安達太郎 医師 あだちたろう

昭和大学病院附属東病院

東京都品川区西中延2-14-19

  • 睡眠医療センター
  • 准教授、センター長

循環器科 内科

専門

睡眠時無呼吸症候群、睡眠障害、不整脈、心不全、失神、老年病

医師の紹介

2018年に昭和大学病院附属東病院に睡眠医療センター設立。安達医師はその初年度からセンター長に就任し、睡眠時無呼吸症候群の診療に当たってきた。もともと循環器内科医だった安達医師が睡眠医療に関わるようになったのは、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞後の患者などに睡眠時無呼吸症候群が非常に多く認められるためだ。
「これらの病気で入院した患者が、夜中に動脈血酸素飽和度が低下し、大きないびきをかいているのを看護師が見つけることが頻繁にあります。そこで睡眠時無呼吸症候群は循環器内科としても力を入れて診るべき病気だということで、循環器内科医が介入するようになりました。例えば、高血圧患者の約半数は睡眠時無呼吸症候群を合併していて、高血圧で3種類の薬を使っても血圧をコントロールできない(薬剤抵抗性高血圧)患者の約80%は、睡眠時無呼吸症候群を合併すると言われます。また、心房細動へのカテーテル治療の成功率は通常80%以上ですが、コントロールできない例の中には睡眠時無呼吸症候群を持つ人が多く見られます」(安達医師)
自宅での簡易睡眠検査や、PSG(ピー・エス・ジー 終夜睡眠ポリグラフィー) による精密検査を経て睡眠時無呼吸症候群と診断されたら、CPAP療法を軸に治療を進めていく。同院では睡眠医療センター開設時から遠隔モニタリングを導入。CPAP療法が軌道に乗れば対面受診は隔月とし、その間は医師がデータを見て、異常があれば電話で確認するという形式をとっている。なお、患者がCPAPに慣れたらかかりつけ医にバトンタッチできるよう、最初からそのクリニックで対応するメーカーの製品を使うよう配慮しているという。
患者の多くを占める中高年男性は、家族にいびきや呼吸停止を指摘されて受診する人が多く、この病気が心疾患や脳血管疾患を起こすことも認知されるようになってきた。ただし、実際には高齢者や女性で睡眠時無呼吸症候群を持つ人も多いのではないかと安達医師は指摘する。
「高齢者の場合は認知機能を守るためにも早く対処してほしいのですが、まだ検査も治療も受けていない人がかなりいます。また、女性でも顎が小さい骨格を持つ人は、意外といびきや無呼吸が多いことがあります」(安達医師)
睡眠時無呼吸症候群を放置すれば、生命に関わる病気や認知症など、さまざまな病気が進んでしまう。中高年の男性はもちろんのこと、高齢者や女性も、早めに検査・治療を開始できるよう早めに医師に相談することをお勧めしたい。

診療を受けるには

完全予約制。事前に電話予約の上で受診。予約なしでも受付可能だが予約優先となるため待ち時間が生じる。(お子さんの睡眠障害は完全予約制)紹介状がある場合は持参すること。
昭和大学江東豊洲病院 睡眠時無呼吸外来 木曜の午後でにも診察を行っている。

他の勤務先

■ 昭和大学江東豊洲病院
東京都江東区豊洲5-1-38
TEL: 03-6204-6000

医師プロフィール

1995年 昭和大学医学部卒業
2001年 医学博士取得
2008年~2010年 米国Mayo Clinic(Cardiovascular diseases部門)Research fellow(睡眠時無呼吸症候群や睡眠不足と循環器疾患の関連性について研究)
2011年 昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門 助教
2013年 昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門 講師
2018年 睡眠医療センター センター長
2022年 昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門 准教授

所属学会

【所属学会】
日本内科学会、日本循環器学会、日本不整脈心電学会、日本睡眠学会、日本老年医学会、日本心臓リハビリテーション学会(評議員)、日本抗加齢医学会、日本東洋医学会

【認定資格】
医学博士、日本内科学会認定総合内科専門医・内科指導医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本睡眠学会専門医、日本老年医学会認定老年病専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション指導士、身体障害者指定医(心臓機能障害の診断)、難病指定医、臨床研修指導医

主な著書

『バッハが作った 聞くだけでぐっすり眠れるCDブック』(2016年 エー・アール・シー)監修
『お医者さんが実践している自律神経調整術』(2016年 エー・アール・シー)著
バクのほんやさん ぐっすりおはなしえほん 朗読CD付(2016年 エー・アール・シー)監修

医師発信欄

産経新聞社【くらしの百貨】安達医師の記事掲載:https://showa-sleep.jp/news/628/
くらしの百科に安達医師監修のコラム掲載:https://showa-sleep.jp/news/457/
朝日新聞DIGITALに安達太郎講師(睡眠医療センター長)を取材した記事の掲載:https://www.showa-u.ac.jp/news/nid00001276.html
睡眠Lab:https://www.youtube.com/@lab3203
(更新日:2024年8月13日)

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