豊田成司 医師 (とよたじょうじ)

JA北海道厚生連 札幌厚生病院

北海道札幌市中央区北三条東8-5

  • 第3消化器内科(肝臓科)
  • 名誉院長

消化器科 内科

専門

臨床肝臓病学、特にウイルス性肝炎

豊田成司

豊田成司医師はJA北海道厚生連 札幌厚生病院名誉院長として多忙を極める一方、第3消化器科においてウイルス性肝炎の治療に力を注いでいる。臨床試験に携わったC型肝炎に対するプロテアーゼ阻害剤が2011年に承認され、高い治療効果を示す3剤併用療法が可能になった。国内では、同疾患に対する新薬開発が行われている一方で患者の高齢化が進んでおり、早期治療の実施が大切だという。同院のB型およびC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療症例数は、道内有数である。進行した肝硬変、肝不全に対しては肝臓移植を視野に入れ診療を実施する。

診療内容

ウイルス性慢性肝疾患は、慢性肝炎から肝硬変、肝硬変の合併症の発症(食道・胃静脈瘤、肝臓がん、肝不全)へと進行する。同科ではウイルス性慢性肝炎の治癒を目標に、早くからB型およびC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療を手がけており、道内有数の症例を有している。
早期の根治治療が求められるC型肝炎に対しては、従来ペグインターフェロン(PEG-IFN)とリバビリンの併用療法が実施されてきた。だがこの療法は、C型肝炎ウイルスの遺伝子が1型で高ウイルス量である場合、その著効率は5割程度であった。2011年9月、豊田医師も臨床試験に携わったにプロテアーゼ阻害剤が承認される。これにより、同剤にPEG-IFNとリバビリンを加えた3剤併用療法が可能となり、かなり強力な治療効果が期待できるようになった(12週間の3剤併用療法+12週間のPEG-IFNとリバビリンの併用療法)。
また、重い慢性肝炎あるいは肝硬変へ進展した患者に対しては、早期に合併症を診断するために、エコー、CT、MRIなどにより綿密なフォローを実施。静脈瘤に対しては、専門の技術を持った医師が症例により内視鏡的治療またはX線や超音波等を用いるIVR治療を行う。内視鏡治療では、内視鏡(カメラ)で静脈瘤を縛ったり(結紮)、硬化剤を血管内に注入したりする。
肝がんに対しては症例により外科的治療(手術)、IVR治療、経皮的治療(ラジオ波焼灼術、エタノール局注療法など)を選択。このラジオ波焼灼術は、ラジオ波を発生する針を超音波観察下あるいは腹腔鏡観察下にがん部に刺し、熱を発生させがんを壊死させる治療である。また、さらに進行した肝硬変、肝不全に対しては、肝臓移植を視野に入れ診療を実施する。

医師プロフィール

1971年3月 北海道大学 卒業
1971年4月 北海道大学医学部第3内科 
1979年5月 札幌厚生病院内科
1989年2月 札幌厚生病院内科主任医長
1991年6月 札幌厚生病院内科主任部長
1994年7月 札幌厚生病院第3消化器科主任部長
1996年1月 札幌厚生病院副院長
2008年11月 札幌厚生病院院長