松石豊次郎 医師 (まついしとよじろう)

聖マリア病院

福岡県久留米市津福本町422

  • 小児総合研究センター・レット症候群研究センター
  • センター長

小児科 神経内科 内科

専門

小児神経(発達障害、レット症候群、自閉症、注意欠陥多動性障害、脳性麻痺、精神遅滞、てんかん等)

松石豊次郎

久留米大学病院小児科の主任教授として牽引し、退職後は日本初の小児総合研究センター・レット症候群研究センターのセンター長を務めている松石豊次郎医師は、小児神経学の権威。小児神経発達外来において、発達障害・自閉症・注意欠陥多動性障害・脳性麻痺・精神遅滞・てんかん等に対する最先端医療を提供している。豊富な経験に基づき、家族の不安にも厚く対応し、他の医療機関や協会との連携も密に行う。特に、神経難病とされるレット症候群の研究においては、国内屈指の専門医。久留米大学高次脳疾患研究所と共に、レット症候群をはじめとする神経難病の研究を進めている。最近では、国の難病に指定されているレット症候群に関し、厚生労働省研究班に所属し、日本初の新規治療法開発を目指している。

診療内容

専門医療と並行し、他の医療機関や疾病ごとに活動を続けている各協会やNPO法人・親の会などとの連携を密にし、多角的にカバーしていることも特徴である。
松石医師が研究を進めている「レット症候群」は発達の停止、退行等が認められ高率にてんかん発作を伴う神経疾患である。幼児期以降に知能や言語・運動能力の遅れが出始め、手をもんだり、たたいたり、口に入れたりといった動作が特徴で、患者のほとんどが女児である。同大学では患者さんを中心とした臨床的研究を行うと同時に、レット症候群モデルマウスを有し、その病態メカニズムの解明と遺伝子治療の開発を続けている。29年前に日本で最初に設立されたレット症候群、親の会「さくらんぼ会」とのスクラムで細かなケアにも取り組み、九州一円および遠くは関東、関西から多くの患者が訪れる。
レット症候群は症状にかなり幅がある病気であり、できていた事がどんどんできなくなる(退行)だけではなく、発達が伸びている場合もある。軽い症状の場合は歩いたり、小走りしたり、簡単な言葉が出るケースもあり、一見重篤に見えても、目で合図できたりする患者も多い。
松石医師は、次のように述べている。「アメリカではCare Today, Cure Tomorrowと言って、現在はできる療育等のベストの治療をして、将来の根本的な治療を目指そうというスローガンがIRSA(国際レット症候群協会)の会長のKathy Hunterさんによって提唱されています。私たちも この病気の病態の解明を研究し、根本的な治療の開発に取り組みたいと考えています」(「レット症候群支援機構」ホームページより)また、新しいヒトレット症候群の革新的な治療法開発に向けて、精力的に臨床-基礎研究を行っている。

医師プロフィール

1975年 久留米大学医学部卒業(医師免許証取得、久留米大学医学部小児科学助手)
1978年 鳥取大学医学部脳神経小児科留学(1年間)
1987年 米国ノースウエスタン大学小児記念病院神経科留学(3年間留学)
1987年 久留米大学医学部助教授
1990年 小児神経の技術指導のため国際協力事業団(JICA)でパキスタン・イスラマバード小児病院へ出張(1か月間)
1993年 久留米大学医学部助教授
2001年 久留米大学医学部主任教授(小児科学)
2015年 聖マリア病院 小児総合研究センター・レット症候群研究センターのセンター長