川嶋朗 医師 (かわしまあきら)

東洋医学研究所附属クリニック

東京都渋谷区桜丘町28-9

  • 自然医療部門

リウマチ科 内分泌科・糖尿病 内科

専門

統合医療、代替医療、自然医療、内科(冷え症など)、腎臓病学、血液浄化、膠原病、高血圧

川嶋朗

川嶋朗医師は、日本の大学として初めて統合医療の診療をおこなう施設である東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックを開設し、2014年4月より現職。近代西洋医学と代替・相補・伝統医療を統合した医療をめざして日々診療をおこなっている。なによりも患者の生活の質を尊重した診療姿勢には、治療を受けた多くの患者からも共感と信頼が寄せられている。ベストセラーとなった『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)など著作も多く、自然治癒力を高めみずからの体を強くしていく自然医療の考え方を広めるのに大いに貢献している。

診療内容

みずからを統合医療に従事する医者として、おそらく日本で一番冷えのつらさに悩む患者を多く診てきた医療従事者だと語る川嶋医師。それなのに、冷えそのものはそれほど問題ではないという。
「冷えは周囲にはわかりづらいものなので、自身にとっては本当につらいものですが、実は日常生活を改善することで克服することができます。そのポイントは“冷やさない・温める・体が気持ちいいと感じる”の3つだけです」(川嶋医師)
体が気持ちいいというのは「たとえば、湯たんぽを太ももの上に乗せたらどうですか? 冷え症の人なら気持ちいいと思うはずです。温かい飲み物を飲んであったかい、と思うのも、お風呂につかって気持ちいいと思うのも、すべて冷えた体が喜んでいる証拠です。つまり体が喜ぶようなことをしてあげればいいのです」(川嶋医師)
逆に、夏に肌を露出してエアコンの冷たい風にあたったり、冷たい飲み物ばかりを飲んでいたら、体が冷えるのは当たり前であり、体は悲鳴をあげる。
「そうならないよう、夏でも太ももや二の腕などはなるべくカバーして冷やさないように心がけることが大切で、体を冷やさない服装や温かい飲み物を飲むような習慣を身につけておけば、おのずと冷えの症状も改善されていきます。早寝早起き、寝る直前にぬるいお風呂にゆっくりつかるなど、以上に挙げたことはすべて生活習慣を改めるだけのことです。ですから、冷え自体はそれほど問題ではないと言ったのです。もちろん最終的には適度な運動(自分にとって少々きついと感じられる運動)を日々実践することで、冷えない身体を作っていただきたいと思っています」(川嶋医師)
冷えには重大な病気が潜んでいることもあり、それが体の発するサインだというケースも多い。
「冷え自体には問題がなくても、冷えが重大な病気(がん、うつ、不妊など)を誘発することもあります。冷えが病気を呼び、病気が冷えを呼ぶ。そんな負のスパイラルにおいちる場合があります。ですから、冷えを克服するということは、病から自分を遠ざけ健康な生活を送ることにもつながるのです」(川嶋医師)
そもそも冷えとは何なのか? 川嶋医師によれば、低体温そのものも冷えだが、その人が寒いと感じることも冷え、だという。
「手足や背中、腰などが寒いと感じたら、それは冷えであり、気温や体温などは関係ありません。つまり、冷えというのは個人的な感覚でもあるのです。自分が寒いと感じたのなら、それは冷えているということです。寒いと感じているということは、体が望んでいない状態にあるわけですから、さきほど言ったような冷え対策を実践することが大切です」(川嶋医師)
しかし、西洋医学では冷えという概念がないため、西洋医学のみの保険医療では冷えに対する直接的な治療はできないのが現状だという。これに対して、漢方医学では冷えという概念もそれに対する処方もあり、古くから研究がなされてきた。
「私にはどちらがいいとか、悪いとか、そういう考えはありません。西洋医学も東洋医学も、代替医療もすべて活用します。それがいいものであれば、こだわりなく取り入れ、治療に利用しています。それが私のスタンスです」(川嶋医師)
同院では自然治癒力を高めることを目的に、自然医療を実践。体質的に虚弱である人や冷え・こり・めまい・頭痛などいわゆる自律神経失調症(病気 とは言えない状態)に悩む人、さらには西洋医学的には難治性である疾患(末期がん、慢性疲労症候群、心身症、老化現象その他)を抱える患者も積極的に受け入れている。
また「よりよく生きる」「悔いのない、満足のいく人生を送る」ための心得として「自分の理想的な死とは何か」を考え、QOD(クオリティ・オブ・デス=死の質)を充実させることを提案し、本質的な医療の改革を目指している。

医師プロフィール

1983年 北海道大学医学部医学科 卒業
1983年 東京女子医科大学第4内科入局研修医
1985年 東京女子医科大学第4内科医療練士
1986年~1990年 東京女子医科大学大学院医学研究科 医学博士
1990年 東京女子医科大学第4内科助手
1993年~1995年 Harvard Medical School & Massachusetts General Hospital留学
2001年 東京女子医科大学腎臓病総合医療センター内科&血液浄化部門講師
2002年 東京女子医科大学附属成人医学センター講師(兼任)
2003年 東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所 副所長・講師(東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック 所長)、東京女子医科大学附属東洋医学研究所 講師(兼任)、東京女子医科大学附属青山病院 講師(兼任)
2004年 東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所 自然医療部門 准教授、東京女子医科大学附属東洋医学研究所 准教授(兼任)、東京女子医科大学附属青山病院 准教授(兼任)
2014年 東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学会 教授、一般財団法人東京医学研究所附属クリニック自然医療部門担当
現在に至る