三角和雄 医師 (みすみかずお)
千葉西総合病院
千葉県松戸市金ヶ作107-1
- 心臓病センター
- 院長
- センター長
専門
循環器内科。狭心症・心筋梗塞への心臓カテーテル治療(ロータブレーター、エキシマレーザー)など
医師の紹介
診療内容
三角医師が得意とするのはカテーテル治療。その1つであるロータブレーターは、コレステロールが蓄積して硬くなった血管の中を、ダイヤモンドが埋め込まれたドリルで削るというもの。1分間に20万回近くドリルが回転し、血流を再開させる。局所麻酔で、2泊程度の入院で済むため、患者の負担が軽いと評判だ。ロータブレーターのほか、状況によっては血栓を蒸散させるエキシマレーザーを用いることもあり、これも三角医師の得意分野である。
「カテーテル治療は、開胸手術と違って患者さんの負担が少ないのが利点です。とはいえ、心臓の血管の中で長くドリルを回して良いことはありません。治療にかかる時間は早ければ早いほど、患者さんの負担は軽くなります。ただし、これは生卵の外殻だけ削って薄皮を残すような、繊細な技術を要する治療です。例えば、首都高をフェラーリで飛ばすのは怖くてできませんよね。ロータブレーターも同じで、優れた機器を導入することに加えて、慣れも技術も必要です。ロータブレーターの施設基準を満たす施設は国内に200ほどありますが(2018年1月現在)、1カ月に数件の実績では意味がなく、実績は多いに越したことはありません」と、三角医師が語るだけあって、狭心症・心筋梗塞を新たに発症した患者ばかりでなく、他院で「バイパス手術しか方法がない」と言われた患者が訪れることも多いという。
同院の大きな特徴は、複数の手術を同時進行する「カテーテルスタジオ」だ。宇宙船の指令室のような外観のスタジオに手術室が6つ並び、三角医師は司令官のポジションに立って無線で指示を出す。治療困難な場合には三角医師自ら手術に加わり、次々と手術室を移動していく。「聖徳太子みたいに、たくさんの耳がついているみたいだ」と、スタッフも舌を巻くほどだ。
「私はアメリカでカテーテル治療の経験を積みました。帰国することになった時、日本でカテーテルスタジオが実現できたらと思ったんです。心筋梗塞は、治療が1分1秒でも遅れたら死に至ることもある病気。手術室の数を確保しなければ、対応が遅れて生命に関わります」
三角医師は、カテーテルスタジオで司令塔の役割を果たす傍ら、日々の外来診療も欠かさない。三角医師いわく、当たり前のことをきちんとコツコツやるだけだという。「当たり前のこと以上の、特殊なことをしている訳ではありません。ただ、そこが一番難しいんですけどね」と笑顔で語った。
医師プロフィール
1985年に渡米し、ニューヨーク医科大学、カリフォルニア大学、ピッツバーグ大学、UCLA グッド・サマリタン病院などを経てハワイ大学臨床助教授
1998年 千葉西総合病院心臓センター長
2000年 同院副院長
2004年より現職
「狭心症・心筋梗塞・心不全」を専門とする医師
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天野篤 医師 (あまのあつし)
順天堂大学医学部附属順天堂医院
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磯部光章 医師 (いそべみつあき)
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循環器内科 院長
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磯村正 医師 (いそむらただし)
大崎病院 東京ハートセンター
心臓血管外科 副院長
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落雅美 医師 (おちまさみ)
第一病院
心臓血管外科
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小宮達彦 医師 (こみやたつひこ)
倉敷中央病院
心臓病センター 心臓血管外科 副センター長 主任部長
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米田正始 医師 (こめだまさし)
医誠会病院
心臓血管外科 t10005584
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坂田隆造 医師 (さかたりゅうぞう)
神戸市立医療センター中央市民病院
院長
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須磨久善 医師 (すまひさよし)
須磨スクエアクリニック
循環器内科・セカンドオピニオン
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高梨秀一郎 医師 (たかなししゅういちろう)
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心臓血管外科 副院長 成人主任部長
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高山守正 医師 (たかやまもりまさ)
榊原記念病院
循環器内科 特任副院長 部長
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樋上哲哉 医師 (ひがみてつや)
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福田恵一 医師 (ふくだけいいち)
慶應義塾大学病院
循環器内科 教授
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南和友 医師 (みなみかずとも)
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心臓血管外科 顧問
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百村伸一 医師 (ももむらしんいち)
自治医科大学附属 さいたま医療センター
循環器内科 センター長 教授
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横井宏佳 医師 (よこいひろよし)
福岡山王病院
循環器内科 循環器センター長
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渡邊剛 医師 (わたなべ ごう)
ニューハート・ワタナベ国際病院
心臓外科 総長