憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)〔ふんぬけいれん(なきいりひきつけ)〕 家庭の医学

 乳児期から3歳ぐらいにみられます。
 激しく泣きはじめたあと息をとめてしまい、顔いろが紫色になり、手足が強直します。数秒から1分ほどでとまり、呼吸をしはじめますが、おさまってからすこしぐったりしていることもあります。蒼白型といって息をとめて、顔色が蒼白になり、ぐったりしてしまう場合もあります。てんかんとは関係なく、脳波異常はありません。
 治療は必要ではなく、逆に有効な薬もありませんが、3歳をすぎると発作を起こさなくなります。
 強く泣かせないようにし、激しく泣いたときは、抱いてあげるなどし、息つぎができるようにします。しかし、泣かないようにと甘やかすのはその後の成長にもよくありません。正しく診断されたらあまり心配せずに育児をしてください。あまり激しい場合には軽い鎮静薬や漢方薬を使うことがあります。また、貧血があるときには鉄剤を内服することでよくなることがあります。

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