佐本憲宏 医師 (さもとのりひろ)

市立東大阪医療センター

大阪府東大阪市西岩田3-4-5

  • 整形外科
  • 副院長

整形外科 外科

専門

足の外科(外反母趾など)、スポーツ整形外科、関節外科

佐本憲宏

佐本憲宏医師は、足の外科、中でも外反母趾の治療に定評がある。外科手術の中でも難易度の高い外反母趾手術で論文や国内外の学術集会での発表や手術などの実績をもつ。術後はオーダーメイドの整形靴や靴底に入れて足のアーチをサポートする足底板などの指導が重要となるが、奈良病院ではリハビリテーション科部長も務め、術後に装着する簡易装具の開発に携わるなどアフターケアについても詳しい。一方、変形と症状の軽い患者に対しては、治療の原則は保存療法にあるとし、靴選びや装具療法、運動療法について、丁寧に指導している。

診療内容

外反母趾は生活の洋風化や長寿化に伴い、女性を中心に急増している疾患である。特徴的な症状は足の親指(母趾)の先が第二趾の方へくの字に曲がり、付け根の関節の内側に突きだしたところが痛む。この突出部が靴に当たって炎症を起こし、ひどくなると、靴を履いていなくても痛むようになる。
「外反母趾の治療はまず保存療法を行うのが原則で、保存療法としては靴の指導や、装具を使った装具療法、運動療法があります」と佐本医師は話す。靴は足に合う物を履くことが大切で中足部(いわゆる足の中3分の1)をアーチや靴紐できっちりと締め、母趾の付け根はフィットして先はゆったりとした靴がよい。すべての部分が広くゆったりとした靴は間違っているということである。「運動療法としては母趾外転筋を鍛える運動が重要で、若年者や症状の軽い患者にはとくに有効です」と佐本医師は言う。
やり方はまずグーの形を作るよう足の指を軽く閉じ、次に指に力を入れてパーの形に広げて10秒間静止後、元に戻す。これを毎日1セット30~50 回、1日3~4セット行う。また矯正用の装具は基本的には母趾と第2趾の間に挟む形でさまざまな種類があり、症状や必要に応じて選ぶ。
しかし症状が進み、変形が悪化すると、指についている筋肉も変形を助長するようになり、運動や装具では基に戻りにくくなる。「痛みのため、歩くことが困難になり、靴選びに苦労されている方は手術による矯正をお考えください。手術法にはいろいろありますが、最も一般的なのは中足骨(親指の列の骨)を骨切りして矯正する方法で、手術は変形の重症度に応じて、各種の段階があります。中等度の変形には遠位骨切り術、重度の変形には斜め骨切り術(回旋差し込み中足骨骨切り術)を行います」(佐本医師)
手術は基本的に全身麻酔(希望によっては日帰り手術、日帰り手術の場合には伝達麻酔)で所要時間1時間以内。従来の靴が履けるようになるまで2ヶ月ほどかかる。「概して変形が強くなり、第2趾の変形も伴うなど重症化すると必要な手術も大がかりになってしまいます。重症化する前に手術で治してしまうことが秘訣といえそうです。手術の要否に関係なく、母趾のストレッチや母趾外転筋運動訓練は非常に重要なアプローチです」と佐本医師はアドバイスする。

医師プロフィール

1989年3月 奈良県立医科大学 卒業
1989年4月 奈良県立医科大学整形外科入局、同附属病院整形外科勤務
1990年7月 東大寺整肢園(現東大寺福祉療育病院)整形外科
1992年4月 三重県厚生連松阪中央病院 整形外科
1995年1月 米国留学 Roger A. Mann(足、外反母趾の専門家)に師事 Mayo Clinicにも2か月滞在。
1995年7月 三重県厚生連松阪中央病院 整形外科
2000年1月 東大阪市立総合病院 整形外科医長
2002年7月 奈良県立奈良病院 整形外科医長
2006年7月 奈良県立奈良病院 整形外科部長 
2011年4月 奈良県立医科大学 臨床教授
2017年1月 市立東大阪医療センター副院長