知覚鈍ま

 知覚神経のどこかに病変や障害があると、それに応じて視力、聴力、味覚、嗅覚などの感覚がおかされ、感度がにぶくなったり、しびれたり、痛んだりします。病気としては、視力障害や手足のまひなどの症状をくり返すことが特徴的な多発性硬化症。さわった感じはわかるが温覚や痛覚が障害される脊髄空洞症、バランス感覚や排尿の障害を伴う脊髄癆(ろう)や梅毒があります。多発神経炎では、筋力の低下も伴います。

■知覚鈍ま
症状病名そのほかの症状など
知覚鈍ま多発性硬化症くり返す症状、視力障害、手足のまひ
脊髄空洞症さわった感じはわかるが温かさや痛みがわからない、筋力の低下
脊髄癆バランスの障害、排尿障害
梅毒陰部のしこり・潰瘍、バランスの障害、排尿障害
多発神経炎筋力低下


(執筆・監修:公益財団法人 榊原記念財団附属 榊原記念病院 総合診療部 部長 細田 徹