東野哲也 医師 (とうのてつや)

宮崎大学医学部附属病院

宮崎県宮崎市清武町木原5200

  • 耳鼻咽喉科
  • 教授

耳鼻咽喉科

専門

機能的中耳炎手術、聴力改善手術、人工聴覚器

東野哲也

難聴治療のスペシャリストである。耳の機能を取り戻す中耳炎手術(外耳道保存型鼓室形成術)や耳硬化症、中耳奇形に対する聴力改善手術で同院は全国でもトップクラスの実績を誇る。中でもここ10数年の間にめざましい進歩を遂げている人工内耳手術については、九州で初めて取り入れ、言葉を覚える前の乳幼児に施術するなど、多くの成果を得ている。最近では、音が聞こえても言葉の聞き取りが悪い例に対する「残存聴力活用型人工内耳」や、従来の聴力改善手術が困難な例、片耳だけの難聴例に対して人工中耳や埋め込み型骨導補聴システム(Baha)を導入、聴覚領域の先端医療技術を積極的に取り入れている。さらに宮崎発の新しい難聴治療法を開発し、世界に発信するべく、日々教室をリードしている。

診療内容

難聴の外科的治療法はここ10数年で格段にその幅を広げている分野である。難聴はなんらかの原因で鼓膜や耳小骨が壊れたり、固まったりすることによって起こるが「そのうち、最も多いのが中耳炎です。多くの場合、鼓室形成術という手術で聴力が改善されます。また現在では人工中耳や人工内耳手術によって高度の難聴者が聴覚を取り戻すことが可能になりました」と東野医師は話す。「人工内耳は人工臓器医療の中でももっとも成功した医療で、予想もしなかったスピードで進化しています。電極を耳の中に埋め込み、マイクや電池は外付けにしますが、これらはどんどん小型化し、しかも高性能になっていますので、生後1歳から90歳代まで安全に手術できます。補聴器をしても言葉の聞き取りが十分でない場合には、是非ご相談頂きたい」。また、人工内耳手術の対象は両耳とも難聴の患者であるが「片耳だけ難聴という場合には埋め込み型骨導補聴器があります。反対側の良い方の耳に骨を通して振動を伝えることで、音を聴くことができるようになります」という。どちらの場合も手術はこわいというイメージがあるかもしれないが、東野医師は「耳の後ろほんの数センチの切開、あるいは耳の穴からだけの施術ですむ場合がほとんどです。日帰り手術も可能ですし、2~3日の短期入院、通院が難しい場合は2~3週間の入院と、患者様それぞれの状況に応じて対応しています。以前耳鼻科でもう治らないと宣告された人でも、最先端の医療技術により治療の可能性があります」とアドバイスする。「少しでも難聴を改善しコミュニケーション豊かな生活を楽しんでもらえるよう、力を尽くしたい」という医師の思いが、さらに難聴治療を進めていく。

医師プロフィール

1981年 宮崎医科大学 卒業
1981年 宮崎医科大学耳鼻咽喉科学助手
1985年 県立宮崎病院耳鼻咽喉科副医長
1989年 ミネソタ大学耳鼻咽喉科留学
1991年 宮崎医科大学耳鼻咽喉科講師
1995年 宮崎医科大学耳鼻咽喉科助教授
2003年 琉球大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教授
2006年 宮崎大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教授