南野徹 医師 (みなみのとおる)

順天堂大学医学部附属順天堂医院

東京都文京区本郷3-1-3

  • 循環器内科
  • 教授

循環器科 内科

専門

虚血性心疾患、心不全、老化、心血管再生

南野徹

循環器内科では、緊急入院した患者にステント治療などの血管形成術を行っても、その後で別の血管病変を起こして虚血性心疾患を発症し、再入院するケースが少なくない。南野徹医師はその状況を目の当たりにして、根本的な治療の必要性を痛感。以来、「血管の老化」をテーマに研究を行ってきた。
「循環器内科で診る疾患のほとんどは加齢によるものです。そのため、循環器疾患を治すには老化の仕組みを解明し、それを制御する方法を見出す研究が重要だと思っています」(南野医師)
南野医師が開発を進めてきた「老化細胞除去薬」は、高齢のマウスの病的な老化を改善するとの結果が得られており、同様の抗体医薬やワクチンについても2022~2023年を目途にファースト・イン・ヒューマン試験を実施する意向を示す。
同大学では循環器内科学教室を主宰し、優秀な人材を指導・育成することにも注力。研究と臨床の両輪で循環器疾患に向き合うことが大切と考え、外来診療も担当している。同科では救急患者を積極的に受け入れ、迅速かつ効率的な検査・治療により、入院期間の短縮化、治療水準の向上に努める。心臓血管外科をはじめ、他科・多職種との密な連携により大学病院ならではのチーム医療を目指している。

診療を受けるには

特定機能病院であるため、診断情報提供書(紹介状)を持参すること(健康診断結果を含む。 発行後6ヶ月以内のものを有効とする)。持参しない場合は診療費と別に初診時選定療養費が必要となる。紹介状があり予約を希望する場合は「初診事前予約受付センター」で受付可能。

医師プロフィール

1989年 千葉大学医学部卒業
1989年 千葉大学医学部 内科研修医
1991年 国立習志野病院 内科医師
1992年 東部地域病院 循環器科医師
1994年 東京大学医学部 研究生
1997年 医学博士号取得(東京大学)
1997年 ハーバード大学医学部 リサーチフェロー
2000年 帝京大学医学部 第3内科助手
2001年 千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学助教
2007年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2010年 千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学講師
2011年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2012年 文部科学省学術調査官(兼任)
2012年 新潟大学大学院医歯学総合研究科 循環器内科教授
2015年 北里大学大学院客員教授(兼任)
2017年 新潟大学医歯学総合病院 検査部部長(兼任)
2018年 日本学術振興会学術システム研究センター研究員(兼任)
2019年 新潟大学医歯学総合病院 副病院長(兼任)
2020年 順天堂大学大学院医学研究科 循環器内科教授

所属学会

日本内科学会(評議員)、日本循環器学会(社員)、American Heart Association(FAHA)、European Society of Cardiology(FESC)、Asian Pacific Society of Cardiology(FAPSC)、日本血管生物医学会(理事)、日本抗加齢医学会(副理事長)、日本心臓病学会(FJCC 理事)、日本心血管内分泌学会(理事)、日本脈管学会(評議員)、日本老年医学会(評議員)、日本高血圧学会(評議員)、日本動脈硬化学会(理事)、International Society of Heart Research(理事)、日本心不全学会(評議員)、日本心脈管作動物質学会(理事)、日本肺高血圧学会(評議員)、日本心臓リハビリテーション学会(評議員)、日本臨床分子医学会(評議員)

<受賞歴(抜粋)>
2003年 岡本研究奨励賞
2007年 日本心血管内分泌学会高峰譲吉研究奨励賞
2010年 日本循環器学会佐藤賞
2010年 ベルツ賞(1等賞)
2011年 日本医師会研究奨励賞
(更新日:2024年8月2日)

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