中島のぶよ 医師 (なかしまのぶよ)

医療法人社団邦生会 高山病院

福岡県筑紫野市針摺中央2-11-10

  • 泌尿器科、内科、腎臓内科、人工透析内科、糖尿病・脂質代謝内科、循環器内科
  • 医師

泌尿器科 婦人科

専門

女性泌尿器

中島のぶよ

切迫性尿失禁や腹圧性尿失禁、骨盤臓器脱などの女性泌尿器疾患を専門とする。膀胱や尿道にある頻尿・尿失禁の原因をつきとめ、保存的治療と手術療法を必要に応じて使い分ける。軽度の場合は膀胱訓練や骨盤底筋体操を行い、補助的に薬を使う。手術の際には患者自身の腹直筋の筋膜を使う筋膜スリングを選択。時間とともに溶ける糸を使うなど、体内に異物を残さないことで合併症を防いでいる。数少ない泌尿器科の女性専門医として同性の悩みに親身に対応し、多くの患者の信頼を集めている。

診療内容

尿路から男性生殖器まで、幅広い泌尿器科疾患の診断・治療を行う同科。その中でも中島医師は、女性の泌尿器疾患を専門としている。ここでは中島医師が特に力を入れている尿失禁と骨盤臓器脱の治療について紹介する。
尿失禁は女性に多い病気で「実は珍しくない」と語る中島医師。尿失禁には、急激に尿意を感じ我慢できずにもらしてしまう切迫性尿失禁と、咳やくしゃみ、重いものを持った時などに尿がもれる腹圧性尿失禁、そして、その両方の症状が出る混合性尿失禁がある。
正常な成人の膀胱は300~400ccの尿をためる事ができる。しかし、過活動膀胱の状態になると、尿が少したまっただけで強い尿意が急激にわき起こり、頻尿や切迫性尿失禁が起こる。40歳以上の12%、80歳以上の35%に過活動膀胱の症状があるという統計もあり、潜在的な患者の数はかなり多い。膀胱癌や尿路結石などの重大な疾患が隠れている場合もあるので、注意が必要だ。切迫性尿失禁の治療では、まずは尿意を我慢し、排尿間隔を広げていく膀胱訓練を行う。尿失禁に悩む人は早めの排尿が習慣になっていることが多いので、まずはそれが誤解であることを認識してもらうのだ。また、膀胱の無駄な収縮を抑えて緊張をとる抗コリン剤を使用。薬が効きにくい場合などは、膀胱の容量や尿意の強さなどを測定する膀胱内圧測定を行うこともある。
腹圧性尿失禁は、骨盤内の臓器を支え、尿道を締めて尿がもれないようにしている骨盤底筋が弱まることで起こる。3回以上の出産経験者の75%に腹圧性尿失禁があるというほど、よく見られる疾患だ。また、閉経後に女性ホルモンが少なくなり、粘膜が痩せることで尿道の締まりが悪くなる場合もある。その他にも、肥満や便秘の人、体操やバトミントン、バスケットボールなどのスポーツをしている人も腹圧がかかりやすい。診断には、家庭でパットを付けて尿もれの量・程度を調べる方法や、レントゲン検査や内視鏡カメラで尿道の開き具合を直接見る方法がある。軽度の場合には骨盤底筋を締める骨盤底筋体操を行うが、誤った訓練を行うと逆に尿失禁がひどくなる場合があるといい、専門医に指導を受けることが大切だ。この訓練は効果が出るまで3カ月程かかる為、その間の補助処置として尿道の締まりを強くする刺激剤などを使用することもある。同院では、肥満や便秘など、生活改善が必要な場合には、管理栄養士による食事・栄養指導を提供している。保存的治療で改善しない場合には、患者自身の筋膜を利用して尿道をつりあげる腹直筋膜スリング手術を行う。中島医師は手術に使う糸も時間とともに溶ける糸を使用するなど、徹底して患者の身体に異物を残さないようにすることで、粘膜の損傷や尿路結石形成のリスクを最小限にとどめている。
骨盤臓器脱は骨盤底筋群が骨盤内にある子宮や膀胱・直腸などを支えられなくなり、膣から骨盤内の臓器が突出する病気。特に、出産を何度も経験された方や難産だった方、高齢者や便秘の傾向がある方に多いという。歩きまわった後や夕方などに、陰部にものがはさまった感じがする、下着に血液が付着するなどの体の異変に気付き、受診する人が多い。尿失禁や尿の勢いが弱いなど、排尿の不具合を感じる場合は、放置すれば腎不全に進行する。中島医師は、子宮脱から膀胱瘤、直腸瘤までを総合的に診ることができる数少ない専門医だ。診断には、外陰部を診察し、膀胱の下垂の状態を見るためにレントゲン検査を行う。よく行われる治療方法は、膣内にリングを挿入して下垂を防ぐという応急措置であるが、炎症をおこして悪臭のあるおりものが出ることもある。根本的に治すには手術が必要で、突出している臓器や患者の年齢・体力に応じて、手術方法を考える。骨盤臓器脱の手術においても、最近流行りのメッシュは用いず、異物を残さない方法を選択するよう心掛けている。
「恥ずかしい」との思いから受診をためらう人が多い女性の泌尿器疾患。同院で女性の泌尿器疾患の診療にあたるスタッフは、医師を含め、看護師や臨床検査技師も全て女性だ。「同性だから分かる悩みや痛みを理解し、満足していただける治療を行っていきたいと考えています。一人で我慢せず、是非一度ご相談ください」と呼びかけている。

医師プロフィール

1994年5月 佐賀医科大学 泌尿器科入局
1995年6月 労働福祉事業団総合せき損センター
1996年6月 佐賀医科大学泌尿器科
1997年3月 豊資会 加野病院
1999年3月 原三信病院 泌尿器科
2000年3月 佐賀医科大学 泌尿器科
2001年4月 福岡記念病院 泌尿器科
2002年4月 佐賀医科大学 泌尿器科
2004年4月 佐賀医科大学 泌尿器科 助手
2006年12月 邦生会 高山病院 泌尿器科