコラーゲンゲル包埋自家培養軟骨細胞移植を開始。2002年からは広島大学で継続させた。この移植は極めて高い成果を上げ、2004年に内閣府の日本学術会議会長賞を、また2010年には平成22年度文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞した。同院院長、理事の後、現在、大学の学長でありながら、月1~2回の外来診察も続けている。

診療内容

同科の膝関節診療班では、スポーツ障害や一般外傷、加齢的変化などによる膝関節の障害を全般的に扱う。特に前十字靭帯損傷や後十字靭帯損傷などの靭帯損傷の手術件数が多くを占める。この治療には、今では世界的に主流となっている自分の腱の一部を使って靭帯を再建する手技を以前から用いており、できる限り正確で侵襲の少ない関節鏡視下(内視鏡)手術を行っている。同科では、膝屈筋腱を用いての靭帯再建術を実施。その再建方法も、損傷した前十字靭帯の状態や膝屈筋腱の太さ、スポーツ活動量などに応じ、解剖学的靭帯再建術やできる限り断裂した前十字靭帯を温存する靭帯補強術などを行っている。また、半月板損傷に対しても関節鏡による手術を実施している。
変形性膝関節症に対しては人工関節置換術や矯正骨切り術、広島大学でのみ行える創外固定器を用いて牽引をおこなう手術など、膝の骨壊死に対しては骨軟骨柱や人工骨を用いた手術などを行う。さらに同科では膝軟骨変性にいたる前の限局する関節軟骨欠損に対して、自分の軟骨を培養して軟骨損傷部に移植する、組織工学的手法を用いた培養軟骨様組織移植を施行している。これは、1996年に越智医師が島根医科大学在任中、世界に先駆けてスタートさせた方法であり、2013年4月から保険収載され、2015年4月の時点で全国172施設において実施可能な手術となっている。
また、新たな軟骨損傷の治療として自家骨髄由来の間葉系幹細胞を培養し、軟骨損傷部に注射した後に磁場を利用して軟骨欠損部に細胞を集積させること(磁気ターゲティング)で再生を促進させる臨床研究が2014年11月に厚労省ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会に認可され、2015年1月より実施している。

医師プロフィール

1977年3月 広島大学医学部 卒業
1995年4月 島根医科大学整形外科教授
2002年4月 広島大学大学院整形外科教授
2007年4月 広島大学病院 病院長
2011年5月 広島大学理事・副学長(医療担当)
2012年4月 広島大学学長特命補佐
2013年9月 広島大学病院スポーツ医科学センター長
2015年4月 国立大学法人 広島大学長