ファロー四徴〔ふぁろーしちょう〕

 大きな心室中隔欠損、それにまたがる位置の大動脈(大動脈騎乗)、肺動脈狭窄(きょうさく)、右心室肥大の4つの奇形を有する病気です。

 生後2~3カ月ころからチアノーゼがあきらかになります。その後、朝方や排便時、泣いたときに無酸素発作(肺へ行く血液量が少なくなりチアノーゼが増強、重篤であればけいれんを起こし、後遺症や死にいたることもある)を起こすことがあります。
 無酸素発作を起こしたときは、胸膝(しつ)位(胸とひざがつくような姿勢にする)で酸素を吸わせ(あらかじめ携帯用酸素ボンベを用意しておく)、救急車で病院へ行く必要があります。無酸素発作を予防するためには、心臓の収縮を抑える薬(β〈ベータ〉遮断薬)や相対的貧血に対する鉄剤の投与、さらに肺へ行く血液をふやす短絡手術(鎖骨下動脈と肺動脈を人工血管でつなぐ)が必要です。
 歩くようになると、しばらく歩くと急にしゃがみ込んだりします(しゃがんで胸膝位をとることにより、下半身の血液を心臓に戻りやすくしている)。最終的な手術は6カ月~2歳でおこないます。
 手術は心室中隔を閉じるだけでなく、右心室から肺動脈への細い経路を拡大することが必要で、やや複雑な手術です。
 なお、ファロー四徴は国が指定する難病医療費助成制度の対象疾病(指定難病)です。

【参照】心臓の病気:ファロー四徴
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