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関節の痛みが動きにくさに ~人工関節置換で生活の質の改善~
関節の痛みがあるからといって、すぐに関節の置換手術を行うとは限りません。最初は痛みの強さを評価しながら、足腰などの筋力を強化するリ…
患者さんによくある薬の誤解 ~点滴の回数は病気の重さと関係する?~
私は以前、親類からこんなせりふを聞いたことがあります。 「入院して1日に3回も抗生物質を点滴する羽目になったよ。昔入院した時は1日1回…
取り戻した「日課」
認知症になると、今までの日課に興味を示さなくなる人がいる。一方で、日課を守ることで、心の安定が得られる人もいる。これは、後者の人の…
「医師の働き方改革」スタート ~医療の質落とさず効率化できるか~
2024年4月に医師の働き方改革がスタートし、勤務医の残業時間に上限が設けられた。日本の医療は勤務医の長時間労働によって支えられている…
月経による体調変化、自身で記録・把握を ~相談しやすい雰囲気づくり重要~
長年にわたりスピードスケートのトップ選手らのサポートに携わってきた鈴木なつ未・拓殖大准教授。スポーツ医学の専門家で、科学的な見地か…
依存症を考える ~人生狂わせる怖さ~
大リーグの大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏のスポーツギャンブルと借金をめぐるトラブルは、国内外で大きな波紋を呼びました。人生を狂…
あなたも梅毒に感染しているかも?
性感染症である梅毒の患者数が年々増加していることは、皆さんご存じでしょうか。2023年の東京都梅毒報告者数は、ここ数年で最も多い3701件…
最初は不安と戸惑い ~「無塩無糖」を体験して~
24年前、健康のため「減塩」を始めたのですが、次第に想定外の塩・砂糖を使用した調味料・加工食品を使わない「無塩無糖」になり、だしや…
人工関節はなぜ必要か? ~素材面の進歩で適用年齢広がる~
首から肩や腰、そして手足や指まで、人間の体の多くの部位には関節があります。関節とは骨と骨のつなぎ目部分であり、その骨の表面は軟骨で…
影を潜めた悪態
農薬散布のためのエンジン式噴霧器の前で87歳の男性が腕を組んでいる。はて? エンジンのかけ方を忘れてしまったのだ。燃料もオイルも入っ…
麻疹流行が拡大中 ~海外と接点のある人はハイリスク~
2024年2月から麻疹(はしか)の患者数が国内で増加しています。3月8日には武見敬三厚生労働相が「今後さらに感染が広がる可能性がある」と…
「無塩無糖」への道 ~高血圧・糖尿病のない世界~
世界には調味料や加工食品を取らない食事「無塩無糖」の民族が存在します。アマゾン奥地のヤノマミ族、アフリカのマウイ族、北極のイヌイッ…
単なる「好み」じゃない? ~処方する抗生物質はどのように選ぶのか~
以前、知人からこんな質問を受けたことがあります。 「抗生物質にはいろいろな種類があるけど、どうやって選んでいるの?」 「同じ病気で…
要介護認定めぐる悲喜こもごも
介護保険が始まってから、2025年で四半世紀を迎える。 昭和22〜24年(1947~49年)の第1次ベビーブーム期に生まれた「団塊…
同僚の幸せを喜べない悩みどうする?
同僚の幸せを素直に喜べないという悩みを聞くことがあります。喜べない自分に嫌悪感を抱き、じくじたる思いを抱えながら日々を送っている人…
歯茎の腫れ ~炎症場所・原因に応じて処置~
「歯茎が腫れているのですが、どうしたらよいでしょう?」というご相談を受けることがあります。歯茎に限らず体の一部が腫れる場合のほとん…
50歳以上は帯状疱疹ワクチンの接種を
ワクチンにより予防できる疾患の一つに帯状疱疹(ほうしん)があります。しかし、「値段が高くて、帯状疱疹ワクチンを打つのをやめてしまい…
手、足、脇などに過剰な汗 ~日常生活に支障来す多汗症~
汗は皮膚にある汗腺という器官から分泌される液体です。体温調節、感染防御、滑り止めなど、さまざまな機能があります。運動や熱などで汗を…
生活習慣病回避へ「一無、二少、三多」 ~2月は予防月間~
企業で行われる健康診断の結果を見ると、最近は若い年代の方のBMI(肥満度を示す指数)やコレステロール、中性脂肪の値が高く、受診を進め…
歴史の生き証人
昭和一桁世代の全ての人が、今年90歳以上となる。 総務省統計局によると、2023年9月15日現在の日本の総人口は1億2334万人。そのうち90歳…
医学部入学者、女性が4割占める ~求められる「人生を自分で決める力」~
世間を騒がせた医学部不正入試の発覚から5年。性別、年齢による不当な差別の是正により、2023年度の医学部(医学科)入学者選抜における女…
新型コロナ5年目の流行予測 ~季節性伴う感染拡大への対応~
新型コロナウイルスの世界的流行が始まって5年目になります。この感染症については既に多くの情報が蓄積され、流行予測も次第に可能になっ…
多くが高齢者、22例中9例は低体温 ~能登・輪島で検案の法医学会第1陣―新潟大教授~
「最初はゆっくりした揺れでしたが、途中から車が大きく左右に揺さぶられ、恐怖を覚えました」。新潟大学医学部の高塚尚和教授は1月1日、…
普及難しい歯内療法 ~高コスト・低報酬で導入に二の足~
前回は「歯内療法」について、精密さが要求される専門性が高い治療法であることを説明しました。日本ではあまり知られていませんが、海外で…
先遣隊、警察庁要請前に能登被災地へ ~「地元法医として」検案活動―金沢医科大教授~
240人を超える犠牲者を出した能登半島地震。日本法医学会は1月4日に警察庁から要請を受け、遺体検案のため被災地の石川県輪島、珠洲両…