小宮ひろみ 医師 (こみやひろみ)

福島県立医科大学附属病院

福島県福島市光が丘1

  • 性差医療センター
  • 教授 漢方内科部長

婦人科 内科 心療内科

専門

生殖内分泌、思春期、女性外来、漢方

小宮ひろみ

2008年開設の性差医療センターを率いる。更年期障害や月経に関する症状など女性特有の疾患や、体調が悪いのにどこを受診していいかわからない患者に、性差を考慮した全人的できめ細やかな診療を提供。診察は心身医療科、外科、内科、歯科口腔外科、婦人科の医師が担当し('12年10月現在)予約制で行う。患者の話に耳を傾けることを重視し、患者と医師の間に信頼関係を築くことを心がける。小宮医師は婦人科を担当。更年期障害の治療には個別化が重要と考え、患者に向き合っている。

診療内容

更年期とは閉経前後の10年間程度を指し、ホットフラッシュ(ほてり)、めまい、耳鳴り、動悸、頭痛、肩こり、関節痛などの身体症状、あるいは不安感・無気力、イライラなどの精神症状と、さまざまな症状が出る。「このように多彩な症状の中で大切なことは本当の疾患が隠れていないかを見極めることです」と小宮医師は言う。「たとえば、頭痛であれば脳に病変がないか、動悸であれば循環器疾患がないかなどが否定されて初めて更年期障害の症状といえます」
検査としては閉経周辺期であれば、血液検査を行い、エストロゲンの低下と卵胞刺激ホルモンの上昇を確認する。症状によっては甲状腺ホルモン測定なども積極的に検査している。「更年期は誰にでもあるものですが、日常生活に支障をきたす場合は更年期障害あるいは更年期症候群の診断で治療が必要になります。治療には漢方療法、ホルモン補充療法、症状にあわせた対処療法などがあります。大事なことは患者さん個々人の症状とニードにあわせた治療を行うことです。それぞれの治療の効果や副作用を医師によく聞いた上で、自分に合った治療法を探すことが最も重要です」(小宮医師)
同センターでは患者の話にじっくり耳を傾ける「傾聴」の態度を大切にしているが、よく話を聞いてもらっただけで症状が改善してくる場合もあるという。「話しているうちに、じつは自分でも思っていないようなことが原因で症状が強く出ていたことに気づき、解決の糸口になることもあります。どうぞ我慢されずに受診なさってみてください」と小宮医師。この時期を「階段の踊り場的時期」ととらえ、自分の生活環境や生き方などを再確認してみることも大事だという。「20代から40代前半に100%できたことについて、今は70%できれば自分をよくやっているとほめてあげるぐらいがよいのでは、と個人的には思っています」家族や周囲の人々の理解も重要になる。「更年期をいかに過ごすかが、健やかな老年期につながります。少しスピードを落として、人生を楽しみながら、ゆるやかに生きていくことへの移行期ととらえてもいいのではないでしょうか」と小宮医師は話している。

医師プロフィール

1986年3月 山形大学医学部 卒業
1986年5月 山形大学医学部附属病院産婦人科(研修医)
1987年4月 長井市立病院産婦人科
1989年5月 山形大学医学部附属病院産婦人科(医員)
1990年3月 米国ベイラー医科大学小児科(研究生)
1992年3月 山形大学医学部附属病院産婦人科(医員)
1995年4月 山形大学医学部産婦人科(助手)
1997年4月 山形大学医学部免疫 寄生虫学講座(助手)
1998年7月 米国ベイラー医科大学分子細胞生物学(博士研究員)
2001年12月 福島県立医科大学附属病院産婦人科(診療医)
2004年4月 福島県立医科大学産婦人科講座(助手)
2007年4月 福島県立医科大学産婦人科講座(助教)
2008年4月 福島県立医科大学産婦人科講座(講師)、福島県立医科大学附属病院性差医療センター部長
2010年4月 福島県立医科大学医学部准教授 病院教授、医療人育成・支援センター臨床医学教育研修部門副部門長、福島県女性医師支援センター長
2014年4月 福島県立医科大学男女共同参画推進本部副本部長、男女共同参画支援室長 特任教授 地域医療支援センター副センター長
2014年7月 福島県立医科大学附属病院 漢方内科部長
2017年4月 福島県立医科大学附属病院 性差医療センター教授

「更年期障害」を専門とする医師