医師の紹介
診療内容
生活習慣病・肥満外来の「パーソナル・ダイエットプログラム」は、重度の合併症のない肥満症やメタボリックシンドロームを対象とした3か月集中コース。月1~2回の個別カウンセリングに加えて、クリニックの提携ジムで運動処方に基づくパーソナルトレーニングを週1回ほどのペースで続けていく。
さらに、食事について佐々木医師が勧めるのは「地中海式ダイエット」。オリーブオイルのような良質の油は積極的に摂取してよいという、我慢するストレスの少ない食事法だ。デイリーに食べてよいのは、野菜・果物、穀物などの植物性食品のほか、オリーブオイル、チーズ、ヨーグルトなどの低脂肪の乳製品。ウィークリーに食べてよいのは、魚介類、鶏肉・鶏卵。少量にとどめるべき食材は、牛肉・豚肉などの獣肉。そして、適量であればワインを食事中に飲んでもよいという。レストランで地中海式の食事を試しながら語る「食談会」を定期的に開催するなど、誰でもトライしやすい配慮もうれしい。
地中海式ダイエットにおいて牛肉・豚肉が制限されるのは、脂肪分の中に飽和脂肪酸を含むことが理由だ。油の中でもオレイン酸を含むオリーブオイルは推奨されるが、体によいと流行ったココナッツオイルはどうかというと、安易な使用は問題だと佐々木医師は指摘する。「ココナッツオイルが体によいというのは、中鎖脂肪酸の作用を指しています。中鎖脂肪酸はエネルギーとして燃えやすく、ダイエット面と認知症予防の面から健康効果が高いと言われて人気になりました。しかし、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は、わずか2割程度です。6~7割を占めるのは、獣肉と同じ飽和脂肪酸です。精製過程で中鎖脂肪酸を増やす工夫があるのかもしれませんが、普通のココナッツオイルは飽和脂肪酸を多く含むので、誤解しないよう注意が必要です」。
食事と同時に、佐々木医師が重視するのは運動だ。「地中海式ダイエットを続けるだけでは足りません。日常的に運動を欠かさないことも重要です。食事と運動、この2つを継続することが必須と考えています」(佐々木医師)。同医師は、外来でも運動療法を積極的に取り入れている。筋力トレーニング、ストレッチ、バランス運動のできる多目的室を院内に備え、屋外ではノルディックウォーキング指導を行う。日本ノルディックフィットネス協会公認インストラクターでもあるため、クリニックでは自ら先頭に立ってノルディックウォーキング・イベントも開催。この会は毎月1回、クリニック近隣の公園で行われるもので、レンタルのポールも用意があるため初心者でも参加しやすい。
誰でもなかなか続かないダイエット。今度こそ本気で取り組みたいと思う時に頼りたい医師だ。
医師プロフィール
1998年 世界スポーツ医学会議にて発表
1999年 アメリカスポーツ医学会総会にて発表
2004年 医療法人社団ウェルネス ササキクリニック開業
「肥満症」を専門とする医師
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加隈哲也 医師 (かくまてつや)
大分大学医学部附属病院
大分大学保健管理センター 准教授
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笠間和典 医師 (かさまかずのり)
四谷メディカルキューブ
外科 減量外科 センター長
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勝川史憲 医師 (かつかわふみのり)
慶應義塾大学病院
スポーツ医学総合センター(運動療法外来 ) 教授
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小牧元 医師 (こまきげん)
医療法人社団高邦会 高木病院
心療内科
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下村伊一郎 医師 (しもむらいいちろう)
大阪大学医学部附属病院
糖尿病・内分泌・代謝内科 教授 科長
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正田純一 医師 (しょうだじゅんいち)
筑波大学附属病院
消化器内科外来、肝臓生活習慣病外来、健康増進・未病予防外来、つくばスポーツ医学・健康科学センター 教授
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白井厚治 医師 (しらいこうじ)
みはま病院
腎臓病予防外来(糖尿病、肥満、高血圧、脂質異常)
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砂山聡 医師 (すなやまさとし)
水道橋メディカルクリニック
肥満外来 院長
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関洋介 医師 (せきようすけ)
四谷メディカルキューブ
外科 減量外科センター 臨床研究管理部 部長
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中里雅光 医師 (なかざとまさみつ)
宮崎大学医学部附属病院
第三内科(内分泌・代謝分野) 附属病院副院長(診療担当) 科長、教授
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中村正 医師 (なかむらただし)
医療法人 川崎病院
糖尿病内分泌内科 院長
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宮崎滋 医師 (みやざきしげる)
結核予防会 総合健診推進センター
所長
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吉田俊秀 医師 (よしだとしひで)
島原病院
肥満・糖尿病センター センター長
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和田高士 医師 (わだたかし)
東京慈恵会医科大学附属病院
教授