汗が多い・汗の色やにおい

 労働や運動で出る汗は生理的なもので、病気ではありません。また温度が高いと、汗腺に直接はたらき、発汗により体熱を放散するために汗の分泌が起こります。ふとった人では、汗をかきやすい傾向にあります。
 全身に汗をかく病気としては、感染症などによる発熱のほかに、甲状腺のはれ、動悸(どうき)、眼球突出のみられるバセドウ病や、まひや意識障害を生じる脳卒中などがあります。肺結核などの慢性消耗性疾患でも、寝汗をかきます。子どもでも、疲れすぎたときには暑くなくても大量の寝汗をかくことがあります。
 神経質な女性で、目のまわり、鼻や口の周囲、ひたい、わきの下、陰部などに薄茶色の汗をかく人がおり、色汗(しきかん)症といいます。また、色のついた薬をのんで、その色の汗をかくことがあります。
 汗は時間がたつと、誰でも多少のにおいが出るものですが、わきがのようにアポクリン腺から出る汗は鼻をつくにおいがあります。皮膚がんなどの皮膚病の場合も、悪臭を発することがあります。

■汗が多い・汗の色やにおい
症状病名そのほかの症状など
汗が多いバセドウ病動悸、やせ、甲状腺のはれ、眼球突出
脳卒中意識障害、片側の顔面のまひ、吐き気・嘔吐、便秘
発熱性疾患急なやせ
肺結核疲れやすい、食欲がない、息切れ、喀血、せき、体重減少、寝汗、微熱
汗の色やにおいの異常腋臭症(わきが)異臭
皮膚がんしこり、悪臭