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家庭内感染を防ぐ―新型コロナウイルス 家族が自立し、協力し合うきっかけに(北里大学薬学部 鈴木順子名誉教授)
新型コロナウイルス感染症の流行は衰えを見せず、家庭内感染率の高まりも懸念されている。軽症者の療養は宿泊施設で、といった厚生労働省の…
胃や背中の痛みで疑って―膵臓がん 広がる薬物療法の可能性(杏林大学医学部付属病院腫瘍内科 古瀬純司教授)
早期発見と治療法の進歩によって治るがんが増える中、膵臓(すいぞう)がんは予後(病気の経過)の悪いがんの代表とされている。杏林大学医…
無症状で進行―慢性リンパ性白血病 血液検査値で異常あれば受診を(東京慈恵会医科大学付属病院腫瘍・血液内科 矢野真吾教授)
白血病は血液がんの一種で、微熱、息切れ、全身倦怠(けんたい)感、出血しやすいなどの症状がよく見られるが、発症初期に症状がほとんど表…
気付きにくい「ドライノーズ」 感染症のリスクも(はりまざかクリニック 三輪正人院長)
体を守る粘膜の乾燥によって起こるドライアイ、ドライスキン、ドライマウスといった乾燥症候群が近年注目されている。このうち鼻の中が乾燥…
コロナで検診減る がん早期発見に足かせ
新型コロナウイルス感染症の流行で、受け入れ医療機関の逼迫(ひっぱく)とともに問題になっているのが、他の疾患の受診控えやがん検診など…
森林浴で健康増進 五感の刺激で全身リラックス(日本医科大学付属病院リハビリテーション科 李卿医師)
明るい森の中を歩くとすがすがしい気分になり、気持ちが落ち着いてくる。森林環境が人に与える影響を、病気の予防に役立てられないだろうか…
一般用漢方薬を使いこなす 自分に合う薬を探そう(武蔵野大学薬学部 大室弘美客員教授)
処方箋なしで薬局や薬店で買える一般用(OTC)漢方薬は、他の医薬品に比べて安全性が高いと思っている人も多い。ところが、武蔵野大学(…
体調不良が長期に続く慢性疲労症候群 頑張り過ぎず、症状安定を目指す(大阪市立大学医学部付属病院客員教授 倉恒弘彦医師)
突然、強い倦怠(けんたい)感に見舞われ、微熱や立ちくらみなどの症状が続く「慢性疲労症候群」。筋痛性脳脊髄炎とも呼ばれ、全身の筋肉痛…
頭髪に寄生するアタマジラミ 集団発生には正しい知識で対応を(国立感染症研究所昆虫医科学部 葛西真治部長)
アタマジラミはヒトにのみ寄生する3種類のシラミ(他にケジラミ、コロモジラミ)の一種で、頭髪に寄生する。保育園や小学校などで集団発生…
専門医の指導下で「食べて治す」 子どもの食物アレルギー(国立病院機構相模原病院臨床研究センター 佐藤さくら医師)
子どもから大人まで幅広い年齢層に見られる食物アレルギー。特に子どもの場合、年齢によって注意が必要な食べ物は異なる。国立病院機構相模…
乳がん術後の慢性的な痛み 薬による適切な治療で軽減(横浜市立大学付属市民総合医療センターペインクリニック内科 小島圭子医師)
乳がんで乳房を切除した後、手術側の胸や脇の下、上腕にヒリヒリするような痛みが長期間続く場合、「乳房切除後疼痛(とうつう)症候群(P…
マスク・手洗い、きちんとできていますか? 新型コロナ、感染制御の看護師に聞く
2度目の緊急事態宣言が出されるなど、新型コロナウイルス感染症の拡大で、マスクの使用や手洗い・手指の消毒の徹底が当たり前になった。し…
認知度低いガス型過敏性腸症候群 おなかの張りとおならに悩む(心と体のクリニック 大林正博院長)
過敏性腸症候群(IBS)は、一般に「下痢型」「便秘型」「混合型(下痢と便秘を繰り返す)」に分類されるが、おならに困る「ガス型」もあ…
事故につながる夜間視力の低下 加齢のほか目の病気が原因の場合も(東京大学医学部付属病院眼科 相原一科長)
昼間に比べて夜間は物が見えにくくなり、自動車の運転中に事故を起こすリスクが高くなる。これは目の仕組みによるものだが、特に高齢者では…
ウイルスによる神経難病 HTLV―1関連脊髄症(聖マリアンナ医科大学病院脳神経内科 山野嘉久教授)
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV―1)に感染している人の一部に発症する「HTLV―1関連脊髄症(HAM)」は、進行性の両下肢ま…
女性だけでなく男性にも―体の冷え がんや感染症のリスクも(東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科 川嶋朗教授)
“万病のもと”と言われる「冷え」は、女性だけでなく男性にも少なくない。しかし、男性と女性では冷えに対する意識に大きな違いがあり、男性…
早めに服用して自然な眠りへ 睡眠薬の適正使用(杏林大学医学部付属病院精神神経科 中島亨兼担教授)
国内では成人のおよそ5人に1人が睡眠に対する悩みを抱えており、20人に1人が睡眠薬を服用しているとの報告がある。不眠症は今や国民病…
失神や転倒でけがも―起立性低血圧 原因見極めて(伊藤メディカルクリニック 伊藤幹彦院長)
起立性低血圧は、寝ている状態や座っている状態から急に立ち上がった時に血圧が下がり、立ちくらみやめまい、目のかすみなどの症状が起こる…
全身に広がる皮膚の炎症―高齢者の紅皮症 赤い発疹あれば速やかに受診を(国立長寿医療研究センター皮膚科 磯貝善蔵部長)
全身の皮膚が赤みを帯び、角質がぼろぼろ落ちる紅皮症(こうひしょう)。「高齢者の場合、対応が遅れると命に関わる事態に陥りかねません」…
高度肥満症に「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」 食べる量減らし減量促す(兵庫医科大学病院上部消化管外科 倉橋康典講師)
胃の一部を切除して胃を小さくし、食べる量を減らして減量を促す「腹腔(ふくくう)鏡下スリーブ状胃切除術」が高度肥満症の治療として行わ…
食事でがんを予防できるか 特定の食品の過剰摂取で弊害も(国立がん研究センター社会と健康研究センター 津金昌一郎センター長)
がんの予防の観点から、食生活とがんとの関連についての研究が進みつつある。最新の科学的根拠(エビデンス)に基づき、がんのリスクを高め…
免疫療法で長期生存に期待 広がる食道がんの薬物治療(慶応大学病院消化器内科 浜本康夫准教授)
飲酒や喫煙が関係し、年配の男性に多く発生する食道がん。かつては薬物治療の選択肢は限られていたが、2020年2月にがん免疫療法薬が使…
一般向け早期接種に課題 新型コロナウイルスのワクチン
英国や米国で、医療従事者らを対象に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が始まり、日本国内でもワクチン接種への期待が高まっている。…
治りづらい骨折―偽関節 専門の医療機関で治療を(昭和大学横浜市北部病院整形外科 李相亮講師)
偽関節は難治骨折とも呼ばれ、骨折した骨同士がくっついていない状態を指す。骨折の損傷がひどかったり、適切な治療が行われなかったりする…
進行がんでも治療に希望―非小細胞肺がん 遺伝子異常のタイプで薬を選ぶ時代に(兵庫県立がんセンター 里内美弥子副院長)
肺がんは進行するまで自覚症状がない場合が多く、最も進行したⅣ期で発見されることも少なくない。しかし、肺がんの大半を占める「非小細胞…