井原秀俊 医師 (いはらひでとし)

労働者健康安全機構 九州労災病院

福岡県北九州市小倉南区曽根北町1-1

  • 整形外科

整形外科 外科

専門

膝関節疾患、スポーツ整形外科(変形性膝関節症など)

井原秀俊

変形性膝関節症など膝・関節疾患における運動療法のスペシャリスト。神経運動器協調訓練を提唱し、大きな成果をあげている。従来の座ったり寝たりしたままでのリハビリではなく、実生活で役に立つよう、立って動いている形で関節周囲の筋に刺激を与えて、筋力強化、姿勢制御を行っている。関節は身体の一部であるが、機能しなければ身体全体に影響するという考えのもと、身体全体の制御機能を高め、骨・関節にかかる負担を軽減し、過度の負荷や再損傷から守ることをめざしている。

診療内容

変形性膝関節症は、膝関節の上下の骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨が、加齢のためすり減って炎症を起こし、膝に痛みが出る疾患である。井原医師は「40代以上の女性に多く、全国で1,000万人以上の患者がいるとも言われています」と話す。
症状が進んで痛みがひどい場合は手術も検討するが、治療の基本は保存療法である。「運動療法で、膝周辺の筋力や柔軟性を高めることが大切です。床に敷いたタオルを足の指でたぐり寄せる〈タオルたぐり寄せ〉は、筋肉の反応速度とバランス能力の改善に効果があります。弾力のあるゴムバンドを足の裏にかけて、膝を伸ばす筋肉と曲げる筋肉、股を開く筋肉を強化する方法もあります。水中歩行や自転車こぎも、膝への負担が少なく、よい訓練になります」と井原医師。「保存療法では他に、靴の中に〈足底板〉を入れる方法もあります。この疾患では膝の内側の軟骨がすり減り、O脚になっているケースが多いので、軟骨がすり減っていない外側をやや高くした中敷きで、すり減った側への負担を少なくします。また注射で関節にヒアルロン酸を注入すると、軟骨がさらにすり減るのを防ぎ、軟骨を守ることができます。こういった方法を組み合わせて、しかも早い時期に行えば、より大きな効果が得られます」と井原医師は話している。

医師プロフィール

1977年3月 九州大学医学部 卒業
1977年4月 九州労災病院医師
1980年8月 フランス、トゥルーズのポール・サバティエ大学留学
1981年11月 九州労災病院医師
1994年4月 九州労災病院スポーツ整形外科部長
1996年2月 米国整形外科学会トラベリング・フェロー
1997年3月 川嶌整形外科病院診療部長
2002年11月 九州労災病院 勤労者骨・関節疾患治療研究センター長(スポーツ整形外科部長兼務)