岡田晋吾 医師 (おかだしんご)

北美原クリニック

北海道函館市石川町350-18 石川学園通メディカルビル2F

  • 在宅医療(内科、外科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、肛門外科、人工透析内科)
  • 理事長

内科 外科 総合診療科

専門

消化器内科、肛門科、外科、胃・大腸内視鏡検査、褥瘡管理、胃瘻管理

岡田晋吾

「地域に信頼され、貢献できる“かかりつけ医”になろう」という思いから、北美原クリニックを開設。冬が厳しい函館で、病気や老後の不安を抱える高齢者に対して「ここはクリニックですが、なんでも診られます。来院が難しいなら、ご自宅にうかがって診察も治療もします」という姿勢で、訪問治療に取り組んでいる。現在は、プライマリー・ケアとある程度の専門的医療、在宅医療を3本の柱として、医師3人による体制で幅広い診療に対応。地域の人々にとって頼れる診療所となっている。

診療内容

岡田医師が函館五稜郭病院の外科科長の職を辞し、北美原クリニックを開設したのは2004年7月のこと。地域に信頼されるかかりつけ医を目指して1年目から訪問診療を開始した。地域のニーズを汲み取りながら、診療体制の充実を目指し。2年目には循環器内科の医師が参加。さらに、人工透析センターを開設して専門医の参加を得て、内科、外科をはじめ幅広い疾患に対応している。「総合病院で手術に追われていたときには、見えていなかった現実がいかに多いかがよくわかりました」と岡田医師は言う。高齢になって身体のあちこち問題が起こってきたとき、各分野のクリニックを回るにせよ、基幹病院を受診するにせよ、苦労がつきまとう。特に函館では冬季には車がなければ動けない。身体の自由が利かなくなってきたら移動もままならない。こうした不安を抱える人々に対して、クリニックでは「プライマリー・ケア」と「ある程度の専門的医療」・「在宅医療」という3本柱で応えている。さらに2005年には、医療機関や訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、社会福祉施設などのネットワーク網の整備を目指して「道南在宅ケア研究会」を発足。会には、医師、看護師、薬剤師、ケア・マネージャー、ヘルパー、研究者や製薬会社のMRまでもが参加している。こうした取り組みとネットワーク体制を活かして、クリニックは在宅療養支援診療所となり、岡田医師は全国在宅療養支援診療所連絡会の世話人も務めている。現在、在宅療養支援診療所の登録施設は全国で1万軒以上あるものの、年間20例以上の看取りを行っている施設は全体の10~15%程度。クリニックでは50人以上の在宅患者を診療し、2010年には25例を看取っている。一方、開院時から電子カルテ、レセコンシステムを導入、活用するなど、ICTシステムを積極的に取り入れ、病院との連携に活かしている。現在では、24時間365日、どこにいてもカルテの閲覧ができ、道南地域のネットワークの「MedIka」、五稜郭病院とを結ぶ「Gネット」、「函館医師会病院画像システム」の3種類をフル活用すれば、急性期病院や回復期病院、さらに他の診療所ともつながることが可能になっている。急性期病院から回復期病院、在宅医療へと進む脳卒中や大腿骨頸部骨折などはもちろん、急性期病院と診療所や在宅とを行ったり来たりするケースも多いがんや慢性疾患の診療にこそ、密な地域連携が必要とされ、連携パスが大いに役立っている。「これからは、若い開業医の先生たちに私の経験やノウハウを伝え共有して、在宅医療の仲間を増やしていきたい」と岡田医師は言う。また、専門医として新しい技術や薬剤に関して貪欲に勉強を続けているそうだ。専門医と開業医がともに研鑽を積む環境をさらに整え、地域全体の医療の質をレベルアップさせることを目指し、岡田医師の奮闘は続く。

医師プロフィール

1986年3月 防衛医科大学校 卒業
2000年1月 函館五稜郭病院 外科
2004年7月 北美原クリニック 理事長
2004年6月 函館五稜郭病院 客員診療部長