藤井美穂 医師 (ふじいみほ)

時計台記念病院

北海道札幌市中央区北一条東1-2-3

  • 産婦人科 女性総合診療センター
  • センター長

産婦人科 産科 婦人科

専門

婦人科学、生殖内分泌学、思春期学、子宮内膜症、内視鏡下手術、性器脱・尿失禁手術

藤井美穂

骨盤臓器脱へのTVM手術を北海道に導入した専門家。道内外から患者が訪れ、2007年の開院以来1,000症例の実績がある。最近では骨盤臓器脱や子宮筋腫、卵巣腫瘍の腹腔鏡下手術症例に加え、婦人科悪性腫瘍手術症例も増加し、年間500件の手術件数をこなす。同センターでは藤井医師を筆頭に、婦人科医4名と女性内科医らが産婦人科一般診療、手術、化学療法、乳がん検診、女性内科、漢方療法などの診療を行う。治療のみならず、排泄専門看護師による体操で病気の予防の他、骨盤臓器脱患者へのケア活動にも注力。

診療内容

骨盤の中にある子宮・膀胱・直腸などの臓器が膣の中に落ち込み、外に飛び出してしまう「骨盤臓器脱」。症状によって子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などと呼ばれ、出産や加齢、肥満などにより、女性ならば誰もがかかる可能性がある病気である。この手術は従来、膣壁を切開して脱出した部分を縫い縮める方法が主だったが、骨盤底を支える筋肉群が弱るために起こる疾患であり、術後再発率も高かった。
藤井医師はフランスで考案されたTVM手術にいち早く注目し、2006年に北海道に導入した。TVM手術とは骨盤底全体をメッシュでハンモック状に支え、臓器が膣から脱出しないようにする手法。臓器を無理に引き上げずにより自然な位置に矯正するもので、再発率も低い。道内外から多くの患者が訪れており、2007年4月の開院以来、症例実数は約800例。さらに最近では、下がった臓器を腹腔鏡下で吊りあげる手術(仙骨固定術)も増えている。
力を入れているのは治療だけではない。毎週火曜日には骨盤底筋体操教室や健美操教室を開催、10年には同院で手術した女性を中心に「ウロギネ女性の会」が設立されるなど、病気の予防や術後のケアにも積極的に取り組んでいる。
骨盤臓器脱の主な症状は、尿もれや残尿感など。多くの女性が悩んでいるが、直接命に関わる病気ではない。「そのために、恥ずかしさもあって、ひとりで抱え込んでいる方が非常に多い。しかし、症状が軽いとはいっても、気になるために外出を控えてしまうなど生活には大きな影響が出てくる。さらに、放っておくと重症化してしまう。早期の受診が必要です」と、藤井医師は警鐘を鳴らす。

医師プロフィール

1981年 札幌医科大学医学部卒業、札幌医科大学付属病院産婦人科勤務
1982年 札幌医科大学医学部大学院医学研究科入学
1985年 大阪大学医学部第三内科留学
1986年 札幌医科大学医学部大学院医学研究科修了、留萌市立病院産婦人科医長
1988年 札幌医科大学付属病院産婦人科勤務
1991年 北海道立江差病院産婦人科医長
1992年 札幌医科大学付属病院産婦人科勤務、北海道立衛生学院兼任助手
1993年 札幌医科大学医学部助手
1998年 同講師
2001年 UCLA Depart. OB/GY留学
2005年 カレスアライアンス天使病院婦人科課長、札幌医科大学医学部臨床教授
2007年 カレスサッポロ時計台記念病院女性総合診療センター長

「女性泌尿器(尿失禁)」を専門とする医師