村上孝徳 医師 (むらかみたかのり)

札幌医科大学附属病院

北海道札幌市中央区南一条西16-291

  • リハビリテーション科
  • 講師

リハビリテーション科 神経内科

専門

慢性疼痛、運動器疾患

村上孝徳

村上孝徳医師は、札幌医科大学附属病院で8年前に開設された「慢性疼痛外来」の中心的存在。慢性疼痛とは病気やケガなど身体的な原因がはっきりしないのに、痛みが慢性的に続く症候群。心理的・環境的要因の関与によって病態が複雑化することもある。難治性疼痛症例への種々の薬剤の経口投与、クモ膜下腔投与など新しい薬物療法を推進している。また、複数の診療科やコメディカルと連携した集学的診療体制を構築。神経因障害性疼痛を、慢性疼痛の一因とし新たな展開を図っている。

診療内容

村上医師は「理学療法は本質的な鎮痛効果を期待するものではない」としつつ「運動器の強化・廃用性障害の予防・改善によりADL(日常生活動作)を確保・拡大し、生活の質を向上することで二次的に疼痛緩和に寄与できると考えられる」と述べている。
近年、疼痛の治療法として「認知行動療法」が国際的に重視されている。認知行動療法は、痛みが単に器質的病変のみならず、認知・感情・行動などによって影響をうける多次元の経験であるとし、1.疼痛制御感、2.自己効力感、3.恐怖回避感、4.コーピングの4つの観点に基づき分析・治療が実行される。運動機能訓練なども重要である。また、疼痛コントロールに関しては脳内で放出されるドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の影響が注目されている。
これは疼痛だけでなく、喜び・快楽や報酬、抑うつ状態などにも関係すると言われ、この物質が枯渇することで疼痛コントロールが障害され、抑うつ状態の継続および痛覚過敏がもたらされると説明されている。運動療法は、何よりもその「達成感」によって脳が刺激されることが重要とされている。このような疼痛の伝達系、抑制系の機能障害から発生する痛みを総括して感作性神経障害性疼痛と呼称している。
これらの概念を治療に取れいれながら「慢性疼痛外来」において種々の薬剤の経口投与・クモ膜下腔投与などの治療を行い、合わせて、複数の診療科やコメディカルと連携した集学的診療体制を敷く等、多角的なアプローチによって疾病と向き合い、患者を支えている。

医師プロフィール

1987年3月 札幌医科大学 卒業
1987年4月 札幌医科大学整形外科学講座研究生
1988年4月 市立室蘭総合病院整形外科
1989年4月 砂川市立病院整形外科
1990年4月 社会事業協会岩内病院整形外科
1992年4月 時計台病院整形外科
1994年4月 carolinas medical center留学
1996年11月 札幌中央病院整形外科
1997年10月 室蘭日鋼記念病院整形外科
1998年4月 札幌医科大学整形外科助手
2001年4月 札幌第一病院整形外科
2004年4月 札幌医科大学リハビリテーション医学講座助手
2007年4月 札幌医科大学リハビリテーション医学講座講師