山本貴道 医師 (やまもとたかみち)

聖隷三方原病院

静岡県浜松市北区三方原町3453

  • 脳神経外科
  • 病院長

外科 脳神経外科

専門

てんかん外科・小児脳神経外科

山本貴道

 山本貴道医師は、てんかん学(特にてんかん外科)を、米国のニューヨーク大学 (NYU) てんかんセンターにて学んだ。米国東海岸では有数のてんかんセンターである。同大学は著名な医師達が集まっており、山本医師はWerner K. Doyle教授に師事。外科症例も年間200~300件と大変多く、南米をはじめ国外からも多くの患者が治療を求めて訪れている。2004年に帰国し、NYUで行われていたシステムを聖隷浜松病院に持ち込み、国内の総合病院では先駆けて、てんかんセンターを設立。2013年1月、同じ法人内の聖隷三方原病院に異動、同年7月に病院長に就任。てんかん診療は継続して行なっている。
「患者さんには丁寧な説明を心掛けています。特に手術対象の患者さんには、最初に外来で説明を行い、入院した際に再度説明し理解が十分か確認しています。」(山本医師)
 山本医師は、てんかん外科が専門だが、抗てんかん薬による内科的治療も重視。新薬で有望な薬剤があれば、積極的に臨床試験に参加している。
 「てんかん治療は未知の部分が多く、今後の研究が期待されています。米国では新しい体内植込み型デバイスも開発されており、本邦におけるてんかん治療も近い将来大きく変わるものと思われます。」(山本医師)

診療を受けるには

てんかん外来の初診は紹介状が必要。事前に予約を取る (紹介予約制)。
「様々な理由で紹介状が取得できない場合は、ご本人或いはご家族が今までの経過をまとめて (A4用紙1枚程度) 準備していただけると助かります」(山本医師)
受診希望があってもどうしたら良いか分からない状況でお困りの方は、当院の地域医療連絡室 (053-439-0001) まで連絡していただければ担当者が予約の相談を受け付けている。
山本医師の診察は、木曜日のみ (午前・午後)。病状により曜日・時間は対応可能。要相談。

医師プロフィール

1986年3月 浜松医科大学医学部医学科 卒業
      同大学 脳神経外科学教室入局
1987~1998年 聖隷三方原病院をはじめ関連教育病院勤務
1998年6月 ニューヨーク州立大学シラキュース校 脳神経外科
2001年1月 ニューヨーク大学医療センター 脳神経外科・てんかんセンター
2003年1月 ニューヨーク大学ワグナー公共政策大学院 (医療政策・医療管理学修士課程修了)
2004年4月 聖隷浜松病院 脳神経外科・てんかん科主任医長
2008年4月 聖隷浜松病院 てんかんセンター長
2011年4月 聖隷浜松病院 院長補佐
2014年10月 聖隷浜松病院 副院長
2023年1月 聖隷三方原病院 副院長
2023年7月 聖隷三方原病院 病院長・社会福祉法人聖隷福祉事業団 理事/専務執行役員

所属学会

医学博士 (浜松医大)、米国医師免許 (ECFMG Certificate・ニューヨーク州USMLE Step3合格)、てんかん専門医・指導医、脳神経外科専門医・指導医、小児脳神経外科認定医、脳卒中専門医、日本臨床神経生理学会専門医 (脳波分野)、医療管理学修士 (NYU)、日米医学医療交流財団フェロー
国際てんかん外科学会理事 (International Epilepsy Surgery Society; IESS Founding Board Member)、米国てんかん学会フェロー (Fellow of the American Epilepsy Society; FAES)、日本てんかん外科学会・世話人 (2020年第43回学術集会会長)、日本小児神経外科学会・学術委員、日本臨床神経生理学会・代議員、関東機能的脳外科カンファレンス・世話人 (2013年第35回会長)、東海てんかん集談会・世話人 (2012年第68回会長)、日本てんかん学会東海北陸地方会・運営委員、American Epilepsy Society・正会員、International Society for Pediatric Neurosurgery・正会員

主な著書

1.Yamamoto T. Vagus Nerve Stimulation Therapy: Indications, Programing, and Outcomes. Neurol Med Chir (Tokyo) 2015; 55(5): 407-415
2.Kawai K, Tanaka T, Baba H, Bunker M, Ikeda A, Inoue Y, Kameyama S, Kaneko S, Kato A, Nozawa T, Maruoka E, Osawa M, Otsuki T, Tsuji S, Watanabe E, Yamamoto T. Outcome of vagus nerve stimulation for drug-resistant epilepsy: the first three years of a prospective Japanese registry. Epileptic Disord 2017; 19(3): 327-338
3.Yamamoto T. Recent Advancement of Technologies and the Transition to New Concepts in Epilepsy Surgery. Neurol Med Chir (Tokyo) 2020; 60(12): 581-593
4.Yamamoto T, Lim SC, Nimomiya H, Kubota Y, Shin WC, Kim DW, Shin DJ, Hoshida T, Iida K, Ochiai T, Matsunaga R, Higashiyama H, Hiramatsu H, Kim JH. Efficacy and safety of perampanel monotherapy in patients with focal-onset seizures with newly diagnosed epilepsy or recurrence of epilepsy after a period of remission: The open-label Study 342 (FREEDOM Study). Epilepsia Open 2020; 5: 274–284
5.山本貴道: 総説ペランパネル: 新規抗てんかん薬の創生から単剤療法に至るまで. 臨床精神薬理 24(10): 1033-1048, 2021
6.山本貴道: てんかん治療におけるラコサミドの有用性と今後への期待 -併用療法および単剤療法の大規模試験結果と実臨床からの知見. 新薬と臨牀 71: 335-353, 2022
7.Yamamoto T, Gil-Nagel A, Wheless JW, Kim JH, Wechsler RT. Perampanel monotherapy for the treatment of epilepsy: Clinical trial and real-world evidence. Epilepsy & Behavior 136 (2022) 108885
(更新日:2024年8月21日)

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