上野義之 医師 (うえのよしゆき)

山形大学医学部附属病院

山形県山形市飯田西2-2-2

  • 第二内科(消化器内科)
  • 科長、教授

内科 消化器科

専門

肝炎、肝疾患

上野義之

山形大学医学部附属病院の第二内科では、肝臓疾患・消化管疾患・膵臓胆道疾患の3つの分野において、それぞれ専門スタッフが最新の治療を提供している。科長である上野義之医師は、肝炎をはじめ肝疾患の専門医。肝臓疾患診療グループを牽引する存在として、慢性肝炎・肝がん等に関して数々の実績を重ねている。ウイルス肝炎の根治を目指した新世代の治療、肝がんの内科的治療、末期肝不全に対する細胞移植療法や肝移植療法といった先進的治療を積極的に行い、さらなる研究・開発に取り組む。2010年、日本肝臓学会冠Award味の素Award最優秀研究賞受賞。

診療内容

同院・第二内科では、肝臓疾患(肝臓の病気)・消化管疾患(食道,胃,腸の病気)及び膵臓胆道疾患(膵臓,胆のう,胆道の病気)の3つの分野に分かれ、それぞれ専門とする診療スタッフにより最新の専門治療が行われている。外科や腫瘍内科といった同院各診療科との連携も密にし、あらわる個々の患者にとって最善の治療を目指す。また症状の安定した人に関しては、そのかかりつけ医や県内各地域の関連施設と連携しての診療を行い、遠方から通院している患者等の負担が軽減されるよう努めている。
同科の科長であり教授である上野医師は、肝臓疾患グループの中心的存在として、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、肝硬変に伴う合併症(食道・胃静脈瘤、腹水、肝性脳症等)などの、肝疾患の診療に取り組んでいる。C型慢性肝炎に対する新規の抗ウイルス治療や、B型慢性肝炎に対するインターフェロンや核酸アナログ製剤を用いた抗ウイルス療法などを採用し、急性肝不全に対しても、内科的治療に加え、外科など複数の治療法を組み合わせる集学的治療に取り組んでいる。肝細胞がん(HCC)に対しては、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)・経カテーテル的肝動脈化学塞栓術(TACE)を中心に、経皮的エタノール局注療法(PEIT)・肝動注化学療法(HAIC)・分子標的薬療法などの内科的治療を提供。食道胃静脈瘤には、内視鏡的硬化療法(EIS)・内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)の他、EISとEVLを組み合わせた内視鏡的静脈瘤硬化結紮術(EISL)も行っている。
ここ数年で注目されるようになったNASH(非アルコール性脂肪肝炎)等に関しても、専門的な立場から診断・治療を行っている。また、末期の肝不全については倫理委員会の承認を得て末梢血細胞移植による細胞移植療法の試験、東北大学移植外科との連携による肝移植(脳死・生体)などについても積極的に行っている。同科では、患者に対して次のように呼びかけている。
「肝臓は『沈黙の臓器』といわれ、症状に乏しいのが特徴です。それでも目が黄色くなったり、尿が紅茶のように濃くなったときは黄疸(おうだん)が出ています。また、歯茎から出血したり、知らない間に皮膚に青あざが出ている場合にも肝臓病が疑われます。また、慢性の肝臓病のときには手のひらが赤くなるので自己診断に役立ちます。これらの症状に気付いたら、肝臓が傷んでいるかもしれません。医師の診察を受けましょう」

医師プロフィール

1987年 東北大学医学部 卒業
1991年 東北大学大学院医学研究科内科学系修了
1992年 米国Mayo Clinic Research Fellow (Center for Basic Research for Digestive Diseases, Nicholas LaRusso教授)
1994年 米国Mayo Clinic 肝移植センター(Ruud Krom教授)
1995年 JR仙台病院第2内科医長
1996年 東北大学医学部助手(第3内科)
1997年 東北大学附属病院助手(第3内科)
2000年 東北大学附属病院院内講師(消化器内科)
2003年 東北大学病院講師
2009年 東北大学大学院医学系研究科消化器病態学 准教授
2011年 山形大学第二内科(消化器内科)講座教授