急性前立腺炎〔きゅうせいぜんりつせんえん〕 家庭の医学

 急性前立腺炎は、尿道の出口から細菌が侵入して前立腺の中に入り込んで、炎症を起こしたものです。過労や糖尿病などが誘因となります。大腸菌や腸球菌などの腸内にいる細菌が入って起こります。症状は39℃前後の高熱が出て、会陰部(えいんぶ:股の付け根あたり)に灼熱感があります。排尿のはじめと終わりに痛みがあり、排尿困難や頻尿も伴います。椅子に座ると前立腺が圧迫されて痛みを感じます。
 診断は直腸指診で前立腺を触れると熱感があり患者さんも痛みが出ます。治療は抗菌薬を投与します。はじめは点滴で投与しないと効果が不十分かもしれません。もし糖尿病などの基礎疾患が見つかったら、しっかり治しましょう。

(執筆・監修:東京大学大学院医学系研究科 教授〔泌尿器外科学〕 久米 春喜)
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