泰川恵吾 医師 (やすかわけいご)

ドクターゴン診療所

沖縄県宮古島市上野宮国746-17

  • 理事長

救急医療科 外科 緩和ケア

専門

在宅医療、外科、救急医療、緩和ケア

泰川恵吾

重症患者の延命に心血を注ぐ救命救急センターの医師から一転、住み慣れた土地での療養と静かな看取りを希望する患者のために独自の在宅医療システムを開発。生まれ故郷であり、少子高齢化社会のモデルといえる宮古島でこそシステムが生きると「ドクターゴン診療所」を開設した。電子カルテなどのIT機器を駆使して、効率的な訪問診療や看護システムを実現する一方で、はだしにサンダル、かりゆしウエアで島の高齢者宅を一軒ずつ回り、患者との距離を縮めることを大切にしている。

診療内容

泰川医師が理事長を務める医療法人鳥伝白川会は、宮古島の「ドクターゴン診療所」をはじめとする施設を拠点に、住み慣れた土地での療養や看取りを希望する人に、地域や家庭の環境に適した医療サービスの提供を目指している。診療では、モバイルパソコンを使って現場から患者の情報を発信、 スタッフ間の共有を進めることで診療や介護の効率化を図る独自の電子カルテ「ドクターゴンカルテシステム」のほか、持ち運びに便利な携帯電話ほどのサイズでありながら、病院と同等の検査ができる携帯型超音波診断装置といった最新のIT機器を駆使。薬局とのネットワークも構築して、情報を受け取った薬剤師が自宅に薬を届けることで、患者の負担軽減に役立っている。2011年の東日本大震災のときには、同システムを被災地でも活用。台風や災害時といった状況下でも能力を最大限発揮できることを実証した。「しかし」と泰川医師は言う。「カルテデータのやりとりだけではうまくいきません。診療所では、地域の医療・介護の関係者らと積極的に合同カンファレンスを開き、連携強化を図っています」
島で新たな地域医療をスタートさせた当時、泰川医師は島の老人達に受け入れてもらえず苦労したそうだ。こつこつと老人宅を訪問するなどさまざまな努力が実り、現在では大きな信頼を得ることができた。だからこそ泰川医師は、何よりも地域とよい関係を維持すること、そして一人ひとりの条件や環境にふさわしい医療を提供することの大切さをよく知っているのだ。
「離島僻地の疾患を抱えた高齢者は経済的弱者であることが多いのが現状です。私たちは、患者に地域格差や経済格差による不安・不満を感じさせることなく、在宅療養生活や在宅看取りをサポートしていけるよう努力しています」(泰川医師)
同診療所では、外来通院を希望していながら交通手段が無いという人のために送迎車を用意している。また、宮古諸島全域をカバーするために、橋の掛かっていない島への往診には、近隣離島往診用高速船やジェットスキーも活用している。先の大震災では、こうした行動力が被災地支援において大いに発揮された。
泰川医師は、2004年からは鎌倉市周辺でも都市部の在宅医療を行っている。都市部に見合った在宅医療を展開しながら、離島僻地と都市部というそれぞれの特色をいかして、サービスの向上やスタッフのスキルアップにも役立てているのだ。さらに、介護が必要になっても、できる限り住み慣れた地域での生活を継続したいという声に応えて「複合型サービス」もスタート。訪問看護、訪問介護、デイサービス(通所)、ショートステイ(宿泊)をまとめて定額で利用できる新しいサービスだ。「独自のシステムや最新のテクノロジーを活用して、あらゆる地域の高齢者に幸せな医療環境を与えたい」という、泰川医師のチャレンジはまだ終わらない。

医師プロフィール

1989年3月 杏林大学医学部 卒業
1989年5月 東京女子医科大学第二外科入局
1992年4月 東京女子医科大学救命救急センター配属
1994年4月 同大学病院救命救急センター集中治療室 チーフ
1995年4月 茨城牛久愛和病院 救急医療科医長
1996年4月 東京消防庁幡ヶ谷消防学校 救急救命士専任講師兼任
1997年9月 宮古で伊志嶺医院 開設
2000年4月 ドクターゴン診療所開設
2001年4月 東京女子医科大学救急医学教室非常勤講師
2004年7月 鎌倉常盤クリニック開設
2010年7月 ドクターゴン鎌倉診療所開設
2006年11月 東海大学看護学部非常勤講師
2012年4月 ドクターゴン診療所院長
現在、医療法人 鳥伝白川会 ドクターゴン診療所 ドクターゴン鎌倉診療所 ドクターゴン四島診療所 看護小規模多機能型サービス「ゴン」理事長