医師の紹介
診療内容

同クリニックの患者は、外反母趾や強剛母趾、足底筋膜炎、モートン病(モートン神経腫)、巻き爪(陥入爪)、たこやうおのめなどの悩みを抱く人が多い。一度は他院にかかったが、思うように治癒しない人がワラにすがる思いで訪れることも少なくない。全国から初診患者が年間6000人訪れるというその理由は、日本には足の病気を多岐にわたって専門とする医療機関がほとんどないからだ。
「日本以外の先進国には足を専門に診る医療機関がたくさんあり、『足科』という診療科も存在します。一方、日本ではそのような標榜科目が存在しないため、足の機能に問題があれば整形外科へ、足の皮膚の異常があれば皮膚科へ行くように、患者さんが自己判断で受診しています。中には、何科にかかるべきか困る人もいるでしょう。当院は迷うことなく、足に関する悩みなら誰でも来ていただけるクリニックです」(桑原医師)
足の病気といえば、糖尿病で起こる糖尿病性神経障害を抜きに語ることはできない。糖尿病が進み、本人も気づかないうちに足の感覚がなくなると、靴ずれや巻き爪などの傷から細菌が侵入し、潰瘍や壊疽が起きてしまう。最悪の場合は下肢を切断することもある合併症だ。
桑原医師は、卒業後に大学病院の形成外科に勤務し、こうした患者の治療に当たった経験を持つ。足を切断する手術をたびたび執刀する中で、この現状に歯止めをかけたいと思い、足専門のクリニックの開業に思い至ったのだという。足の病変で受診した患者の状態から、桑原医師は糖尿病を疑って血液検査を行い、実際に糖尿病だったことが判明したケースもある。このように、足だけでなく全身までトータルに視野に入れた診療が信条だ。
同クリニックでは、桑原医師を中心に7人の専門医師が診療を行うほか、義肢装具士がインソールなどを作成する「足装具外来」、看護師による「フットケア外来」、理学療法士による「歩行機能改善外来」、小児の足の悩みに応える「子どもの足外来」なども充実。難治性の足底腱膜炎には体外衝撃波も対応する。
さらに、病気が起きてから治すのではなく、未然に予防することにも注力し、「足の検診」をスタート。体のバランスや関節可動域、温痛覚の検査、歩行解析、血管年齢検査などを行い、結果に応じて治療・指導につなげていく。検診で足のトラブルを見つけて初期段階で対処し、重症化を防ぐのが狙いだ。
「足の形が崩れて痛み・変形が生じれば、高齢者なら転倒から寝たきりになることも少なくありません。足に異常があるから足科に行こう、そんなふうに患者さんが思うくらい、足の病気に特化した診療の重要性について多くの人に知ってもらいたいですね」(桑原医師)
医師プロフィール
2006年 同大学形成外科へ入局、創傷治療学、難治性創傷治療を専攻。外来医長、フットケア担当医師
2013年3月 日本初の足に特化したクリニック(足のクリニック表参道)を開院
「外反母趾」を専門とする医師
-
生駒和也 医師 (いこまかずや)
京都府立医科大学附属病院
整形外科 講師
-
井上敏生 医師 (いのうえとしお)
福岡歯科大学医科歯科総合病院
整形外科 教授 科長
-
宇佐見則夫 医師 (うさみのりお)
うさみ整形外科
院長
-
大関覚 医師 (おおぜきさとる)
獨協医科大学埼玉医療センター
整形外科 主任教授
-
奥田龍三 医師 (おくだりゅうぞう)
シミズ病院
整形外科 足の外科センター 副院長 センター長
-
倉秀治 医師 (くらひでじ)
羊ヶ丘病院
整形外科 理事長
-
佐本憲宏 医師 (さもとのりひろ)
市立東大阪医療センター
整形外科 副院長
-
須田康文 医師 (すだやすのり)
塩谷病院
整形外科(足の外科、膝関節) 病院長
-
田中康仁 医師 (たなかやすひと)
奈良県立医科大学附属病院
整形外科 リウマチセンター 部長、教授、センター長
-
仁木久照 医師 (にきひさてる)
聖マリアンナ医科大学病院
整形外科 主任教授、部長
-
野口昌彦 医師 (のぐちまさひこ)
東京女子医科大学病院
整形外科 足の外科外来 客員教授
-
羽鳥正仁 医師 (はとりまさひと)
東北公済病院
整形外科 副院長 統括部長
-
町田英一 医師 (まちだえいいち)
高田馬場病院
整形外科 医師