斎藤充 医師 (さいとうみつる)

東京慈恵会医科大学附属病院

東京都港区西新橋3-19-18

  • 整形外科
  • 准教授(骨代謝,膝関節)

整形外科 外科

専門

膝関節外科(変形性関節症.人工膝関節),骨代謝疾患(続発性骨粗鬆症)

斎藤充

これまで骨粗鬆症は、骨密度だけが重視されていたが、じつは骨質も骨の強さには関係している。斎藤充医師はこの事実を突き止め、骨がもろくなるメカニズムを解明した。骨質を評価する方法を提唱したのは世界初の快挙で、骨粗鬆症のガイドラインにも盛り込まれている。また、変形性膝関節症の人工膝関節置換術を年間175例,両側同時の人工膝関節は年間55例おこなっている。週に3~4例の人工膝関節手術を執刀している。変形性関節症は骨粗鬆症を合併しやすく、人工関節の術後成績不良因子ともなる。そのため手術前後に最先端の骨粗鬆症治療を行い、人工関節の良好な成績を得るための包括的治療を常としている。湘南ベルマーレのチームドクターも務める。自らの研究をもとに、骨粗鬆症症と変形性関節症の内科的・外科的治療の最先端を切り拓きつづけるパイオニアだ。

診療内容

一般には、骨がスカスカになってもろくなり、骨折しやすくなる病気と理解されている骨粗鬆症。典型的な患者像はやせ型の高齢女性で、閉経期以降の女性ホルモン分泌量の低下に伴って急激に骨密度が減るのが大きな原因と思われている。
「生活習慣病を持つ男性こそ、骨粗鬆症に気を付けないと、命を落とす危険もあります」と斎籐医師はショッキングな警鐘を鳴らす。
これまで骨粗鬆症は「骨密度」だけが重視されていたが、じつは「骨質」も骨の強さには関係しているというのである。斎籐医師は、この事実を突き止め、骨がもろくなるメカニズムを解明した。ちなみに骨密度といえばカルシウムだが、骨質を決めるのはコラーゲンとのこと。
骨質を評価する方法を提唱したのは世界初の快挙で、まもなく骨粗鬆症の予防とガイドラインにも盛り込まれる予定だという。
斎籐医師は、自らの研究をもとに、骨から見た生活習慣病や老化に伴う肺疾患などの治療を目指している。
「外来で診察していると、骨密度が高くても骨折している人がいます。しかも男性に多い。とくに重度の糖尿病や動脈硬化の人は、骨の質が悪くなって骨折しやすいのです。背骨が曲がっている人の中には、実は背骨がつぶれる形で骨折しているケースもあります。また、骨粗鬆症で骨質の悪いタイプの方は,変形性膝関節症にもなりやすいのです。そうした患者さんに骨の薬物治療と共に人工関節置換術を行い長期の安定した成績をえています」(斎籐医師)

骨粗鬆症の患者は全国に1,300万人。しかし、治療を受けているのはそのうち15%で、残り85%は「歳のせい」にして放置しているらしい。
「骨粗鬆症で骨折している人は、そうでない人に比べ、死亡リスクは8倍も高いので要注意です。また骨粗鬆症の予防は転倒を防ぎ、寝たきりになる人を減らすことにもつながります。このことを、もっと多くの人に知ってもらいたい」(斎籐医師)
同院の整形外科は、新生児から高齢者までのあらゆる年齢層の整形外科疾患を扱っている。斎籐医師は骨特殊疾患外来と膝関節専門外来を担当している.骨特殊疾患外来では従来の治療で改善しない重症骨粗鬆症や,二次性骨粗鬆症(糖尿病、胃切除後、腎不全、ステロイド使用に伴うもの)の診断、治療を主体に行っているほか、骨軟化症,骨Paget病などの代謝性骨疾患も扱っている。こうした骨疾患を併せ持つ患者さんの膝に対して人工膝関節置換術を行っている。東京慈恵会医科大学・整形外科学講座における骨粗鬆症研究は古く、腰椎単純X線側面像を利用して骨粗鬆症の程度を判定する慈大式分類は現在でも用いられている。 また、同教室発信の「骨折リスク因子としてのコラーゲンの重要性」と「骨質マーカー:ペントシジン、ホモシステイン」の概念は、国内外で多くの追試をうけ、その妥当性が証明されつつある。

医師プロフィール

1992年3月 東京慈恵会医科大学卒業
1994年5月 東京慈恵会医科大学 大学院入学、DNA 医学研究所・分子細胞生物学部門
1998年4月 東京慈恵会医科大学整形外科 助手
1999年1月 学位(医学博士)受領
2001年7月 国立宇都宮病院 整形外科リハビリ科医長
2007年3月 東京慈恵会医科大学 整形外科 講師 (兼:附属病院 診療医長)
2011年10月 東京慈恵会医科大学 整形外科 准教授 (兼:附属 第三病院 診療部長)
2013年10月 東京慈恵会医科大学 整形外科 准教授 (兼:附属病院 本院 診療副部長)
2015年 トロント大学病院整形外科人工関節チーム 留学