松田秀一 医師 (まつだしゅういち)

京都大学医学部附属病院

京都府京都市左京区聖護院川原町54

  • 整形外科
  • 教授

整形外科 外科

専門

膝関節、スポーツ整形

松田秀一

松田秀一医師は、膝関節を専門として診療、研究を行っており、その実績から2009年米国Knee Societyの会員にアジアから初めて選出された。また、九州大学病院在職当時、日本で初めてコンピュータ・ナビゲーションシステムを人工膝関節の手術に導入。膝関節の3次元モデルを画像化し、人工関節の設置誤差を減少させた実績を持つ。前十字靭帯損傷や半月損傷をはじめとするスポーツ整形外科にも取り組んでおり、2011年までは福岡ソフトバンクホークスのチームドクターを務めていた。2012年に京都大学病院教授に就任。

診療内容

中年期に発症し緩徐に進行する変形性膝関節症の治療には、積極的な保存療法、高位脛骨骨切り術、人工膝関節単顆置換術(UKA)、人工膝関節置換術(TKA)の治療を体系的に行う。同院では、重症の変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術(TKA)において、オリジナルの人工膝関節を開発。 独創的なデザインにより術後の膝屈曲角度に優れていることが示されており、長期成績も良好である。現在、手術後10年で90%以上の患者が、入れ替えなどの手術を行うことなく、痛みのない生活を送っている 。この方法により、術前に比較的膝関節がよく曲がっていた患者の場合、人工膝関節術後でも正座が可能な人も出てくるようになった。 また、スポーツ傷害による膝関節疾患に対して、関節鏡を使用した低侵襲手術を行っている。膝前十字靱帯再建術(ACL再建術)は、膝靭帯の手術のなかで最も多い方法であり、特にスポーツ競技に参加したいという患者の場合には手術を推奨している。 原則的に二重束再建法を採用。 適切なリハビリを行い、術後8ヵ月から10ヵ月後にスポーツ復帰が可能となる。 また、このリハビリに機能的電気刺激療法を加えることで、より早い筋力回復も得られている。
膝後十字靱帯再建術(PCL再建術)はACL再建術と同様、二重束再建法を原則として行っている。関節のゆるみが軽度の場合リハビリ治療がメインとなるが、10mm近くになると手術適応となる。半月板損傷に対しては、病状に応じて、部分切除術又は縫合術を適用。その他にも、膝複合靭帯損傷に対する再建術や膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋大腿靭帯再建術などを実施している。骨軟骨移植術は、軟骨損傷、離断性骨軟骨炎、骨壊死などを対象に、膝関節内部の端から健常な軟骨を深層の骨ごと採取し、それを軟骨の傷んでいる部分に移植する方法である。 最長10年の経過で、今のところ採取部の障害もなく、疼痛が軽減し、良好な術後成績を獲得している。

医師プロフィール

1990年3月 九州大学医学部医学科 卒業
1993年4月 米国Biomechanical Research Laboratory留学
1997年6月 九州大学整形外科 助手
2007年12月 九州大学整形外科 講師
2010年8月 九州大学整形外科 准教授
2012年3月 京都大学整形外科 教授