のぼせ 家庭の医学

 発熱を伴うのぼせ症状では、ウイルスや細菌による感染症が疑われます。
 更年期障害や熱中症の初期にのぼせることがあります。心臓の動悸(どうき)が強いときには、バセドウ病などの甲状腺の病気や、自律神経失調症、多血症なども考えられます。高血圧の治療として血管拡張薬を服用すると、顔面が紅潮し、のぼせることがあります。
 また、室内の暖房が強すぎるときにはのぼせますし、寒いときにかえってのぼせる人や、恥ずかしいときにのぼせる体質の人もいます。

■のぼせ
症状病名そのほかの症状など
突然ののぼせで、発熱もある感染症悪寒(さむけ)に続く発熱
熱中症意識障害・失神、頭痛、尿が少ない、吐き気
突然ののぼせで、発熱はなし薬の副作用服薬歴
こころの病気
慢性的なのぼせ更年期障害めまい、肩こり、耳鳴り
心身症だるい・疲れやすい
バセドウ病動悸、やせ、甲状腺のはれ、眼球突出、多汗
多血症赤ら顔


(執筆・監修:公益財団法人 榊原記念財団附属 榊原記念病院 総合診療部 部長 細田 徹