大動脈縮窄〔だいどうみゃくしゅくさく〕
大動脈が下半身へ向かう部分で細くなっている病気です。
心室中隔欠損や動脈管開存を伴っている場合とそうでない場合があります。前者では、生後1週以内に動脈管閉鎖に伴うショック症状を呈する場合や、生後早期から心不全を呈することが多く、後者では、無症状で経過し、1~2歳で発見されます。
生後早期では、動脈管を開かせるプロスタグランジン製剤の点滴で治療を開始します。また、細い部分をひろげるために、手術やカテーテル治療が必要です。
乳児期の治療では再狭窄率が高く、1歳以上で再狭窄率は増加し、10歳以上でさらに高率になり、再手術や再カテーテル治療が必要となります。心不全症状がある場合や、上半身の高血圧が存在する場合も治療が必要です。治療の時期がおそいと高血圧が残ります。
【参照】心臓の病気:大動脈縮窄・大動脈弓離断
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光)
心室中隔欠損や動脈管開存を伴っている場合とそうでない場合があります。前者では、生後1週以内に動脈管閉鎖に伴うショック症状を呈する場合や、生後早期から心不全を呈することが多く、後者では、無症状で経過し、1~2歳で発見されます。
生後早期では、動脈管を開かせるプロスタグランジン製剤の点滴で治療を開始します。また、細い部分をひろげるために、手術やカテーテル治療が必要です。
乳児期の治療では再狭窄率が高く、1歳以上で再狭窄率は増加し、10歳以上でさらに高率になり、再手術や再カテーテル治療が必要となります。心不全症状がある場合や、上半身の高血圧が存在する場合も治療が必要です。治療の時期がおそいと高血圧が残ります。
【参照】心臓の病気:大動脈縮窄・大動脈弓離断
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光)