城谷典保 医師 (しろたにのりやす)

睦町クリニック

神奈川県横浜市南区睦町1-8-3-1F・2F・3F

  • 理事長

緩和ケア 消化器外科 がん

専門

在宅医療、消化器外科(消化器がん)

城谷典保

消化器がんを中心とした外科医療に従事し、東京女子医科大学病院で長年、在宅静脈栄養法・在宅経管経腸栄養法・在宅緩和ケアで在宅医療支援を行い、患者と家族のその後の生活などを数多く診る。在宅医療は、患者とその家族の生活の両方を診るものであるとしている。関わることは医者冥利につきるとする低姿勢ながら、日本在宅医療学会理事長を務める。約200人/月の患者の訪問診療を行い、在宅医療現場で日々活動する。後輩医師の指導にも熱を入れ、常に患者目線を忘れない、在宅医療を日本で牽引している。

診療内容

城谷医師は医療法人・鴻鵠会の理事長ながら、約200人/月の患者の訪問診療を行う。同院では、通院困難やがんの末期と診断された患者に、定期的あるいは臨時で年中無休24時間体制のもとに往診(訪問診療)を行っている。また、必要に応じて訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、居宅支援事業所などの施設と連携をとり、患者の自宅での療養を医学的に支援する。その時に応じて、在宅での看取りも可能である。
訪問診療をする際は、患者の病気の具合や介護の状況などを詳細に問診し、家族からも聞き、相談する。相談後、訪問診療が必要である患者について、医師が患者宅を訪問し、患者の病態と家族の要望を伺い、在宅医療の方針を決める。
「在宅医療は患者さんの人生を地域で支えるという前提で、医療を考えていかなければなりません」と城谷医師は言う。その中で地域の特色を捉え、ニーズに合う在宅医療スタイルを提供する、病院は病気を治すところである、しかし後遺症の残った患者は多く、家庭に戻された患者をどう支えていくのかを考えるのが在宅医療であると言う。
「いかに自宅で治療やケアを受ける環境を作るかです」そのために訪問診療をして患者と家族のためにいかに必要な医療を施すかが在宅診療の鍵であると城谷医師は言う。
その上で同院では、常に社会の変化とともにその時代にあう「医療のニーズに答えてきた」のである。「病院中心ではなく、生活の場に医療・介護を持ち込む」ことをコンセプトに同院では地域医療の要として医療活動を行なっている。同院理事長でもある城谷医師は「21世紀型の医療サービスのあり方を提案する地域医療の実践者として、予防から外来医療、在宅医療から在宅ケア、介護、福祉までつながりのある地域医療を率いていく」ことを目指している。今までの医療は病院で病気を治療して社会復帰をさせるというものであったが、在宅医療は「自宅で生活支援をしながら医療そのものも提供する新しい概念です。そのため、医師や看護師、ケアマネージャーといったさまざまな職種の医療従事者と患者さんの家族が連携して患者さんを支えていかなければなりません」と城谷医師は考え、連携医療の大切さを語る。
連携を図るためにも同院では、モバイル系のITネットワークを活用しており、患者の対話、状態、家族のことなどの情報を共有し、病院のカルテと同レベル並みのネットワークを構築している。その結果として、在宅で看取った患者家族から「関わってくれた方々の支えがあったので、夫を自宅で看取ることができました。私が話したことが先生や看護師さん、みんなに伝わっていた、その時、みんなに支えられていると実感し、励みになったのです。そのことを思うと、これからも生きていけそうな気がします」という情報共有の成果がわかるコメントが届いている。
患者とその家族に対し、継続医療を実践することが在宅医療の位置づけである。患者を中心とした医療機能の分化と連携などが今後も推進されていく。

医師プロフィール

1976年3月 関西医科大学 卒業
1976年4月 東京女子医科大学付属病院 研修医
1978年4月 同 第二外科 医員
1982年4月 同 助手
1982年9月 長野県飯山赤十字病院 外科部長(出向)
1986年9月 東京女子医科大学医学部第二外科 助手
1991年5月 同 医局長
1991年6月 同 講師
1996年10月 同 助教授
2006年7月 同 医学部外科教授
2006年10月 東京女子医科大学八千代医療センター副院長兼外科部長
2011年8月 同 定年退職
2011年9月 医療法人社団 鴻鵠会 理事長