太田秀樹 医師 (おおたひでき)

おやま城北クリニック

栃木県小山市大字喜沢1475-328

  • 在宅医療
  • 理事長

整形外科 リハビリテーション科 総合診療科

専門

整形外科

太田秀樹

「医師と患者が信頼関係を築ける医療」を目指し、1992年、全国に先駆けて24時間365日対応で「人生の終焉までを支える」在宅医療をスタート。医師、歯科医師、看護師、リハ職、薬剤師、管理栄養士、介護士などがチームを組んでサービスを提供するなど、在宅医療のクオリティ向上を目指している。2010年には、在宅医療を推進するための地域診断標準ツールの作成などを目標に掲げた研究プロジェクトが、科学技術振興機構(RISTEX)の高齢社会の問題に取り組む研究開発において採択され、医師、研究者としてますます多忙な日々を送っている。

診療内容

太田医師が理事長を務める「医療法人アスムス」のアスムス(ASMSS)は、Activities Supporting Medicine Systematic Servicesの頭文字を取ったものだ。その名の通り、病気を治す医療だけではなく、治らない病気や障害を抱えても充実した人生を送れるようにサポートを提供する。入浴に困難が伴う人に対して、お風呂を禁止するという考え方ではなく、どうすれば安全に、安心して入浴できるかを考えて、日常生活の中の活動をもサポートしている。
今でこそ「在宅ケア」という言葉は広く知られるようになったものの、太田医師が訪問診療、訪問看護のクリニックを開設した1992年当時、在宅医療を積極的に行っている診療所は、日本でも珍しい存在だった。以来、25年以上にわたって太田医師は、訪問看護を機軸に地域のさまざまな社会資源を活用して、地域の多職種とネットワークを築きながら、24時間365日対応の在宅医療を実践してきた。現在では、栃木県小山市のクリニックのほか、栃木市、茨城県結城市にも在宅医療の拠点となる診療所を設け、それぞれの医師会にも加入して、地域の特性に合った医療活動を展開している。経営上の効率は悪いものの、地域に密着した医療を実現するためには、それぞれの自治体に診療所を持つほうが「いろいろな意味で理想的なのです」と太田医師は言う。
こうした太田医師の考え方をさらに押し進めたのが、科学技術振興機構(RISTEX)の提案募集への応募。“コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン”研究開発領域の募集において『在宅医療を推進する地域診断標準ツールの開発』という研究プロジェクトが採択されたのだ。目指すのは、在宅医療を推進するための地域診断標準ツールの作成、在宅医療推進のための市民への啓発セミナーの開催、そして、望めば人生の終焉まで暮らせるコミュニティの創造。25年以上にわたって在宅医療の現場を見つめ続けてきた太田医師の経験が生きたプロジェクトで、自治体が地域で在宅医療を進めるためには、何が必要で何が問題なのかを知ることができる診断ツールを作成すると同時に、在宅医療を推進するための具体的な手法を記載し、地域の特性に合わせて使えるようにしたマニュアルづくりを進める。プロジェクトはすでに、作成したツールを栃木市と結城市で試行して、問題点を発見し、改善するという段階に入っている。今後のプロジェクトの進行と、それによってもたらされるであろう、地域の特性を踏まえた在宅医療の実現に期待したい。

医師プロフィール

1979年3月 日本大学医学部 卒業
1988年3月 自治医科大学大学院修了
1988年4月 自治医科大学整形学科医局長
1990年4月 自治医科大学専任講師
1992年4月 おやま城北クリニック開業